もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第64話

 

 

 

試合が始まった。全プレイヤーがランダムに各場所に配置される。その様子をALOでいつもの面子は見ていた。

 

「これに、キリトが出てるのよね?」

 

「そのはずだけど……」

 

リズの問いにアスナが答えた。

 

「そういえば、ユウちゃんも出てるんだよな?」

 

クラインが後ろから聞いた。

 

「はい。そうらしいですよ」

 

「GGOの柚葉……ユウちゃんはどんなのかな〜♪」

 

さっきから足をパタパタさせてるのは、我らが変態シスコンリーファだ。

 

「楽しみなの?リーファ」

 

「そりゃそうですよ!」

 

リズに聞かれて当然と言わんばかりに答えるリーファ。

 

「あたしの天使のユウちゃんが銃ですよ⁉︎GGOではどんな格好であたしのハートを撃ち抜いてくれるんだろう!」

 

全員がさざ波のように引く中、リーファだけがテンション高かった。そんなリーファから目をそらすようにシリカか画面を見ると、ちょうど1人の男が、ライフルを持って森の中で戦闘していた。

 

「うわあ……あの人イケメン……」

 

「しかも強くない?」

 

呟いた台詞にリズが続いた。すると、その男が敵の攻撃を避けながら言った。

 

『ふはははっ!その程度の射撃でこのユウに立ち向かうなど、愚の骨頂!』

 

とか叫びながら木を踏み台にして攻撃を回避する。その様子を見ながら全員が固まった。

 

「今、こいつなんつった?」

 

クラインが声を絞り出す。

 

「さ、さぁ……ま、まぁユウなんて名前ザラにあるしね」

 

「男でもユウとかいるしね、略奪する人もユウだし」

 

「うん。つか、まさかあの幼女がこんなユニオンのエースみたいな外見になるとは思えないですし」

 

「幼女っつーか一応中一だけどね」

 

と、全員が現実逃避する中、アスナがユイに聞いた。

 

「ねぇ、あれ誰だか分かる?」

 

「お姉ちゃんです」

 

「」

 

まさかの即答に言葉を失う全員。が、リズがすぐにシャウトした。

 

「ッハァァァァッッ‼︎⁉︎アレがユウぅぅうううう⁉︎」

 

「はい、敵の攻撃を勘と目測の計算で読んで身軽に躱せる人はお姉ちゃんしかいません」

 

「いや勘と目測の計算って……それテキトーってことじゃ……」

 

なんて言ってる間に、ユウはターザンみたいにツタで移動して手を離して飛び、空中でライフルを三発的にブチ込んで撃破した。

 

「つ、強ぇ……あれ玄人向きのゲームだよな……?」

 

思わず声を漏らすクライン。そして、ユウはニヤリと笑って言った。

 

『一刀両断』

 

「いやそれ意味違うから」

 

クラインがツッコんだ。

 

「ていうか刀でもなければ両断もしてねぇし」

 

「って、言うか……」

 

心配そうにアスナはリーファを見た。まるで豹変してしまったユウを見て、リーファは大丈夫かな……?と、思ったが、

 

「ユウちゃーん!痛可愛い!」

 

心配なかった。

 

 

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