魔法少女リリカルなのはパラレル ~多次元世界に起きた異変~ 作:藤林 明
そしてゆーちゃんといえばあの人!…が登場します。
友香視点
「…つまりは、自分達の世界を含めて皆の世界を守ろう…って組織なのかな?」
「そうですね。大体そんな感じで合ってます」
思考がフリーズを起こしてから約10分後、私は無事正気に戻り簡潔にまとめて聞いてみたけど、どうやら間違ってはいない様なので一安心。
「そうなると、異変とか異常とかはどういった基準で探知するの?…流石に異世界の中でもいくつあるかが未知数な平行世界相手だと見つけるのも一苦労なんじゃ…」
「あ、その辺は大丈夫です。そもそもここタイム・アン・インターバル(時の狭間)はこの世にある『全ての』平行世界で発生した『矛盾』が集まって来るので、その集まって来る『矛盾の量』を観測すれば割と簡単にわかりますよ」
「そ、そうなんだ…」
か、簡単って……なんだか途方も無い話だなぁ…。
「はい。なので――――」
コンコン
「ん?誰だろ?……ごめんちょっと行ってくる」
「あ、はい」
ノックが聞こえてきたので、私は小早川さんに一言断ってから応対しに行く。…にしてもこの部隊に知り合いなんてまだゆたかさん位しかいない、というか知らないのに…一体誰なんだろう…?
「はーい」
「…あの、突然ですみませんがこちらにゆたか来てませんか?背は低めで赤い髪をした女の子なのですが…」
背は低めで赤い髪の女の子?ゆたか?…ん?あれ?それって…
「あっ!みなみちゃん!どうしたの?」
「ゆたか…やっぱりここに居たんだ」
来訪者の声を聞いて出て来たゆたかさんは、私の目の前にいる薄めの緑色の髪をショートカットにした見た目中性的な女の子に声をかけた。…多分だけど彼女はゆたかさんとは対照的な性格の持ち主かもしれないな。だって大人しそうだもん。
「あれ?でもどうしたの?今日はみなみちゃん非番だったよね?」
「うん…学校で泉先輩から伝言をお願いされて…でも、電話が繋がらなかったから…」
「…あっ!ごめんね、そういえば携帯電話の電源切っちゃってたんだった…」
「……えーっと…、お話し中にごめんね?ゆたかさん、この方は?この部隊の部隊員かな?」
2人で話してる所で申し訳無かったけど、そこだけは気になっちゃったので聞いてみた。
「あっ、ごめんなさい!この人は私と同じ世界の同じ高校に通ってる岩崎みなみちゃんです♪もちろんここの隊員ですよ。みなみちゃん、この人は明日から同じ部隊に入る加宮友香さん」
…なるほど。この大人しそうな娘は岩崎さんって言うのか…
「岩崎みなみです。…ゆたかとは高校のクラスメートで、ここではパートナーを組んでます」
「ご親切にどうも。私は明日付けで時空管理局航空戦技教導隊から転属してきました加宮友香です。これからよろしくね」
「こちらこそ…よろしくお願いします」
お互いに自己紹介をしながらしっかり握手する。…にしてもこの2人は礼儀正しいな。多分フェイトちゃんと同じ様なタイプなのかも。
「さてと、自己紹介も済んだ所で、岩崎さんはゆたかさんに用事あったんでしょ?ごめんね、話の腰を折る様な事しちゃって」
「…いえ、大丈夫です」
「あっ、そうだった!それでこなたお姉ちゃんは何て言ってたの?」
私の横槍によって話を中断してしまった2人の為に一度部屋のリビングに戻ろうとしたが、岩崎さんの発した一言にその場で硬直してしまった。…何故なら
「アキバの歩行者天国にとんでもなく強い『ゲームに出て来る悪役』が現れたから応援頼むね…って言ってた。どうするゆたか?」
というとんでもなく奇天烈な内容だったから。…ツッコミ所多いなぁ…この部隊。
続く
次回もリリカルマジカル頑張ります!
3連投するよ!