もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第46話

 

 

 

洞窟の中。

 

「あっ、メッセージ入った。ごめん、ちょっと待って」

 

「ああ」

 

リーファは立ち止まり、アイコンを指先で押す。

 

『やっぱり思ったとおりだった!気をつけ、s』

 

「なんだこりゃ」

 

思わず呟くリーファだった。

 

「どうしたの?」

 

そのリーファにキリトが聞いたときだ。

 

「パパ、接近する反応があります」

 

「ユウか?」

 

「いえ、ですがプレイヤーです。多いです……13人」

 

「じゅうさん……⁉︎」

 

リーファは絶句した。通常の戦闘単位にしては多過ぎる。

 

「ちょっとヤな予感がするの。隠れてやり過ごそう」

 

「しかし……どこに……」

 

「ま、そこはオマカセよん」

 

すると、リーファは呪文を唱えた。

 

「シック・シャール・オービス・グロン・ロプト」

 

そう唱えると、キリトとリーファの前に擬似的な壁を作り出した。

 

「しゃべるときは最低のボリュームでね。あんまり大きい声出すと魔法が解けちゃうから」

 

「了解。便利な魔法だなあ」

 

「あと2分ほどで視界に入ります。でも、一人足りませんね」

 

「なに?」

 

「12人しかいません」

 

「どういうことだ……?」

 

「とにかく、まずはあいつらをやり過ごさないと」

 

リーファに言われ、とりあえず黙るキリトとユイ。

 

「あれは……何だ?」

 

「何?まだ見えないでしょ?」

 

「プレイヤーは見えないけど……。モンスターかな?赤い、ちっちゃいコウモリが……」

 

「⁉︎」

 

リーファは息を呑んで目を凝らした。

 

「………くそっ」

 

無意識のうちに罵り声を上げると、リーファは魔法を使ってコウモリを殺した。

 

「お、おい、どうしたんだよ」

 

「あれは、高位魔法のトレーシング・サーチャーよ‼︎街まで走るよ、キリトくん‼︎」

 

「え……また隠れるのはダメなのか?」

 

「トレーサーを潰したのは敵にもうバレてる。この辺に来たら山ほどサーチャーを出すだろうから、とても隠れきれないよ。それに……さっきのは火属性の使い魔なの。ってことは、今接近してるパーティは……」

 

「サンダルフォンか!」

 

「サラマンダーよ!行くよ!」

 

そのまま一気に駆けながらマップを広げて確認すると、この一本道はもうすぐ終わり、その先に大きな地底湖が広がっていた。

 

「どうやら、逃げきれそうだな」

 

「油断して落っこちないでよ。水中に大型のモンスターがいるから」

 

なんて話しながら二人はゴールまでもう少し。その時だ。目の前に壁が現れた。

 

「やばっ……」

 

「なっ……」

 

キリトも一瞬眼を丸くしたが、走る勢いは緩めず、そのまま剣でその壁を破壊しようとする。

 

「あ……キリトくん!」

 

案の定、弾かれて後ろにひっくり返る。

 

「無駄よ」

 

「もっと早く言ってくれ……」

 

「キミがせっかち過ぎるんだよ。これは土魔法の障壁だから物理攻撃じゃ破れないわ。攻撃魔法をいっぱい撃ち込めば破壊できるけど……」

 

「その余裕はなさそうだな……」

 

すると、後ろから赤い鎧をまとった集団が現れた。

 

「湖に飛び込むのはアリ?」

 

「ナシ。さっきも言ったけど、ここには超高レベルの水龍型モンスターが棲んでるらしいわ。ウンディーネの援護なしに水中戦するのは自殺行為よ」

 

「じゃあ戦うしかないわけか」

 

「それしかない……ね」

 

そのまま二人は橋の向こうのサラマンダーを見た。

 

「リーファ。君の腕を信用してないわけじゃないんだけど……ここはサポートに回ってもらえないか」

 

「え?」

 

「俺の後ろで回復役に徹して欲しいんだ。そのほうが俺も思い切り戦えるし……」

 

リーファは頷いた。で、キリトは突撃した。

 

「はぁぁぁッッ‼︎‼︎」

 

そのままキリトが剣を振り下ろした時だ。後衛、中衛のサラマンダーがブアッぶっ飛ばされた。

 

「えっ」

 

見ると、ユウが薙刀を持っていた。

 

「げっ、ユウ……」

 

「うーわ……怒ってるよ……」

 

リーファ、キリトと声を漏らす。

 

「おにい……殺す」

 

と、宣言するユウの後ろからまだ死んでないサラマンダーが二人斬りかかった。

 

「ユウ!危なっ……」

 

リーファが声を上げるが、ユウは後ろを見もせずにその2人を斬った。

 

「」

 

「おにい、殺す」

 

すると、キリトはリーファとユイに言った。

 

「リーファ!ここは俺が押さえる!お前らは先に街に入るんだ!」

 

「ええっ⁉︎」

 

「早く行け!」

 

「な、なんでこんなことになるのよー!」

 

そのままユウは突撃し、キリトも応戦した。

 

 

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