艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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262話 雷鳥を線路として使うベイビーギャル(5)

「みおいいろたくしゃん‼︎」

 

「あいっ‼︎」

 

ようやく俺の背中から降りたアトランタは、ひとみといよから手渡された緑色のグミをお皿に並べ始める

 

その間アトランタは大人しく、目もキラキラしている

 

緑色が好きで間違いないみたいだ

 

グミの山から緑色だけを取り除いた後、アトランタはパースィーとトリケラトプスを持って来た

 

「おっ」

 

お皿の縁にパースィーとトリケラトプスを置く

 

周りの皆がグミを食べている為、アトランタにもグミは食べ物だという認識は生まれたみたいだ

 

パースィーとトリケラトプスの前にはグミがあり、ちゃんと食べているように見える

 

「あとらんたは、とりけらとぷすすき⁇」

 

たいほうの問い掛けに気付き、アトランタは目を向ける

 

すると、アトランタは右手の人差し指でトリケラトプスの頭を撫でた

 

トリケラトプスはお気に入りになったみたいだ

 

「みどりいろのへーたいさんもあるよ‼︎」

 

たいほうが出して来たのは、緑色のミニチュアの兵隊達

 

たいほうはケースにミチミチに入っているフィギュアが好きで、恐竜シリーズを始め、海の生物シリーズや今目の前にある緑の兵隊の様な、沢山入っているのを好む

 

ケースを開けてアトランタの前に置くと、アトランタは早速兵隊を手に取った

 

そしてそれをグミを置いたお皿の縁に置いて行く…

 

「大人しいな…」

 

「おとなしいね…」

 

黙々と皿の縁に配置されて行く緑の兵隊達

 

「…」

 

「…」

 

まるでグミを守るかの様に配置され、ひとみといよでさえ行く末を見守っている

 

「あらっアトランタ‼︎上手に並べたわね⁉︎」

 

急に大人しくなった俺達を気にかけた貴子さんが様子を見に来た

 

貴子さんが膝を曲げてアトランタと目線を合わせた時、アトランタは手に持っていた緑の兵隊を貴子さんに見せる様に掲げた

 

「兵隊さん並べてるのね⁇」

 

アトランタは何かを伝えたそうに貴子さんに緑の兵隊を向け続ける

 

「ママもおいてって‼︎」

 

「いいのアトランタ⁇」

 

たいほうに言われ、貴子さんはアトランタの手から緑の兵隊を取る

 

「ここ⁇」

 

最後の一箇所に置く様に目線を向けるアトランタ

 

貴子さんはアトランタの目線の先に緑の兵隊を置く

 

「ぱちぱち〜‼︎」

 

「れきああり〜‼︎」

 

ひとみといよが拍手を送ると、アトランタもそれを真似してお腹の前で手を合わせた

 

「ふふっ‼︎さっ‼︎お昼にしましょう‼︎おいで、アトランタ‼︎」

 

ようやく貴子さんに抱き上げられたアトランタ

 

しかし、アトランタは床に手を伸ばす

 

「はいはい、これね⁇」

 

貴子さんがパースィーを取り、アトランタに渡す

 

アトランタは数秒パースィーを眺めて弄った後、俺の方を向く

 

「ぐへぁ‼︎」

 

「「えいしゃん‼︎」」

 

「すてぃんぐれい‼︎」

 

投げモーションが見えた時には顔面に当たるパースィー

 

再び倒れる俺…

 

強過ぎる…

 

「アトランタ‼︎マーカス君にごめんなさいは⁉︎」

 

流石の貴子さんもアトランタに吠えた

 

アトランタは目をパチクリしながら、貴子さんと俺を交互に見た後、貴子さんに床に降ろされ、ハイハイで俺に近寄る

 

「アトランタ⁇ごめんなさいは⁇」

 

仰向けに倒れている俺の頭近くに座り、物凄いジト目で俺を見下げる

 

そして…

 

「ぐへぁ‼︎」

 

アトランタの渾身の頭突きが当たる

 

こ、こいつは無理、だ…

 

意識が遠のく…

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