テイルズオブエクシリア2.ご!〜エル・ウィル・クルスニクの日常〜   作:ふぁみゆ

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テイルズオブエクシリア2二周目終わりました!

(´;ω;`)ブワッ


エリーゼの学園祭〜ピンキストのケーキ〜

「味が単調すぎる!こんなんじゃ全然ダメ!」

 

味に納得できないエルはその怒りを机にぶつける。エルに叩かれて大きな音がなる机

 

「こ、これも十分美味しいですよ!」

 

そんな様子を見かねたエリーゼはエルを励まそうと声をかける。

 

「ダメ!エルが納得できないの!」

 

声をかけるのだが、逆に機嫌を損ねてしまったようだ。

 

「ものすごい執念!?」

 

頭をガシガシとかき始めるエル…

エルは考えていた。どうして自分の料理はいつも何か足りないのか。レシピだって間違った組み合わせではないし味付けだって問題がないはず。

だが、自分の料理にはルドガーやミラが作ってくれた料理にあった何かが足りない。

 

「どうしてダメなの…分からないよ……」

 

ルドガー…

 

ポツリと呟くエル。先程とは打って変わり悲しげな声を絞りだす。自分の無力さを痛感し、気を落としているのだ…

 

「ねぇーねぇー、ちょっと休憩にしない?」

 

落ち込むエルの方へ飛んでいくティポ

 

「あんまり根詰め過ぎてもよくありませんよ。」

 

エリーゼもエルに声をかけた。

 

弱り切っていた心に二人の心遣いが染み入る

 

「うん、分かった…」

 

そして、エルは一旦台所から離れた…

 

ーーーーーーー

 

「ミラは三番!二番はルドガーだよ!」

 

「私がこの人より下!?冗談でしょ!?」

 

エルに自分の作ったスープの感想を聞いたミラは目を丸くする。

エル曰く…一番はパパのスープ、二番はルドガーのスープ、そして三番がミラのスープらしい。

 

「わ、私だって!本気を出せばもっとも〜っと!美味しいスープを作れるんだから!」

 

「それってどのくらい?」

 

「いっちばん美味しいやつよ!」

 

「パパのよりも?」

 

「そうよ」

 

パパのスープを否定されたような気分になったまだ8歳のエルはミラの言葉に食って掛かる

 

「嘘!」

 

「嘘じゃない」

 

「嘘!」

 

「嘘じゃない!」

 

「じゃあ、そのスープ食べさせてよー!」

 

「いわれなくても、食べさせてあげるわよ!」

 

料理を覚えた今になって思い出す…

ミラもルドガーも本当に凄かったんだなと…

この人たちに比べれば自分なんてまだまだなんだと…

 

ーーーーーーー

 

「…て、起きてよー!!」

 

「わっ!?」

 

突然聞こえたティポの声にびくっと体を震わせるエル。

どうやら休憩のためにソファに座ってそのまま寝てしまったらしい…

 

「エル、大丈夫ですか?疲れてるのに無理をさせちゃったんじゃ…」

 

エリーゼは心配そうに尋ねる

 

「大丈夫だよ、エルの方こそごめん。勝手に寝ちゃって…」

 

だるい体を起こしてもう一度台所に戻ろうとする。しかし、そんなエルをエリーゼは引き止めた。

 

「あ、無理しないでください。これ…」

 

エリーゼが置いたのはトマトアラモード。どうやらエリーゼが作ったらしい。手馴れていないので少し不格好だったがそれでも十分食欲をそそる出来栄えだった。

 

「これ?エリーゼが?」

 

「はい、エル、最近疲れてるみたいだから元気出してもらおうと思って…」

 

「真心込めて作ったんだよー!」

 

エリーゼは自分がこのトマトアラモードが好きだと知っていて、慣れないながら一生懸命作ってくれたのだ。自分のために

 

「ありがとう…」

 

と言って一口食べる

 

「あ…」

 

何か隠し味があるわけでもない。特別美味しいわけでもない。でも、この料理には…

 

「エルが探してたもの…」

 

それが確かにあった…

 

「エル?」

 

「暖かい…心がポカポカする…」

 

エルはなんとなく気づいた。エリーゼは自分のために作ってくれた。そこにはたしかに美味しく食べてほしいという心が篭っていた…

 

だが、自分はどうだろう…ただ小手先や上っ面だけの味を求めて大事なものを見失っていた…

 

「ありがとう、エリーゼ!ケーキ完成しそう!」

 

そう言うとすぐに台所にかけだしていった…

 

ーーーーーーー

 

学園祭、エリーゼのクラスの喫茶店は大繁盛だった。

 

「ピンキストケーキくださーい!」

 

「ピンキストケーキセットを!」

 

エルの考案したピンキストケーキが大好評だ。

 

「エリーゼ!」

 

エルも客としてエリーゼの店にやってくる。

 

「あ!エル!」

 

エリーゼは嬉しそうにエルを出迎えた

 

「見てのとおりお店は大盛況ですよ!本当にありがとう。エルのおかげですね。」

 

素直に感謝を口にするエリーゼ。しかしエルはその言葉をそのまま受け取ることはしなかった。

 

「違うの。エリーゼがいなかったらあのケーキはきっと出来てなかった。それに私は大切なものを見失ったままだったと思うの…だから」

 

今度はエルがエリーゼに笑顔を見せた…

 

「ありがとう、エリーゼ…」

 

ーーーーーーー

 

「エリーゼのおかげで私は大切なものに気が付きました…」

 

また日記を書き終え背伸びをする

 

「これでちょっとはルドガーやミラに追いつけたかな…」

 

天井を見上げて言うとエルは寝室へ戻っていった…

 

chapter3 エリーゼの学園祭 end




うぅ、ミラ…(´;ω;`)ブワッ

感想お待ちしています…(´;ω;`)
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