魔法少女リリカルなのはパラレル ~多次元世界に起きた異変~ 作:藤林 明
友香視点
「じゃあまず私達が今いるこの空間についてお話しますね」
「うん、お願いします」
「はい、それでは…」と言ってコホンとひとつ咳払いをするゆたかさん。…この子に会ってからずーっと思ってたけど…この娘、なんだかひとつひとつの動きが小動物みたいで可愛いな。
「友香さんは平行世界というのをご存知ですか?」
「あ、うん。そういう世界があるって話は聞いた事あるかな」
「そうでしたか~。それなら簡単に話せそうです♪」
「そ、そうなんだ……」
あ~もう、いちいち可愛いなぁこの娘は。
「はい!何故ならここは『それら平行世界の中心にある次元の狭間』なんですから」
あ、なーるほどね~。それならわかr…って!?
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
「わわっ!どっ、どうしました!?(あう~…び、ビックリした~)」
「い、いやだって…!?」
平行世界の中心だなんて言われたら普通驚きますよ!?管理局員でも流石にそんなファンタジーな所に隊舎があるなんて初耳ですよ!?何考えてんのよあのカタブツ共は!
「あー…やっぱり実在してるのまでは知りませんでしたか。…って言ってる私もこの部隊に入るまでは知りませんでしたけどね」
「…あ、そういえばゆたかさんがどうしてこの部隊にいるのかっていうのとも関係してる話、なんだよね?それってどういうことなの?」
「あ、いえ特に変な話ではないんですけど…すみません。それについてはこの世界についてとこの隊についての話をしながらでも良いですか?…多分ですけど今お話しても信じられないでしょうし…」
「そ、そうなんだ……わかった。説明続けてもらえる?(今度は一体どんな話きかされるの!?)」
さっき驚き過ぎちゃったせいでゆたかさんにはぐらかされてしまった。…多分きっとこれ以上の驚きはないと思いたいけど、そう言いきれる自信が無い以上続けてもらうしかないよね……。
「あっはい。…それでここの部隊の役割ですが、各平行世界で生じている『矛盾』がこの次元の狭間…私達が”タイム・アン・インターバル”って呼んでいるこの空間へと集まるんですけど、それを観測して各世界の存在を安定させる事が私達のお仕事です。それと、私達は友香さん達も関わった事があるかと思いますが、他の次元世界から迷い込んできた『次元漂流者』と呼ばれる人たちの中でも特異な案件については私達”時の守護者”が極秘で元の世界へと送り届けたりしてましたよ」
「へ~。この部隊って結構複雑なことをしてるんだね…」
「複雑、って程ではありませんよ仕事に関しては。…ここの部隊員は私を含めてかなり複雑な構成ですけど。…あっ!言い忘れてましたけど、ここで得た情報は全部極秘なので絶ーーー対!口外しないでくださいね!」
「あはは…うん、了解です。……あっ!そうそう。ここの部隊員って皆普段どこにいるの?さっき回ったとき誰も見なかったけど…」
そう。さっき隊舎を回っていた時に用務員さん達には遭遇したけど、制服を着たここ時の守護者の部隊員に誰一人として遭遇しなかったのよね~。…なんでだろ?
「あ、えっと…確か今日が『当番』の2組は任務でいないんですよ。あと他の方は非番なので『自分の世界』でそれぞれ暮らしてると思いますよ。なので友香さんが会えるのは初任務の時だと思います」
…………と、当番って……………それに自分の世界って………話が……見えない。
「…ね、ねぇ。質問、いいかな?」
「あ、はいどうぞ」
「自分の世界って…………どゆこと?」
「それは…私を含めて皆『それぞれ平行世界から選ばれた人達』なので、普段は自分の世界へ戻らないといけないって意味ですけど……あの、友香さん?友香さーん!!」
「………………………」
こうして私の思考回路は、めでたくショートしましたとさ。…………こんなの理解できるかーーーーっ!!!!!!!
続く
次回もリリカルマジカル頑張ります!