もし、キリトに実妹がいたら   作:スパイラル大沼

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第71話

 

 

サテライト・スキャン。キリトとシノンは敵の位置を把握。

 

「! これは……」

 

「スティーブン、ユウ、闇風が同じ場所、田園にいる……!」

 

「もしかしてこれお前、三つ巴じゃないのか?」

 

「なら、私達はここに奇襲をかけるまでよ」

 

「シノン、頼みがあるんだ」

 

「えっ?」

 

「君は遠くに隠れて、奴のあの銃を撃ってほしい」

 

「!」

 

「そうすればもう、少なくともこの大会で死者は出ない。これは君にしかできない頼みだ。いいか?」

 

キリトが聞くと、シノンは少し微笑んだ。

 

「任せて」

 

「よし、行こう」

 

2人は行きに使ったバイクに乗った。

 

 

 

 

田園。ユウに向かって弾丸が迫る。それを横に躱すユウ。その躱したユウに死銃が剣を持って突っ込んだ。それをガードするユウ。

2人の動きが止まった瞬間、闇風がまた乱射した。

 

「ウグッ……!」

 

ユウは死銃の身体を蹴り飛ばしながら後ろに回避した。だが、肩を弾丸が貫く。闇風は撃ったままユウの方に銃口を向ける。

 

「ヌォッ……!」

 

地面に転がりながら、田園の小屋の後ろに隠れた。そして、ビームサーベルの他に、刀を取り出す。

 

「兄上直伝(見取り稽古)。二刀流!」

 

そのまま、小屋の上に乗って、闇風に向かってジャンプした。当然、闇風はユウを撃ちまくるが、見事な二刀流で弾丸を全て弾いた。

 

「ヤル気の無い弾など、我が前では通用せぬッ‼︎」

 

そう吠えながらユウは闇風に迫りながら弾丸を弾く。

 

「破ァ阿阿阿阿阿阿阿阿ッッ‼︎‼︎」

 

その勢いで闇風を突き刺そうとした時、横から死銃がユウに突っ込んだ。間一髪、頭は避けたが、ユウの右肩に死銃の剣はしっかり食い込んでいる。

 

「このッ‼︎」

 

ユウは負けじとビームサーベルを突き刺すが、死銃の勢いは止まらない。他の小屋に固定するように突き刺された。

 

「グォアッ……!」

 

そして、死銃は懐からデス・ガンを取り出す。

 

「さよなら、だ。ユウ……」

 

「万事、休すか……!」

 

ユウがそう呟いた時だ。デス・ガンにライフルの銃弾が直撃し、破壊された。

 

「ッ⁉︎」

 

そして、さらに別のところからブォオオオオオオオオッッと重低音がする。

 

「人の妹に、手ェ出すなァアアアアッッ‼︎‼︎」

 

バイクに乗ったキリトが突っ込んできた。

 

「チィッ‼︎」

 

死銃は舌打ちすると、当然回避した。

 

「えっ嘘⁉︎」

 

結果というか当然というか、壁に刺されたまま動きのとれないユウをキリトはバイクで跳ねた。

 

「「あっ」」

 

そのまま小屋は2人を巻き込んで爆発炎上した。その様子を、デス・ガンを見事に撃ち壊したシノンはヘカートのスコープ越しに見ていた。

 

「何やってんのあんたらァァアアアアッッ‼︎‼︎」

 

渾身とも呼べるツッコミが仮想世界の空に響いた。

 

 

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