テイルズオブエクシリア2.ご!〜エル・ウィル・クルスニクの日常〜   作:ふぁみゆ

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おそくなってすみません。

ファイアーエムブレムが面白すぎてつい…

しかしどれだけ遅くなろうともこの小説は続けます!よろしくお願いします!


アスコルド再建計画〜ヴェルの心〜

列車を降りたエルは外であとから降りる人たちを確認していく。

見ているのはその荷物だ…

そして、何人か気になるものを持っている人をメモに書き留めていく。

しかし、時期尚早とも言える対策をヴェルは引き止める

 

 

「…外見だけを見て目星をつけるのはまだ早いのでは?……」

 

「いや、見てるのは降りてくる人たちの特徴じゃない。その荷物だよ…」

 

十年前にトリグラフ中央駅で起きたアルクノアテロ。その時の手口は駅に運び込んだ大型ロッカーを爆発させ中から出たガスによってその場の人間が気絶している間に侵入するというものだった。

同じ手口が使われるとは限らないがテロに使う道具を持ち込むためには大きなかばんが必要になる。それを警戒しているのだ。

 

「しかし、入場前には屋外での持ち物検査もあります。それにエル様はエージェントであるということは伏せて入場する身ですあまり目立つ行動は控えていただきたい。」

 

「でも…」

 

テロは多くの犠牲者を生む。かつてエルも、その惨状を二度に渡り経験してきた。またあれが繰り返される、そう思うといても立ってもいられないのだ。

 

「エル様、お気持ちは察しますが…」

 

ポンとヴェルはエルの肩に手をおいた。それによりエルは気づく。肩に力が入り過ぎて体が強張ってしまっていたことに…

いつの間にか思いつめすぎるあまり、気負い過ぎてしまっていたらしい。

 

「過度な緊張は仕事効率の低下をまねきます。そのことをゆめゆめお忘れなきよう…」

 

その時、エルは見た、いつも生真面目にただ仕事を淡々とこなしていくヴェルの表情に暗い影が落ちていたことを…

 

「ヴェル?……」

 

「お待ちしておりました。エル・ウィル・クルスニク様。」

 

ヴェルに話しかけようとしたが、すぐに重役の人が降りてきた。

すぐに気を引き締め直し重役と向き合う。

 

「クランスピア社、マルチエージェントのエル・ウィル・クルスニクです。」

 

「アスコルド取締役のガロンです。よろしく。」

 

ガロンの差し出した手に応じて握手を交わす。ヴェルのことも気になるが仕事は仕事だ。しっかりとこなさなければならない。

 

「いやぁ!エレンピオスを代表する企業クランスピア社の方に来てもらえて光栄です。」

 

「いえ、こちらこそ、お招きいただきありがとうございます。」

 

廊下を歩きながら差し障りのない会話をする。

 

この自然工場アスコルドは10年前、精霊技術を使った次世代工場としてお披露目するはずだった場所だ。しかし、アルクノアよる列車テロにより、車体が建物に激突。多くの犠牲者を生む大事件となってしまった。

そのアスコルドがオリジンの技術により10年の時を経て再び蘇ることとなった。

 

今回、テロの防止が任務のエルだが、表向きはクランスピア社代表のマルチエージェントとして招待されている。本来なら喜ぶべきことだろう。しかし、エルはそれができない…

 

「ここが、中央制御室になります。エネルギーの供給をするオリジンヴォルトはここで管理されることになります。」

 

「管理?」

 

突然、意気揚々と解説していたガロンの言葉に秘書のヴェルが反応を示した。

今までの彼女からしては珍しく言葉に感情が乗っている。

 

「失礼ながら、このオリジンの場合は協力してもらうという表現が適切かと…」

オリジンの基本理念には精霊術がある。

 

「はっ、何をおっしゃいますか…」

 

それでも、ガロンの態度は変わらない。自分の非を認めず傲慢な態度で返す

 

「精霊は我々にとっては燃料と同じですよ。燃料に協力などないでしょう」

 

「っ!」

 

その言葉を聞いて掴みかかろうとしたエルを引き止めたのはヴェルだ。そのまま小声で耳打ちをする。

 

「落ち着いてくださいエル様。相手は主賓なのです。」

 

それを聞いて怒りをこらえる。

 

「それでは、行きましょうか」

 

そのまま黙って奥へついていった。

 

その時のヴェルの表情がこわばっていたことに気づかないまま…

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