「ここしばらく動きっぱなしだったものね…」
「ママ。あとらんたはどうしたらすてぃんぐれいからおりる⁇」
たいほうに言われ、貴子さんはアトランタをもう一度抱き上げてみた
「ふんっ‼︎」
「ふんっ‼︎」
「いけ〜‼︎」
「がんばえ〜‼︎」
どっからどう見ても貴子さんはフルパワー
しかも子供達の声援付き
だが、アトランタは微動打にしないどころか、そのままの顔で俺を線路にし続ける
「はぁ…はぁ…マーカス君…ごめんなさい…私には無理かも知れないわ…」
「ひとみたちあ、むりぉくれちた…」
「いいひとれちたえ…」
「かわいそう…」
「勝手に殺すな‼︎俺はアレンかあだだだだだ‼︎」
四人全員に亡き者にされ、俺が口を開いた途端に、アトランタはパースィーによる打撃を俺の後頭部に与える
「しかしまぁ、このままじゃタバコも吸えんな…」
「そっ…ぷふっ、そうねっ‼︎」
貴子さんが吹き出しそうになっている
「といけあとぷすのってう‼︎」
「何処にだ⁉︎」
「あたま‼︎」
ひとみといよに言われ、貴子さんが吹き出しそうになっている理由が分かった
頭にトリケラトプスを乗せて話している奴なんざ見た事ないからな
「何か気を引きつける物があると良いのだけれど…」
流石の貴子さんもお手上げ状態
アトランタは俺が少しでも起き上がろうとするとすぐに重心に座り直し、起き上がれなくして来る
多少踏ん張れば起き上がれない事もないが、それではアトランタが転げ落ちて怪我をする
「あ、いたいた」
れーべとまっくすが来た
お皿を持っていて、上にはてんこ盛りにグミが乗っている
「いっぱいグミ出来たんだ‼︎食べて‼︎」
「美味しいよ」
れーべとまっくすは皿ごと俺達の前に置き、キッチンに飲み物を飲みに行った
「おいち〜ぐみ‼︎」
「いたあきます‼︎」
「すてぃんぐれいにもあげるね⁇」
「あらっ‼︎美味しいわ‼︎」
四人全員が食べ始め、たいほうが幾つかのグミを持って来てくれた
「すてぃんぐれい、あ〜んして⁇」
「あ〜…あ⁇」
たいほうにグミを食べさせて貰おうとした瞬間、アトランタが背中から降りた
「アトランタはまだダメよ⁇」
「ぐみたべらえましぇん‼︎」
「は〜はえたあ、たえましぉ〜え‼︎」
アトランタの目線の先にあるのは、どうやら青リンゴ味のグミ
「これが気になるのかしら…」
貴子さんがアトランタに青リンゴ味のグミを近付ける…
「とった‼︎」
「ふいふい〜ってちてう‼︎」
アトランタは貴子さんからグミを受け取り、手元でフニフニし始める
触った事のない不思議な感触を楽しんでいるみたいだ
「あとらんた、みどりいろすきだね⁇」
「ホントだな…」
パースィーは緑色
トリケラトプスも緑色
そして今手にしているグミも緑色
「よし‼︎アークがアトランタのオヤツを作ってやろう‼︎」
何かに気付いたアークがキッチンに篭り始めた
アトランタが口に出来る物は限られている
果たしてアークは何を作るのか…