ラブライブ!~Miracle and Track~   作:K-Matsu

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遅れてすんません!(何度目やねんって言う話ですね……

就活の試験やら深夜のアルバイトやらが重なってしまったんです。

でも!お掛けで就活の試験は1次試験通過しました!

この場を借りて報告でした!

それでは本編です!!




第52話 何とかしてみせる!

~Side 高坂 穂乃果~

 

「行ってきま~す…」

 

花陽ちゃんと一緒にGOHAN-YAで隠れて食べていたのが海未ちゃんにバレた次の日の朝。

 

ダイエット生活が始まって習慣になった朝のランニングをするために家を出た。

 

この事は全面的に穂乃果が悪いとはいえ、鬼の形相で海未ちゃんに怒られたのは久々だったので足取りが重い。

 

普段なら朝からそーちゃんのご飯が食べられるって思うと足取りが軽くなるんだけど、今日ばかりはそうにもいかないなぁ…。

 

「ハァ……」

 

溜め息を吐きながらトボトボとお店の出入り口まで歩いてきたその瞬間だった。

 

「よっ、穂乃果。朝から溜め息つくなんてお前らしくないな」

 

朝から爽やかな笑顔を浮かべながらランニングをする準備をしているそーちゃんがそこに立っていました。

 

どうして朝ご飯を作っているはずのそーちゃんがここにいるの!?

 

 

Side out

 

 

 

穂乃果がだいたいランニングするであろう時間に待ち構えていた甲斐があり、穂乃果は『何でそーちゃんがここにいるの!?』と言いたげに目を丸くしていた。

 

サプライズ成功ってやつだな。

 

オレは昨日穂乃果が帰った後、海未に電話して『明日以降の穂乃果の管理は全てオレに任せてくれ』と電話しておいたのさ。

 

その電話で『まさかとは思いますが壮大あろうものが穂乃果の肩を持つのですか?』と問い詰められたけど、何とか言いくるめて穂乃果の管理の全権利を貰ったのだ。

 

「……昨日海未に説得した甲斐があったな」

 

「えっ?何か言った?」

 

「何でもねぇよっ!ホラ!!昨日までの行動が心の底から悪いと思ってるんなら少しでも長く走って脂肪を燃焼させるぞ!」

 

オレは穂乃果の横を通り過ぎるように走り去り…、

 

 

「わぁぁあ!待ってよそーちゃん!」

 

それを見た穂乃果は慌てて追いかけてオレの横に追い付いたのと同時に穂乃果のペースに合わせて走り始める。

 

そしてかれこれ45分くらい雑談しながら走り続け、それぞれの家の前に帰ってきた。

 

「穂乃果」

 

「なに?」

 

「学校に行ったら海未にちゃんと謝れよ?」

 

「…うん」

 

海未の名前を出すと肩をピクッ!と震わせながら、聞き取れるか聞き取れないかという声で小さく頷く。

 

「……どうした?浮かない顔して」

 

「海未ちゃんが穂乃果の事許してくれるのかなって…」

 

「その辺は大丈夫なんじゃない?」

 

普段は穂乃果を厳しく叱ったりする海未だけど、海未も何だかんだ穂乃果に甘いしな…。

 

って言ってるオレが一番甘いのかもな……なんてな。

 

「それよりもそーちゃん、穂乃果お腹すいた……」

 

穂乃果や海未のことについて考え事をしてたら腹の虫が鳴っていてガス欠寸前の穂乃果がお腹に手を当てていた。

 

「おう。そんじゃ今のうちにシャワー浴びたり制服に着替えたりしてこい。その間にパパっと暖めておくから」

 

1日の活力は朝メシから。

 

しっかりと仲直りして貰いたいためにも穂乃果にはしっかりと食べていって貰いたいと思い、オレは作り置きしておいた朝メシを電子レンジで暖め始めた。

 

 

 

 

 

 

「はぁ!?生徒会関連の書類でミスがあったぁ!?」

 

『うん…』

 

昼休み。

 

