作戦開始。シノンはトリガーを引く。それが見事にミニミをブチ抜いた。そして、二発目を装填し、狙撃。だが、落ち着いて避けられた。
「第一目標成功。第二目標失敗」
『了解。アタック開始。……ゴーゴーゴー‼︎』
これで私の仕事は終わり、とでも言わんばかりにシノンは待機することにした。で、様子見のために双眼鏡で戦闘を覗いた。
「あっ……‼︎」
「どうした、シノン」
例のマントの大男がマントを体から剥ぎ取った。その男は重機関銃を持っていた。
「!」
「なんだアレは……」
だが、それに怯むことなくギンロウやらダインやらがサブマシンガンを構えて突っ込む。だが、そこに向かって重機関銃を乱射。アバターが分解、消滅した。
「っ……………」
シノンは唇を噛んで立ち上がった。
「ユウ」
「どうした?」
「手伝って」
「ふっ……ようやく、私の出番か。ただし、私は私のやり方でやらせていただく」
「いいわよ」
シノンがダインたちの方へ走り出す中、ユウは岩のところから飛び降りて、右手にライフルを装備した。で、岩の間を走って移動する。それに気付いた片方がユウに銃を向ける。そして、発砲してくるが、岩を踏み台にして躱しながら接近する。
「やる気のない弾で私を止められるものか!」
そのまま上に飛んで、ライフルを構えた。そして、一撃で1人撃墜した。
「!」
そして、一人で敵全員の気をひく中、シノンは生き残っているダインの横に立った。
「……奴ら、用心棒を呼んでやがった」
「用心棒?」
「知らねえのか、あのミニガン使いだよ。あいつはベヒモスっていう、北大陸を根城にしてる脳筋野郎だ。カネはあるが根性のねえスコードロンに雇われて、護衛の真似事なんかしてやがるんだ」
「………とにかく、このまま隠れていたらすぐに全滅する。ミニガンはそろそろ残弾が怪しいはず、全員でアタックすれば派手な掃射は躊躇うかもしれはい。そこをついて……」
「………むりだ。ブラスターだって二人残ってるんだぞ。突っ込んだら防護フィールドの効果が……」
「ブラスターの連射は実弾銃ほどのスピードじゃない。半分は避けられる」
「無理だ!突っ込んでもミニガンにズタズタにされるだけだ。……残念だが、諦めよう。連中に勝ち誇られるくらいなら、ここでログアウトして……」
と、言いかけたダインのおデコに弾丸が直撃した。ユウの弾丸だった。
「戦場で戦闘を拒否する兵士など必要ない」
で、ユウは一度下がるとシノンの横に着地した。
「私が前に出て、奴らの視線を釘付けにする!」
「OK。援護するわ」
二人はニヤリと笑ってみせると、ユウは突撃し、シノンは再びヘカートを取り出した。
「ウオオオオオオオッッッ‼︎‼︎‼︎」
ユウは吠えると、腰から剣を取り出した。
「私は今、虫の居所が悪い。貴様ら全員、ここで仕留めるッ‼︎」
ブラスター持ち1人を叩き斬る。だが、ブラスター持ちがユウに銃を向けた。そのブラスター持ちの頭をシノンが狙撃する。残りは重機関銃持ち一人となった。
「ッッ‼︎」
重機関銃を乱射した。その弾丸をユウは全て剣で弾く。
「ッァァアアアアアッッ‼︎」
「なにっ………⁉︎」
そして、シノンが重機関銃を持つ敵にヘカートを向けた。
「ジ・エンド」
決着はついた。
*
二人は並んで街に戻る。
「相変わらずめちゃくちゃねあなた……。重機関銃の銃弾をすべて弾くなんて……」
「そんなものはただの技術と経験によるものだ。君でもやることは可能だ」
「私はこのゲームで剣なんて使わないわよ。てかそんなバカあなたくらいよ」
「貴様、剣をバカと愚弄するか」
「銃ゲーで剣使うのがバカって言ってるの。デュナメス、ケルディム、サバーニャだけの戦場にエピオン放り込むようなものよ」
「ふむっ……。それも悪くない」
「本当のバカ?」
で、街に到着した。
「シノン!」
声をかけてきたのはシュピーゲルだった。だが、ユウの姿を確認すると不愉快になったが、決して表には出さなかった。
「あら、シュピーゲル」
「遅かったね、何かあったの?」
「少し強いのがね。そこのと一緒に倒したわ」
それを聞くと一層不機嫌になるも、なんとか笑顔を取り繕った。
「ユウ、いつもありがとう。シノンを」
「問題ない。私もシノンには助けられている」
そのまま三人でその辺の店に向かった。