まだラバウルさんが若い時…
ラバウルさんは今も昔も変わらず、戦闘爆撃が得意分野だった
沢山の地で戦果を上げた
その裏では、沢山の血が流れた
ある日、ラバウルさんは当時の司令官から勅命を受けた
”伝染病が蔓延した小村に爆弾を落として被害を抑えろ”
今のラバウルさんならやらないが、万が一実行するなら仲間が止めてくれるだろう
だが、当時の彼はパパと同じ傭兵
若気の至りで、人命など気にする事も無かった
大金を握り締め、爆装を抱えた機体で意気揚々と村へと向かう
作戦は何ら難しいものでは無く、対空兵器も何も無いただただ平和な村へと爆弾を落とし、帰って来た
そして数日後、その村の生存者が一人保護される
それがマリナだ
マリナは伝染病に感染していなかった
だが、司令部が下した命令は、
”感染の恐れがある為、処分しろ”
その日、ラバウルさんは初めてマリナと対面した
泥だらけの顔、ボサボサの金髪…
それでも尚、輝きを失わない青い瞳…
その姿を見て、ラバウルさんは一瞬怯んだ
それでも、ラバウルさんは剣を構えた
そして、マリナは言う
”助けて‼︎”
その言葉を言い終わる前に、ラバウルさんは産まれて初めて、人生で最初で最後になろう、自分の手で直接殺人を犯した
一生、罪悪感が残るやり方で、マリナを殺めた
そして、ラバウルさんは誓う
二度と少女には手を出さない
二度と少女には触らない
助けを求められたら二度と見逃さない事を…
「最悪でしょう…私はそんな人間なんですよ」
「キャプテン…」
健吾は言葉に詰まった
返す言葉が見当たらない
「キッカマンイッテタ」
「イーサン…」
沈黙を解いたのは、イーサンの言葉
「ソウスルシカナカッタツミヲツグナオウトシテルヒトハ、セメチャダメダッテ‼︎」
イーサンの言葉に、二人が救われる
健吾は言葉に
ラバウルさんは過去を
「そうですよキャプテン‼︎」
「生きていると分かった以上…やり直せますかね…」
「勿論です‼︎行きますか⁇マリナの所へ‼︎」
「行きましょう」
健吾が先導し、イーサンはラバウルさんの横に着く
「貴方に救われましたね…」
「キッカマンハ、イツダッテミンナヲタスケテクレルヨ」
「ふふ…感謝せねばなりませんね…橘花マンにも、貴方にも…」
三人はマリナの所へと向かう
一方その頃マリナは…
「ヒィー‼︎ヤダヤダヤダヤダ‼︎」
「はるちゃん‼︎そっちは付けた⁉︎」
「へっへっへ…たっぷり塗ったダズル‼︎」
マリナは悪さをしたので、貴子さんと榛名の手によりぐるぐる巻きにされたのち、天ぷら粉を全身に塗られ、今まさに天ぷら油の中に放り込まれようとしていた
「「「テンプラ‼︎テンプラ‼︎テンプラ‼︎」」」
深海の子達が、マリナを天ぷらにしろと煽る
「ヨクミトキナサイ。ワルイコトスルト、アァナルノヨ⁇」
「タカコサンニサカラウトハ、カワイソウナコ…」
ルーナもヨーグルも、近くの子供達に”悪い事をすると貴子さんに天ぷらにされるの図”を目に焼き付けさせる
「待って下さい‼︎」