穂乃果はきちんと海未に謝れたか心配しながら昼メシを食べていると、制服のポケットに突っ込んでいたスマートフォンが着信を知らせたので応対した。

 

結果から言うと穂乃果はきちんと海未に謝り、何とか許しを得たのだが一難去ってまた一難。

 

今度の生徒会・部活動予算案会議において美術部の予算案が会議前だというのに通ってしまったらしく、原因を追求していくと生徒会会計であることりが保留とする書類のボックスと承認する書類のボックスに間違えたことによることらしい。

 

「どうするんだよ?確かその予算案会議ってそろそろなんじゃなかったか?」

 

『うん。予算案会議は3日後なんだけど…』

 

「3日後!?」

 

おいおいおい!!

 

それはちょっとシャレになってねぇんじゃねぇのか!?

 

思っていたよりも深刻に物事を捉えていたオレだったのだが、電話越しの穂乃果の返答は力強いものだった。

 

『だからこの3日間は予算案会議に向けた書類作りとダイエットの両立になっちゃって、もしかしたらそーちゃんに迷惑かけるかもしれない…。けどこれも体重が増えちゃったことも元はと言えば穂乃果の責任だから何とかする!いや!!何とかしてみせるよ!!』

 

どうやら意思は固いみたいだな…。

 

「そうか…。ならやれるだけやってみろ」

 

『うんっ!ありがとうそーちゃん!!』

 

穂乃果はお礼の言葉を述べてから電話が切れた。

 

……予算案会議の資料作成が終わったらダイエットの事は忘れて頑張ったご褒美として穂乃果の好きな食べ物を食べさせてあげよう。

 

そう心の中で誓い、昼メシの弁当を一気に胃の中に掻き込んだ。

 

 

 

 

 

~Side 高坂 穂乃果~

 

 

「お邪魔しま~す…」

 

ダイエットのための特別メニューと生徒会予算案会議用の資料を作ることに追われ、何だかんだで3日ぶりにそーちゃんのお家にご飯を食べにやって来た。

 

って言っても夜ももう遅いしそーちゃん起きてないだろうなぁ…と思い、そーちゃんのお家のリビングのドアを静かに開けた。

 

「ぐぅ……」

 

やっぱりと言うべきなのかそーちゃんはテーブルの上に涎を垂らしながらグッスリと眠っていた。

 

でも、眠りながら座ってるそーちゃんの席の向かい側……穂乃果がご飯を食べるところには豚肉のしょうが焼きや温野菜等のおかずが乗ったお皿にはラップがかけられていて、ご飯をよそうお茶碗とお味噌汁を入れるお椀が引っくり返して置かれていた。

 

そしてお茶碗の下に敷かれていたメモ用紙を見つけ、それを見る。

 

『穂乃果の好きなイチゴのタルトを作っておいたからメシ食い終わったら食っていいぞ。もちろんこの事は海未には内緒だからな? そーた』と書かれていた。

 

もう…。

 

メモ用紙をテーブルの上に置き、私が帰ってきてもグッスリ眠っているそーちゃんの頭に手を乗せる。

 

「そーちゃん、いつも穂乃果の我が儘を聴いてくれてありがとっ」

 

普段はツンツンしているそーちゃんの頭を撫でながら、いつもお世話になりっぱなしなので小声で感謝の言葉を囁いた。

 

「う…、ううん……」

 

そーちゃんは頭の上に乗っかっている何かを払おうと手をブンブン振っている。

 

私はその光景に微笑ましく思えてきて、心が暖かくなりながらそーちゃんが作ってくれたご飯を食べ始めた。

 

ちなみにだけどイチゴのタルトはまだ予算案会議が終わっていないので、会議が終わってから食べることにした。

 

Side out

 

 

 

 

 

生徒会予算案会議当日。

 

生徒会役員である2年生組とアイドル研究部の部長であるにこちゃんが生徒会予算案会議に出席しており、それ以外のメンバーは普段通りに練習に励み練習帰りに立ち寄った中庭で駄弁っていたのだが…。

 

「…………」

 

「壮大、気持ちは分かるけどソワソワしすぎよ?」

 

