もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第12話

 

 

 

 

アスナがユウに手伝え、と言ったのはフィールドボスとの戦闘だった。で、その攻略会議。

 

「フィールドボスを、村の中に誘い込みます」

 

アスナが言った。その瞬間、ざわつく周り。

 

「ち、ちょっと待ってくれ。そんな事したら、村の人が……」

 

「それが狙いです」

 

キリトが反論するも、ピシャリと遮るアスナ。

 

「ボスがNPCを襲っている間に、攻撃します」

 

だが、その意見にキリトは反論する。そのまま二人は口喧嘩始めた。そのキリトをユウはジッと見ていた。キリトの隣には女性プレイヤーが立っていた。たまたま、キリトと隣になった攻略組みの女性プレイヤーなのだが、ユウはそれに腹を立てた。また、自分がいなくてもこれといって気にした様子なく話している様子にも少し腹を立てている。

 

「とにかく、俺はその考えには従えない」

 

「おにい、ワガママはダメ」

 

口を挟むのはユウだった。

 

「ゆ、ユウ⁉︎どうしてここに………!」

 

「おにい。アスナが言ってる判断は正しい。殺しても復活するしあのへん」

 

「っ」

 

「ていうか、ソロのおにいにそこまでの発言権はない。黙って従う」

 

「お、お前な!」

 

「とにかく」

 

と、アスナが取り繕った。

 

「血盟騎士団副団長の私に一任されてる以上、私の考えには従ってもらいます」

 

 

 

 

会議が終わり、キリトはすぐにユウの元へ。

 

「おいユウ。どういうつもりだ」

 

「…………。シーン、無視」

 

うおぉあぁ……拗ねてる時だ……と、思いつつもキリトは聞いた。

 

「その、この前は悪かったよ。だから……」

 

「またまた無視」

 

「お前……いい加減にしとけよ」

 

「ドロン」

 

そのままユウは走り去っていった。

 

「おいキリト」

 

置いてけぼりにされたキリトに声をかけたのはエギルだ。

 

「エギル……」

 

「なんだ、ユウちゃんと喧嘩でもしたのか?」

 

「ああ。二人で頼んだサイコパフェMk-ⅱの最後の一口を食べただけで喧嘩になった」

 

「Mk-ⅱって……確か全身にポッキーが突き刺さってるやつだよな……。で、全長が150cmある奴……よくそんなもん食ったなお前ら……」

 

「ユウがどうしてもって言うからな……。にしても、さっきの態度は少しイラっとしたぞ。そっちがその気なら俺にも考えがある」

 

 

 

 

数日後。

 

「じゃ、ユウちゃん。キリトくんと仲直りしよっか」

 

アスナはユウに声をかけた。だが、

 

「ふんっ。あんなバカにい知らないっ」

 

「ほーら、いつまでも意地はってないの。この前、仲直りしたいって言ってたじゃない」

 

「いや」

 

あくまでそっぽを向くユウ。するとアスナは小さくため息をつくと、ユウを抱き上げて、肩車した。

 

「っ? あ、アスナ?」

 

「強制連行します。ユウちゃんはやっぱりキリトくんと一緒にいた方がいいし、その方が攻略もスムーズに進む」

 

「お、降ろして!」

 

「暴れないの」

 

この時、アスナは、兄妹喧嘩なんて簡単に収まると思っていた。だからこそ、自分のこの軽はずみな行動に後悔することになった。

 

 

 

 

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