もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第70話

 

 

 

また洞窟内。

 

「………そうか。分かった」

 

キリトが呟いた。

 

「どうしたのよ」

 

「死銃カラクリだよ。今思えばあいつ、ペイルライダーを撃とうとしたとき、一々あの拳銃の方に持ち替えてたよな」

 

「そ、そういえばそうだったような……」

 

「ずっと疑問だったんだ。なんでそんなことをする必要があるのか。多分、それは奴らにとってサインみたいなものだったんだ」

 

「サイン?」

 

「ああ。あくまで推測だけど、死銃はあの銃でプレイヤーを撃つ瞬間、リアルの方の死銃がなんらかの方法でプレイヤーも殺したんだ」

 

「リアルの方の死銃?どういうこと?」

 

「つまり、死銃は2人、いや3人はいるんだよ」

 

「なっ……⁉︎で、でも、住所なんて分かりっこない!………あっ」

 

「そう。大会に参加するときに住所を入力するだろ?あれをもし、見られていたとしたら……」

 

「な、なんてこと……こんな犯罪に加担してるやつが、3人も……!」

 

「それとシノン、聞かせて欲しい。君はあいつに、あの拳銃を向けられたか?ライフルじゃなくて、拳銃」

 

「む、向けられた。ユウに助けられたけど」

 

「! なら、落ち着いて聞いてくれシノン。君の家には既に、もう1人の死銃が潜んでいる」

 

「えっ……?」

 

「君を殺す準備は、とっくにできてるってことだ!」

 

その瞬間、ゾワッとした。自分のすぐ近くに、もう過去に何人も殺してる殺人鬼がいる、と。そう思うだけで吐きそうになる。

 

「いっ……いやっ………」

 

「落ち着いて。大丈夫、奴らが拳銃で殺すのは、サインであると共に奴らのルールみたいなものでもある」

 

「ルール?」

 

「そうだ。片方が勝手に独断で殺したりはしないってことだ。多分」

 

「………そ、そう」

 

「だから、落ち着いて」

 

キリトが言うと、シノンの嫌な緊張感も消えていった。大きく深呼吸する。

 

「もう、大丈夫……あなたの身体は平気なの?」

 

「俺は大丈夫。病院から入ってる。ぶっちゃけると、俺はある人の依頼でこのゲームに来たんだ」

 

「うん。なんか遊び目的じゃないってのは分かった」

 

「そっか……。とにかく、俺は次のサテライトキャノ…サテライト・スキャンで行く。そろそろ、ユウの援護に行かないとな。シノンはここで大人しくしててくれ。なんなら、俺がここで君を殺すよ」

 

「嫌」

 

「えっ?」

 

「あんた、後で私と戦うって言ったじゃない」

 

「あ、あー……それは……」

 

「死銃倒したら、次はあんたの番なんだから、覚悟しなさいよ」

 

「わ、分かったよ。とにかく、次のサテライト・スキャンまでここにいよう」

 

「ええ」

 

 

 

 

ユウとボロマントの方。お互いに斬り合っていた。ほとんど互角だが、やはりユウの方が押している。その時だ。2人の間にチュンチュンチュンッ‼︎と弾丸が降り注ぐ。

 

「「!」」

 

お互いに後ろに躱す。見れば、闇風がお得意のラン&ガンで突っ込んできていた。

 

「第三勢力か……上等ッ!」

 

そのまま三つ巴の戦いが始まった。

 

 

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