もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第40話

 

 

 

そのまま柚葉と和人はダイシーカフェへ。

 

「よぉ……っと、そっちはユウか?」

 

「ちがう、ゆずは」

 

柚葉はそう言うと、人差し指と中指だけ立てておデコに近付け、ウィッスと挨拶した。

 

「そうか、柚葉」

 

「で、エギル。あの写真はどういうことなんだ?」

 

和人が聞くと、エギルはパソコンを弄り始める。そして、見せられたのは檻の中に閉じ込められている茶髪の女プレイヤーだった。画像はボヤけているが、間違いなくアスナだ。そして、さらにエギルから渡されたのはゲームソフト。

 

「アルフ……ヘイム・オンライン?どういう意味だ?」

 

「アホにい。アルヴヘイムと読む。意味は妖精の国」

 

「グッ……」

 

妹にバカにされ、軽くイラっとしつつもなんとか耐えた。

 

「なんかほのぼのしてるな。まったり系のMMOなのか?」

 

「それがそうでもなさそうだぜ。ある意味えらいハードだ」

 

答えたのはエギルだ。

 

「ハードってどういうふうに?」

 

興味ありげに柚葉が首を傾げて聞いた。

 

「どスキル制。プレイヤースキル重視。PK推奨」

 

「ど……」

 

「いわゆる、レベルは存在しないらしいな。各種スキルが反復使用で上昇するだけで、育ってもヒットポイントは大して上がらないそうだ。戦闘もプレイヤーの運動能力依存でソードスキルなし、魔法ありのSAOってとこだな」

 

「魔法!」

 

目を輝かせる柚葉。

 

「PK推奨ってのは?」

 

「プレイヤーはキャラメイクでいろんな妖精に種族を選ぶわけだが、違う種族間ならキル有りなんだとさ」

 

「そりゃ確かにハードだ。でも、いくらハイスペックでも人気出ないだろ、そんなマニア向けな仕様じゃ」

 

「そう思ったんだけどな、今大人気なんだと。理由は、飛べるからだそうだ」

 

「飛べる……?」

 

「妖精だから羽根がある。フライト・エンジンとやらを搭載してて、慣れるとコントローラなしで自由に飛び回れる」

 

一瞬、やってみたいと思う和人だったが、すぐに切り替えた。

 

「で、この写真はなんなんだ?」

 

「アルヴヘイムオンラインのゲームの中の写真だ」

 

「!」

 

「このゲームの当面の目標は、この世界樹っていう木の上にある城を先駆けて到着することなんだ。その中でとあるプレイヤーが写真を何枚も撮ったんだが、その一枚に妙なもんが写り込んでいた。それがこれだ」

 

「………なるほど、な」

 

そして、和人は少し考えた後、エギルに聞いた。

 

「このソフト、貰っていってもいいか」

 

「構わんが、行く気なのか?」

 

「ああ、この眼で確かめる。なぁ、柚葉?」

 

「もちろん。死んでもいいゲームなんて、ぬる過ぎ」

 

そのまま和人と柚葉は店を出た。

 

 

 

 

その日、2人が桐ヶ谷家の玄関をくぐった時だ。

 

「ゆずはちゃああああんッッ‼︎‼︎」

 

巨乳が突撃してきた。

 

「や、やめっ……」

 

柚葉の抵抗も虚しく、巨乳に抱かれる。そのままメチャクチャ愛でられた後、直葉に和人が手に持ってるALOのソフトが目に入った。

 

「それ、やるの?」

 

「あ、ああ。まぁな」

 

「懲りてないんだ」

 

グサッと言われ、和人は何も言えなくなる。

 

「別にあんたがどうなってもいいけど、柚葉ちゃんはこれ以上巻き込まないで」

 

「………ああ。分かってる」

 

「さーて柚葉ちゃん、お姉ちゃんのお部屋に行きましょうね〜」

 

「〜〜〜ッ‼︎〜〜〜ッ‼︎」

 

そのまま柚葉は連行されていった。

 

 

 

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