もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第47話

 

 

結果、ユウはキリトの背中で寝息を立てている。薙刀とキリトの大剣がぶつかり合った所でユウが「はたらきすぎた……」と寝てしまったからだ。

 

「……なんだったの一体?」

 

リーファが尋ねた。

 

「さ、さぁ……?で、ここがルグルーでいいのか?」

 

「うん」

 

「そういえば、メッセージ届いてなかった?あれは何だったの?」

 

「………あっ。忘れてた。ごめん、ちょっと確認してくるね。ユイちゃん、パパがあたしにイタズラしないように監視しててね」

 

「りょーかいです!」

 

「あ、あのなあ‼︎」

 

「おにいうるさい!」

 

「起きてたのか⁉︎」

 

その様子を見て呆れ気味に微笑みながらリーファはログアウトした。

 

「で、俺たちはどうするユウ?」

 

「寝る」

 

「即答かよ。もうすこし、なんつーの、こう……」

 

「……じゃあ、おにい。デート、する?」

 

「いやだからそういうんじゃ……はっ?」

 

「だから、デート」

 

「い、いやいやいや!兄妹でそれはないだろ!」

 

「なにうろたえてるの?フツーにお買い物って意味だよ?」

 

「………っ!いやだってお前ッ………で、デートって言うから……」

 

「間に受けすぎ……おにい、キモイ……」

 

「んなっ……!こ、このガキ……!」

 

「もういい……。ユイ、行こ?」

 

「はい!」

 

そのまま二人は行ってしまった。

 

「………シスコンなのかなぁ、俺……」

 

 

 

 

「ユイ、何か食べたいものとかある?」

 

ユウが聞いた。

 

「お姉ちゃんが買ってくれるんですか?」

 

「そう、お姉ちゃんが買ってあげる」

 

むっふーんと胸を張るユウ。

 

「それではですね……あれ、あれ食べたいです!」

 

ユイが指差した先にはりんご飴っぽいもの。

 

「まかせろっ」

 

「はい」

 

そう言うと二人が店に並んだ時だ。

 

「ユウ!」

 

リーファに後ろから声を掛けられた。

 

「………なにっ」

 

不機嫌そうに返事するユウ。

 

「ごめん、急用!急いでルグルー抜けるよ!」

 

「えっ」

 

「えっ」

 

ユウ、ユイと声を漏らす。

 

「い、いやでも……ユイにあのりんご飴……」

 

「いいから!急ぐよ!」

 

しょんぼりするユウの肩にユイは止まり、言った。

 

「仕方ありませんよ。また今度の機会でいいです」

 

「はぁ………」

 

出発した。

 

 

 

 

「つまり、あのシグルドってやつがシルフを裏切ったってことだな」

 

「そ、そ……痛っ。ちょっ……ユウちゃ痛っ!や、やめっ……蹴らなっ……痛っ!」

 

「ユウ、よせ」

 

なんて話しながら一同はシルフとケットシーの会談場へ向かう。

 

「だからね、キリトくん。これは、シルフ族の問題だから……これ以上君が付き合ってくれる理由はないよ。この洞窟を出ればアルンまではもうすぐだし、多分会談場に行ったら生きて帰れないから、またスイルベーンから出直しで、何時間も無駄になるだろうしね……」

 

立ち止まり、ポツリと呟くリーファ。そのリーファの後頭部をユウが蹴っ飛ばした。

 

「痛ッ!ち、ちょっとユウちゃん!さっきから……!」

 

「リーファ、全力のぼけなす」

 

「あぁっ⁉︎」

 

「そうだぞリーファ。俺もユウも、所詮ゲームだからって友達を見捨てたりしない」

 

キリトがにやりと笑って言うと、ユウはリーファの前に立って手を差し出した。

 

「ほら、行くよ?」

 

「…………うんっ」

 

グスリとしゃくりあげてその手を取ろうとするリーファ。だが、その手を掴んでユウは投げ飛ばした。

 

「ち、ちょっと!何すんのよ!」

 

「りんご飴のうらみっ」

 

「いくぞ」

 

キリトの号令で再び走り出した。

 

 

 

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