会談場。シルフの領主、サクヤとケットシーの領主、アリシャとその愉快な仲間達の頭上には68人のサラマンダーがいた。
「ど、どうしてこんな所にサラマンダーが……⁉︎」
「こ、この数やばいよネ⁉︎」
サクヤ、アリシャと声を漏らす。その時だ。どこだか分からないがどっかから何かが落ちてきた。それが地面に直撃し、ドッカァァァァァンッッ‼︎‼︎となぜか爆発する。
「今度はなんだ⁉︎」
声を漏らしたサクヤを護るように数人のシルフが前に出た。ケットシーも同様、アリシャを護るようにしている。そして、煙の中から出てきたのは一匹のケットシーだった。そのケットシーは、左膝に左手を置き、右拳を地面に付け、言った。
「ぎあ・せかんど……」
「ルフィごっこやってる場合かッ‼︎」
「何やってんのよあんたらは……」
後から遅れてきたキリトが跳び蹴りでツッコみ、リーファは呆れた。
「な、なんだ?ケットシー……?アリシャ、知り合いか?」
「ううん。初めて見る子だヨ?」
その反応を無視してユウとキリトはふわーっと浮き上がる。
「指揮官に話がある‼︎」
「あるっ」
キリトに続いてユウが声を上げた。すると、奥からゴリラみたいなのが降りてきた。
「スプリガンがこんなところで何している。どちらにせよ殺すことにはかわりないが、その度胸に免じて話だけは聞いてやろう」
「俺の名はキリト。この……」
「はやい話が、この場を襲うのやめてってこと」
「話を端折りすぎだろお前……」
キリトの言葉を遮ってユウが言った。
「そうは行くか。貴様らに同盟を組まれるわけにはいかない。それに、貴様らを殺す事にはかわりない」
「おっと、ユウだけは殺させやしないぜ。可愛い妹なんでな」
キリトは言いながら背中の剣に手を掛ける。
「ほう……まぁなんでもいい。やるというからには、全力で戦わせてもらおう」
ユージーンも剣を抜く。後ろを向いてユウが言った。
「リーファ、そのへん連れて逃げて。ここはユウ達が戦う」
「はぁ?そんなこと出来るわけ……」
「隙を見せたな」
その瞬間、ユージーンは思いっきり剣を振った。が、それを躱して反撃するユウ。それをガードするユージーン。
「………そそっかしいヒト」
「戦うのが好きなんでな」
「それは、ユウのおにいも一緒」
背後を取ったキリトが斬りかかった。それをギリギリで躱すユージーン。
「ユウ、このデカブツは俺がやる。残りの上のサラマンダーは頼むわ」
「りょっ」
すると、ユージーンが距離をとって言った。
「ふんっ。そう好きにやらせるものか。各部隊!領主どもを攻撃しろ!」
そう命令すると、突撃するサラマンダーズ。それを一人で迎え討ちに行くユウ。
「さて、俺たちも始めようか」
「上等っ」
ユージーンとキリトも、お互いに斬りかかった。