ラブライブ!~Miracle and Track~ 作:K-Matsu
この度小説投稿は初挑戦となります。
ですので駄文になる可能性大ですが暖かく見守り、優しい御感想を頂けたら幸いです。
注 (作者は豆腐メンタルよりも脆いメンタルを持っています。)
それでは、どうぞ。
Prologue
厳しいオフシーズンのトレーニング期が終わり、いよいよ高校生活2度目のトラックシーズンが始まってから数週間が経ったとある休日の昼下がり。
オレこと
『ピーンポーン!』
すると玄関のインターホンが鳴った。
きっと押し間違いか近所のガキんちょのピンポンダッシュかなにかだと思い、インターホンを無視して眠り込もうとした。
『ピーンポーン! ピンポンピンポンピンポンピンポーン!!』
しかし、オレの意思とは正反対に連打されたインターホンは律儀に押された回数と同じ回数の呼び出し音が家の名嘉に響き渡る。
だぁぁぁぁぁぁあ!!!!うるせぇぇぇぇぇッ!!!
インターホンを連打してる近所迷惑甚だしい奴は何処のどいつだぁぁぁあ!!!
オレはバッ!!と布団を体から引き離し、玄関のドアに手をかけ思いきり開け放った。
「うるっせぇぞ!!今何時だと「そーちゃん!!大変!大変なんだよー!!」ごぱぁっ!!!?」
ドアを開けるとオレンジ色の髪を持ち、右側をリボンでサイドにまとめている幼馴染の強烈なタックルをみぞおちに喰らってしまい意識がどこかに飛んでいってしまった。
「んで?こんな朝早くから何しに来たんだよ?穂乃果。」
自分の部屋に戻り、まだ若干痛むみぞおち付近を擦るオレは家のインターホンを連打して強制的に叩き起こしてきた元凶であり、なおかつオレん家の向かいに住んでいる和菓子屋『穂むら』の娘であり、オレの幼馴染の一人である高坂 穂乃果をじとーっと見つめていた。
「そーちゃん!!助けて!大変なんだよ!!」
自分が何しに来たか思い出したのかガバッと穂乃果のブルーの瞳の奥にオレがハッキリと写し出されるくらいまで詰め寄ってきた。
相変わらずキレイな瞳だなー……って!!!
「近い近い近い!!だから何が大変なんだよ!?」
ドンドン近寄ってくる穂乃果をひっぺ剥がすように距離を置きながら、穂乃果が言う大変だと言う理由を聞き出す。
「廃校だよ!穂乃果たちが通ってる学校が無くなっちゃうんだよ!!」
「廃校って……、音ノ木坂学院が?」
穂乃果が言った衝撃的な発言を聞いて、思わず引き剥がそうしていた腕を止めた。
単身赴任した親父についていった母さんの母校でもあり、今は穂乃果たちが通ってる高校だ。
昔ながらの学校だが、学校の前にズラッと並んでいる桜並木はまだガキんちょで女の子らしいことがあまり好きじゃなかったオレでも思わず見惚れるくらいキレイだったのを今でも覚えている。
「つまりあれか?音ノ木坂学院の廃校から守りたいけど何をしたらいいのか思い付かないからオレに相談してきたと?」
「違うよ?」
自分なりに出した結論を穂乃果は少し首を傾げながら真っ向から否定した。
「違ったか?じゃあ穂乃果が出した廃校を守る手段って?」
「うん!私、スクールアイドルになる!!!」
唐突すぎる宣言にオレの部屋の空間の時間が止まりかけた。
……ん?
オレの聞き間違いか?
今こいつスクールアイドルって言ったか?
「……ごめん。今言ったこともう1回言ってくんね?」
「私、スクールアイドルになるって言ったんだよ!!」
どうやら異常なのはオレの耳ではなく、穂乃果の思考回路のようだった。
いやいやいや…。
全国のコンビニで始まった『ドーナツ販売始めました』的なノリでアイドル宣言をしたこいつの頭ン中ぱっかーと割って見てみたい気分だ。
「穂乃果一人で出来んのか?スクールアイドル。」
「穂乃果一人じゃなくて、ことりちゃんと海未ちゃんと一緒にやるんだよ!」
「ことりはなんとなく分かるが、よく海未もやるって言い出したな…。」
あくまでオレの予想なんだが顔を茹でダコのように真っ赤にして、『は…、破廉恥ですっ!!』とか言うあの海未が…。大方ことりの『お願い』で陥落したのだろうがあのよくも悪くも真面目ちゃんの海未がアイドルを…ねぇ。
いや、待てよ…。
冷静になって考えてみろ壮大…。
堅物で有名(?)なあの海未がヒラヒラの短いスカートを着て、少しだけ恥じらいながら歌って踊る姿…。
「アリだなッ!!!」
「そーちゃん一人で何言ってるの?」
「……ハッ!?」
気が付けば心の声が思わず口から出てしまい、穂乃果がジト目でオレを見ていた。
「……ごほん!そ、それで?穂乃果はオレにどうして欲しいんだ?」
「うん!穂乃果たちの事、手伝って欲しいなーって。」
笑顔で手伝って欲しいと言い切った。
手伝って欲しい…か。
「あのな?穂乃果。まずオレは男だから音乃木坂学院には入ることが出来ないんだぞ?それにオレも学校や陸上の練習だってあるんだぞ?だから毎日は見ることが出来ないんだぞ?」
「分かってるよ。そーちゃんが
今まで笑顔だった穂乃果が物凄く真面目な表情で、最後は少しだけ切ない表情で本心を吐露してきた。
オレは穂乃果の本心を聞いて溜め息を1つ吐いたあと、穂乃果の頭をポンポンと優しく撫でる。
「分かった。もし浅はかな理由で頼みに来たのなら今すぐ門前払いするところだったけど、穂乃果がそこまで考えてくれたのなら話は別だ。さすがに毎日とまではいかないけど時間が空いている時なら手伝いに行ってやってもいいぞ。」
「じゃあ…それって!!」
「オレでよければ穂乃果たちのお手伝い役、引き受けるよ。」
「やったぁ!ありがとうそーちゃん!!私、頑張ってスクールアイドルになって音ノ木坂学院を守ってみせるからね!!!」
そう。その姿こそオレのよく知る高坂 穂乃果という人間だ。
失敗する事を恐れず、不可能だと思われてきた壁をいとも簡単に壊して突き進む。
穂乃果の何回目だかの宣言を聞いて、穂乃果恒例のアレをやりたくなってきた。
「そうだ、穂乃果。アレ一緒にやろうぜ?」
「アレってなに?」
「ほら、オレが大会の時とかこれから頑張ろうって時によくやるアレだよ。ア・レ!!」
いまいちピンと来なかった穂乃果だったが、左の手のひらを右の握り拳でポンと叩いた。
どうやら思い出したようだ。
「ああそっか!!そーちゃんも一緒にやるなんて珍しいね!」
「今は一緒にやりたい気分なんだよ。ほら、穂乃果。」
「うん!!!」
オレと穂乃果は息を深く吸い込んだ。
「そーちゃん…。」
「穂乃果…。」
「「ファイトだよっ!!!」」