サテライト・スキャン。キリトとシノンは敵の位置を把握。
「! これは……」
「スティーブン、ユウ、闇風が同じ場所、田園にいる……!」
「もしかしてこれお前、三つ巴じゃないのか?」
「なら、私達はここに奇襲をかけるまでよ」
「シノン、頼みがあるんだ」
「えっ?」
「君は遠くに隠れて、奴のあの銃を撃ってほしい」
「!」
「そうすればもう、少なくともこの大会で死者は出ない。これは君にしかできない頼みだ。いいか?」
キリトが聞くと、シノンは少し微笑んだ。
「任せて」
「よし、行こう」
2人は行きに使ったバイクに乗った。
*
田園。ユウに向かって弾丸が迫る。それを横に躱すユウ。その躱したユウに死銃が剣を持って突っ込んだ。それをガードするユウ。
2人の動きが止まった瞬間、闇風がまた乱射した。
「ウグッ……!」
ユウは死銃の身体を蹴り飛ばしながら後ろに回避した。だが、肩を弾丸が貫く。闇風は撃ったままユウの方に銃口を向ける。
「ヌォッ……!」
地面に転がりながら、田園の小屋の後ろに隠れた。そして、ビームサーベルの他に、刀を取り出す。
「兄上直伝(見取り稽古)。二刀流!」
そのまま、小屋の上に乗って、闇風に向かってジャンプした。当然、闇風はユウを撃ちまくるが、見事な二刀流で弾丸を全て弾いた。
「ヤル気の無い弾など、我が前では通用せぬッ‼︎」
そう吠えながらユウは闇風に迫りながら弾丸を弾く。
「破ァ阿阿阿阿阿阿阿阿ッッ‼︎‼︎」
その勢いで闇風を突き刺そうとした時、横から死銃がユウに突っ込んだ。間一髪、頭は避けたが、ユウの右肩に死銃の剣はしっかり食い込んでいる。
「このッ‼︎」
ユウは負けじとビームサーベルを突き刺すが、死銃の勢いは止まらない。他の小屋に固定するように突き刺された。
「グォアッ……!」
そして、死銃は懐からデス・ガンを取り出す。
「さよなら、だ。ユウ……」
「万事、休すか……!」
ユウがそう呟いた時だ。デス・ガンにライフルの銃弾が直撃し、破壊された。
「ッ⁉︎」
そして、さらに別のところからブォオオオオオオオオッッと重低音がする。
「人の妹に、手ェ出すなァアアアアッッ‼︎‼︎」
バイクに乗ったキリトが突っ込んできた。
「チィッ‼︎」
死銃は舌打ちすると、当然回避した。
「えっ嘘⁉︎」
結果というか当然というか、壁に刺されたまま動きのとれないユウをキリトはバイクで跳ねた。
「「あっ」」
そのまま小屋は2人を巻き込んで爆発炎上した。その様子を、デス・ガンを見事に撃ち壊したシノンはヘカートのスコープ越しに見ていた。
「何やってんのあんたらァァアアアアッッ‼︎‼︎」
渾身とも呼べるツッコミが仮想世界の空に響いた。