アスナホーム。そこで、アスナとユウはパフェを食べていた。が、明らかにユウは不機嫌だ。
「………つまり、このパフェの最後の一口を巡ってあなたはキリトくんと喧嘩したのね?」
アスナが確認すると、コクっと頷くユウ。余程イライラしてるのか、ユウはやけ食いしていて、すでに29杯目である。
「あの、ユウちゃん。何度も言ってるよね?私もあなたも攻略組なんだから、なるべく迷宮区に潜って攻略しなさいって」
「あのバカにいは分かってない。パフェの最後の一口がどれだけ重要なのか」
「あの、話聞いてる?」
「それなのに……何食わぬ顔でパフェだけ食った……腹立つ!」
「いや、腹立つ!じゃなくてね?っていうか、そんな愚痴をするために私の部屋に来たの?」
「それで、おにいが部屋にいるから部屋に戻りたくない」
「うん。だから?」
「泊めて」
「はぁ?そんなの別の宿でも借りればいいじゃない」
「ユウは誰かと一緒じゃないと寝れない」
で、アスナは深くため息をついた。
「仕方ないわね……。その代わり、攻略もちゃんとやる事、サボっちゃダメだからね」
「……この際、しかたない」
「じゃ、迷宮区に行くわよ」
「へ?今から?」
「1日でも早く帰りたくないの?少なくとも、私はそう」
ユウは思った。これは、人選間違えたな、と。
*
そのまま鬼軍曹……もといアスナの命令でユウはヘロヘロになるまでこき使われた。で、今はアスナの部屋。
「もう嫌…………」
「こんな程度でそんなザマじゃダメだよユウちゃん。今までちゃんと攻略してたの?」
「全力攻略なんて、久しぶり……死ぬ……」
そのままベッドに倒れ込むユウを見てアスナは思った。
(ボス攻略の時とかから思ってたけど、この子、強過ぎる……)
レベルはアスナと大して変わらない。が、あのバカでかい斧を持ったまま、敵の攻撃を確実に躱している。これは攻略には使える、そう思いながらも、アスナはユウに言った。
「そうだ。ユウちゃん。お願いがあるんだけど」
「なに………?」
「明日、クエストに挑戦したいんだけど、いいかな?」
「えっ………」
「大丈夫、今日ほど厳しいことはないから。ね?」
「分かった……。その代わり………」
「?」
何を要求してくるのか、アスナは少し戸惑った。ていうか、泊めてやってるんだから条件出すなとも一瞬思った。
「おにいとユウを、仲直りさせること」
「へ?」
「ユウもおにいも、2人でいないと強さが30%下がる」
プイッとそっぽを向きながらユウは言った。心なしか顔も少し赤い。それにぷっとアスナは軽く噴き出しながらも、笑顔で答えた。
「はいはい……」
*
その頃、キリト。一層のサチの所にいる。
「死ヌ……ユウがいない……死ヌ……ユウがいない……死ヌ……ユウがいない……」
「き、キリト……落ち着いて?」
死に掛けてた。