もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第7話

 

 

 

森の中。そこでユウとキリトはとあるギルドを尾行していた。

 

「おにい……暇………」

 

「ま、まぁそう言うな。引き受けちまったもんは仕方ない」

 

「………ユウ、眠い……」

 

「寝るなよ。寝たら死ぬぞ」

 

「………どーせ寝ても、この辺の敵なら自動回復で無意味……」

 

「そ、それはそうだけど……じゃあ知らんぞ俺」

 

「おにい、妹を見捨てるの?」

 

「うっ……。って、あー!見逃しちまったじゃねぇか!探すぞユウ!」

 

「おんぶー……」

 

「あーもうっ!仕方ねぇな!」

 

キリトはユウを背負って走った。

 

 

 

 

ツインテールの少女、シリカは変なゴリラに囲まれていた。

 

「はぁ…はぁ……」

 

シリカのHPを一撃で3割近く持って行かれ、大ピンチである。すると、ゴリラは棍棒を振り上げた。微妙にぼんやりしていたシリカは、反応が遅れてしまった。

 

(やばいっ……!)

 

思わずキュッと目を瞑った時だ。「キュイィィィッッ」と甲高い鳴き声がシリカの前を横切った。

 

「えっ?」

 

目を開くと、ピナがシリカを庇い、パキィィィンッッとポリゴンの欠片を振りまきながら砕け散った。

 

「ぴ、ピナァァァァッッッ‼︎‼︎」

 

思わず、中途半端に手を伸ばす。そのまま泣き崩れてしまったが、戦闘はまだ終わっていない。ゴリラみたいなのが後ろから襲いかかってきた。が、そのゴリラが全滅した。

 

「ッッ⁉︎」

 

「大丈夫か?」

 

助けたのはキリトだった。だが、シリカは振り向かない。ピナが死んだというのが余りにも重過ぎた。

 

「すまなかった。君の友達、助けられなかった」

 

声をかけられ、一応返答するシリカ。

 

「……いえ、あたしが……バカだったんです……。ありがとうございます……助けてくれて……」

 

「……それで、その羽根だけどさ。アイテム名、設定されてるか?」

 

「えっ……?」

 

なんのことかわからなかったが、念のためシリカは確認した。

 

《ピナの心》

 

それを見た瞬間、また泣き出しそうになるシリカ。

 

「ま、待った待った!心アイテムが残っていれば、まだ蘇生の可能性がある」

 

「えっ⁉︎」

 

「でも、キツイ事言うようだけど、その場所は47層なんだ。35層で手間取っていた君には、難しいと思う」

 

「そう、なんですか……」

 

「だから、俺も一緒に行かせてくれないか?」

 

「えっ?」

 

「少し、用事があってね……」

 

「47層に、ですか……?」

 

「そういうわけじゃないんだけど……」

 

言葉を濁すキリト。あまり聞かないほうがいいと思ったのか、シリカは追求したりしなかった。

 

「分かりました。あたしはシリカって言います。よろしくお願いします」

 

「俺はキリトだ。こちらこそよろしく」

 

 

 

 

 

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