艦隊これくしょん~“楽園”と呼ばれた基地~   作:苺乙女

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会場で子供達の相手をしていたジェットマスク

少し休憩を取ろうとしていた時、語尾に特徴があるあの子にお誘いを受けます

ジェットマスク…パパっぽい男性

ハルナイト…ダズールでござーる


278話 白黒付けよう、今夜だけは

「メッサーシュミッター。演奏を代わりましょう」

 

「すまない。俺も踊りたい女性がいるんだ」

 

メッサーシュミッターと演奏を代わり、バイオリンを手に取る

 

「貴女のお名前は⁇」

 

「“おにぎりちゃん”です‼︎」

 

「私は“マリナイト”おにぎりちゃん、貴女も是非ダンスにご参加を」

 

「ありがとうございます‼︎行って来ますね‼︎」

 

ラバウルさんらしき男性がピアノの前に座る

 

「さて…噴式仮面さん。私とのセッションをお願い致します」

 

「畏まりました」

 

マリナイトとの演奏が始まる…

 

 

 

「おぉ…」

 

横須賀の駆逐の子達とのダンスを終え、次の相手を待つ中、演奏が噴式仮面とマリナイトのものに変わる

 

「おい‼︎」

 

誰かに呼ばれ、其方に振り向く

 

この呼び方、恐らく彼女だろう…

 

「オメェ、手隙なら“ハルナイト”と踊るダズール」

 

そこにいたのはダズル迷彩の目元マスクを付け、白と黒を基調としたフリル付きのドレスを着た榛名らしき女性

 

「喜んで。私はジェットマスク」

 

「んっ‼︎」

 

ハルナイトは手を出し、エスコートをしろと無言の圧力を私にかける

 

私はその手を取り、ダンスに向かう

 

 

 

 

「お、おぉ、おとと…」

 

「ゆっくりで構いませんよ」

 

ハルナイトの足は少しおぼつかない様子

 

転げないように彼女の手をしっかり握る

 

「オメェ、女の扱いもウメェダズール」

 

「何事も経験でございます。さぁ、右足を出して…」

 

「こ、こうダズール⁇」

 

私の合図で、ハルナイトは足を動かす

 

「そうです。では、次は左足を前に」

 

「ん…」

 

少しずつだが、ハルナイトも要領を掴み始める

 

「お上手です。では、右足で一歩下がって下さい」

 

「こうダズール⁇」

 

「最後に左足を一歩後ろに」

 

「…」

 

「これを繰り返すだけで、随分とダンスは楽しめますよ。もう一度やってみましょうか」

 

「ん…」

 

ハルナイトの口数が少なくなる

 

何やらダンスを本気で覚えたい様子だ

 

少しずつ慣れて来た所で、ハルナイトと顔を見合う

 

「…たか…あいや…“天婦羅美人”もこうして落としたダズール⁇」

 

「どうでしたかね…随分昔の事ですから、忘れてしまいました」

 

「オメェとこうしていると、天婦羅美人がオメェに惚れた理由が分かるダズール」

 

「それを知りたくて、私をお誘いに⁇」

 

「文句あるダズール⁇ハルナイトはこう見えてウブダズール」

 

マスクの向こうで、ハルナイトは悪戯に微笑む

 

「それは失礼を」

 

「ははは‼︎冗談ダズール‼︎」

 

ダンスを踊るハルナイトは、私が知る限りの豪快な彼女ではなく、本当に一人のウブな少女になっている

 

「サンキューダズール」

 

曲が終わり、ダンスも終わる

 

ハルナイトは手から離れ、私の知るいつもの彼女に戻る

 

「お次は誰と⁇」

 

「ちょっと休憩ダズール。ワンワン仮面とも踊ったし、小腹が空いた頃合いダズール」

 

「良い夜を、ハルナイト」

 

「そっちもダズール」

 

ハルナイトと別れ、私は次の相手を探す…

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