魔法少女リリカルなのはパラレル ~多次元世界に起きた異変~ 作:藤林 明
友香視点
「え~っと…荷物はこれでよし!あとは所属する部隊の隊舎だけど………ってちょっ!?え、ちっさ!!」
私は隊長室での荷物整理を終えて、新しい部隊のある隊舎へと来た『ハズ』なのだけど……
…いくらなんでも規模小さ過ぎない?
そう。そこはもはや『隊舎』というより『部屋』というレベル。というか文字通り『部屋』でした。……大丈夫なの?この部隊。
コンコン
「どうぞー」
「失礼します」
ノックしてから入室した部屋の中には、本局や次元航行艦等に付いている転送装置と…多分140cmに満たないであろう身長に赤いセミロングの髪をツインテールにした見た目小学生みたいな女の子がひとり……ん?あれ?何だろうこの違和感は?…っと、それよりも挨拶しないと!
「明日よりこちらの部隊へと転属する加宮友香一等空佐です。…失礼ですが、貴女がこちらの部隊の部隊長の方、ですか?」
「あ、いえ私は隊長の留守を預かってるだけなので違いますよ~」
彼女は私の質問に苦笑い気味に返した後
「初めまして。私は小早川ゆたかです。一応
「あぁ…はい…よろしく…お願い…します…」
と、小早川さんは自己紹介してくれました…けど…え~っと…。
「…………………」
「…え、えと、隊長さんから加宮さんはこの部隊へ来た事無いので隊舎へ案内して欲しいとお願いされてたんですけど……あの、加宮、さん?」
「…あっ!はい!!すみませんぼーっとしちゃって」
…いけないいけない。あまりに驚き過ぎて完全に思考回路がショートしてたよ。…さてと
「あ、いえ。驚く事の方が多いですからね。…それであの~」
「はい。聞きたい事は結構あるんですけど…とりあえず今は隊舎の方への案内をお願いしても良いですか?」
「はい♪わかりました。それではこちらの転送装置から入って下さい」
すっかり萎縮しちゃってる小早川さんに悪いし、立ち話もあれなので
~♪
「――ここが友香さんの自室になります。もし足りないものとか何か困った事がありましたら言って下さいね♪」
「うん、分かったわ…ふぅ」
転送装置をくぐり、隊舎の中を一通り回った後、隊舎内にある小部屋(1人用の割にかなりの広さ。イメージ的には2LDKを少し小さくした感じ)に案内された私は、一度自分の部屋に戻ると言ったゆたかが部屋を出た後、ひとまず持ってきた荷物を置いて一息ついた。
「…にしても、まさか別次元に隊舎があるなんてね~。…道理で話にすら聞かない訳だ」
そう。普通ならどんなに小さい部隊でも隊舎が目立つ以上、噂話程度には話題が出るものだが、ここは別次元にある上に『部隊長室から直結した転送装置からしか入れない』ので尚更存在感が無い部隊となってしまっていたのだ。
「てかよく上のカタブツ共が設立認めたものね。…この部隊には余程重要な役割があるんだわ」
と、ひとりなのにも関わらず、口に出してまとめてみる。
コンコン
「加宮さ~ん。ゆたかで~す。入っても大丈夫ですか~?」
「はーい!空いてるのでどうぞー!」
結論付いた所にちょうどよくゆたかさん(歳は下でも上司なのでさん付けだけは譲らなかった結果こうなった)の声とノックの音が聞こえたので、入って貰った。
「失礼します。お茶とお菓子持って来ました♪これからお話する事は長くなりますから」
部屋に入って来たゆたかさんは、お菓子と麦茶を持って笑顔でそう説明した。
「という事は結構複雑で重要な感じかな?」
「はい。…こう言うのも変な話ですが、私が今この隊にいる事にも関係したお話です」
私の質問にゆたかさんは、真剣な表情でそう答えた。
続く
次回もリリカルマジカル頑張ります!