テイルズオブエクシリア2.ご!〜エル・ウィル・クルスニクの日常〜   作:ふぁみゆ

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皆さんおまたせしました!再び長編に移りたいとおもいます。

そしてですね、テイルズオブエクシリア2.ご〜エル・ウィル・クルスニクの日常〜お気に入り登録件数が30人を突破しました!!

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【挿絵表示】



chapter7〜アスコルド再建計画〜
アスコル再建計画〜思い出の列車〜


「違う!俺はそんなことしてない!!」

 

トリグラフ駅の改札前で揉め事が起きていた。一人の男性が駅員に捕まっており、その横には一人の女性がいる。

 

「本当よ!さっきの電車でこの人が私のおしりを触ったの!」

 

「何を言っているんだ!」

 

「とにかく、こっちに来てもらおうか。」

 

どうやら、痴漢騒ぎのようだ。女性が男を捕まえ、置換の容疑で駅員につきだしていると言ったところだろう。大声で騒いでいたため周囲の目もそちらに集まっており、「やだ、痴漢なんて」など口々に不平をもらしている。

 

「騒げば事態が大きくなるだけだぞ。」

 

駅員に言われてようやく周りの状況に気づく男。さっきまで抗議をしていた手を止める。周りには味方のいない孤立無援の状況。男はもう、捕まる以外の道はないように思えた。

 

しかし、一人の少女が前に出てきた。淡い茶色の髪にエレンピオスらしいダークグリーンのシャツに赤いネクタイのファッション。手に持ったかばんには子供用の小さな帽子がくっついている。その少女"エル・ウィル・クルスニク"は被害者である女性に対してこんなことを言った。

 

「嘘だよね、この人に何かされたなんて…」

 

「な!?」

 

突然、自分の説明を否定され、頭に血が上る女性。すぐに反論出す。

 

「いきなり現れて何よ!?なんでそんなことがあなたにわかるのよ!!」

 

突然の自体に周囲は呆然となる。しかし、エルは全く動じることなく男の手元を指さして淡々と説明をした。

 

「その人は両手に大っきな鞄を2つも持ってる。それにさっきの電車は外から見ても分かるくらい満員だった。そんな車内であなたのおしりを触ろうと思えば鞄を置くしかないけれどあの満員電車ではその大きさの鞄を置くようなスペースはない。その人に犯行は不可能よ…」

 

エルに促され男の手荷物を確認する駅員。ようやくその事実に気づいたようだ。

突然の立場逆転にたじろぐ女性はその場から逃げ出そうとする。

しかし、エルは女性を逃さなかった。その女性の腕をがっしりとつかむ。

 

「痴漢の冤罪はダメだよ。相手の人生を大きく狂わせることになるんだから…」

 

こうして、冤罪をかけられていた男性は助かり、女性はあえなく御用となった。

 

「ありがとうございます。おかげで助かり……だ、大丈夫ですか?…」

 

礼を言おうとした男性はエルの様子を見て心配そうに尋ねる。

その時のエルがとても暗い表情をしていたからだ。

 

「なんでもありません。少し、昔のことを思い出しただけですから……」

 

そう、エルは八年前、このトリグラフ駅でのことを思い出していた。

大切な相棒との初めてであった時のことを……

 

 

ーーーーーーー

 

 

「電車、おじさんたちが見張ってるよ…」

 

パパに言われて、トリグラフを10時出発の電車に乗るためにやって来た八歳の少女エル…

しかし、お金を持っていないため、切符を買うことができずにいた。

 

このままではパパが危ない。なんとか十時発の電車に乗りなんでも願いを叶得てくれる場所"カナンの地"に行くためにはなんとか侵入するしかなかった…

 

「あのおじさんが別のところを見ててくれたらなぁ…」

 

そんな時一人の青年が入ってくるのが見えた。どうやら駅員に用があるらしく、改札口まで切符を買わずに歩いてくる。

それを見たエルはあることを思いついた。

一瞬でも駅員のおじさんがあの人の方を見ていてくれればいい…

 

そう思ったエルは青年の後を黙ってついていく。そして…

 

 

 

「ちょっと、来てもらおうか。その子が君に変なことをされたと言っているんだが…」

 

エルの作戦はうまく行きおじさんは青年の方だけを見ている。

その間に改札を抜け電車の前まで来ることができた。

そして、青年の方を見て口を動かす。

 

ご・め・ん・ね

 

 

 

あの時は子供だから分からなかった。でも、今になって思う。自分はとんでもないことをしていたのだと。相棒は許してくれたけど、本当なら恨まれても仕方なかったのだということを…

 

 

ーーーーーーー

 

 

「おまたせいたしました。エル様」

 

気づくと隣にはクランスピア社の秘書。ヴェルが控えていた。

まだ約束した時間の5分前だが、社員に気を使うヴェルに思わずクスリと笑ってしまうエル。

 

「気にしなくていいよ。電車に乗るときは必ず早く着くのはエルの性分だし。」

 

そう、10年前。父のために必ず十時の電車に乗らなければと早い時間から駅に来ていた時の思い出がまだ残っているから…

 

「そうですか、では今回の任務ですが」

 

手帳を開き丁寧に説明を始める。

 

「本日より開放される10時発のアスコルド行きの電車の警備、及び本日11時から行われる自然工場アスコルドの開会セレモニーの警備となっています。アスコルドに全フロアに一チームのエージェントが配備されることとなり、エル様の担当は…」

 

「中央ドームの制御ルームだよね。」

 

「そのとおりです。」

 

ひと通りの確認を終える。おそらく他のメンバーもそれぞれの方法でアスコルドへ向かっているだろう。

列車で向かうのは列車警備の任務も兼ねているエルたちだけだ。

 

"自然工場アスコルド行き…まもなく発車致します。"

 

「さぁ、乗ろうか…」

 

早速列車に乗り込もうとするエルにヴェルは注意喚起を入れた。

 

「エル様、アスコルドには列車テロの前例が決して気を抜かないでください」

 

「…わかってるよ。列車テロの危険は多分ヴェルよりも知ってる……だって私は…」

 

事件の当事者なんだから……




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