もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第52話

 

 

 

「いくぜ、ユウ」

 

「りょっ」

 

二人はそれだけ言うと飛び立った。出てくるガーディアン。先に先行したのはユウだった。敵の攻撃を全部躱し、薙刀を振り回して反撃する。そのあとにキリトも飛んだ。

 

「一人一人はたいしたことない、けど……」

 

「数が、多過ぎ……!」

 

ユウは奥歯を噛んだ。

 

「お姉ちゃん!右上、来ます!」

 

「ッッ‼︎」

 

ユイに言われて無理矢理反応するユウ。そいつはなんとか倒した時だ。ドスッと矢が突き刺さった。

 

「ッ!」

 

「ユウ!」

 

キリトが叫んだ。だが、敵の遠距離攻撃が来るため、中々助けに行けない。

 

「クソッ……!」

 

そうこうしてるうちに、ユウにさらに剣や矢が突き刺さった。

 

「お、にい………」

 

「………クソッ!」

 

キリトは一気にユウの元へ加速する。迫り来る敵を全て無視して、ユウの腕を掴んで自分の胸前に引き込んで抱き抱えた。

 

「一旦出るぞ!」

 

「う、うん………」

 

そのまま急いでそこから出て行った。

 

 

 

 

「クッソ……!なんだこのクエストは、難易度メチャクチャじゃねぇか……!」

 

言いながらキリトは回復アイテムを取り出した。だが、

 

「退いて!」

 

聞き覚えのある声がして、思わず反射的に退いてしまった。するとそいつは魔法を発動し、ユウを回復させた。

 

「リーファ!」

 

「ふぅ……もう大丈夫よ」

 

言われてようやく一息つくキリト。

 

「ヤバかったぁ〜……大丈夫かユウ?」

 

「……………………」

 

「ユウ?」

 

返事はない。代わりにユウの目から涙が流れてきた。

 

「ちょっ……ユウ⁉︎」

 

「ゴメン、なさい……」

 

「…………?」

 

「行けたかもしれないのに、ユウの、せいで……ゴメンなさい………」

 

「…………泣くな。別にお前のせいじゃない。あの状況じゃ、俺かお前、どっちが先にやられててもおかしくなかった。だから、気にするな」

 

キリトがユウの頭を撫でてやると、ユウはなんとか泣き止んだ。

 

「リーファ、助けてくれてありがとな」

 

「う、ううん。無事で良かったよ」

 

「じゃ、もう一度行って来るわ」

 

「へ?ま、また行くの……?」

 

「ああ。出来る出来ないじゃない。やらなきゃいけないんだ。アスナと、上にいるやつと会わなきゃいけないんだ」

 

キリトがそう言った時だ。「えっ?」と声を漏らすリーファ。

 

「どうした?」

 

「今、アスナって……」

 

「言ってなかったか?俺とユウが助けなきゃいけないの奴の名前はアスナっていうんだ」

 

「…………………」

 

目を見開いたまま黙り込むリーファ。だが、すぐに口を開いた。

 

「柚葉、ちゃん………?」

 

「へ?」

 

「お兄、ちゃんなの……?」

 

「お兄ちゃんって、お前………。スグ、か?」

 

その瞬間、リーファはログアウトした。

 

「お、おいスグ、スグ!」

 

困った顔を浮かべるキリトとユウ。二人は顔を見合わせると、一応ログアウトした。

 

 

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