「すんません。どうしても心配で……」

 

穂乃果たちが上手く立ち回れるのかどうかが心配のあまり無意識の内にカタカタと貧乏ゆすりをしていたのを絵里ちゃんに注意されてしまった。

 

「壮大の気持ち少し分かるかも…。いくら海未とことりがついているからって穂乃果のおっちょこちょい度は変わらないんだし…」

 

オレの気持ちを同情するように呟く真姫。

 

というかさりげなく穂乃果をディスってる事を自覚しているのだろうか、このお嬢様は。

 

すると向こう側からにこちゃんと生徒会役員の3人が歩いてきた。

 

「あれ?みんなここで何してるの?」

 

「そーくんが穂乃果ちゃんたちが心配でソワソワしながら待ってたんだにゃー」

 

「凛ちゃん!余計なこと言わんでいい!!」

 

まさかまさかの凛ちゃんによるカミングアウトで穂乃果たちに知れ渡ってしまい、自分の顔がみるみるうちに熱く感じてきてしまった。

 

「そーちゃん…、それだけ穂乃果たちの事を……」

 

「うるせぇ!オレはただバカ穂乃果が海未やことりに迷惑かけてないかどうか気にしてただけだ!!」

 

「壮くん。その言い訳やと自分から心配してますってカミングアウトしただけやで?」

 

「うがーっ!!!」

 

照れ隠しで言ったことをのんちゃんに論破され、誤爆したことに気が付かされて余計に恥ずかしくなったのでそれを打ち消すように叫び声をあげる。

 

「それで…、その様子だと予算案会議は上手くいったみたいだね?」

 

「もっちろんよ!このにこにーが上手いこと機転を聞かせたお陰よね!」

 

「にこちゃんには聞いてないにゃー」

 

「ぬぁんですってぇ!?」

 

花陽ちゃんが予算案会議のことを聞いて、にこりんによるいつものやり取りがあってそれだけで笑いが起きる。

 

「あっ、そうだ。穂乃果ー?」

 

何とか冷静さを取り戻したオレは唐突に思い出したことがあって、穂乃果に例の件を聞いてみた。

 

「なに?」

 

「最近オレん家に来る機会が減ったけど減量はどうなってるんだ?」

 

「……ギクッ」

 

忘れていたつもりはないが、穂乃果はまだ減量生活に身を置いているためその事を追求すると穂乃果はバツが悪い顔をした。

 

「まさかまた体重が増えたなんて言うつもりはありませんよね……?」

 

その反応にいち早く気付いた海未が鋭き眼光で穂乃果を睨み、睨まれた穂乃果は下を向いて答えようとはしなかった。

 

「どうなんだ?」

 

「そーちゃん、私…ベスト体重に乗ったの!!」

 

「「「「「「「「おぉーっ!!」」」」」」」」

 

これは驚いた。

 

オレと穂乃果で設定した最低ラインを越えるだけでなく、ベストだと思われる体重に乗ったという事実に思わず拍手で穂乃果を称える。

 

「やれば出来るじゃねぇか!」

 

「えへへぇ……もっと褒めて!」

 

「いーや、これ以上褒めると穂乃果の事だから調子に乗るから褒めてやんねぇ」

 

「ひどいっ!?」

 

「そうですよ、穂乃果。今度はその体重をキープ出来るようにしないといけませんからね」

 

「まさかの追い討ちっ!?」

 

オレと海未による追い討ちでショックを受ける穂乃果に、その姿を見てクスクス笑うμ'sの面々。

 

「まぁ!何はともあれ残るは最終予選だねっ!!この調子で最終予選も頑張ろーっ!!」

 

「「「「「「「「おーっ!!」」」」」」」」

 

直ぐ様立ち直った穂乃果の発声で気合いを入れて結束力を高めていくμ's。

 

だけどこの時誰が予想しただろうか……。

 

 

 

 

 

 

 

オレの首に死神の鎌が掛けられていた事に……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回からいよいよアニメでは鳥肌の8話、9話に入っていきます。

そしてミラトラ本編では徐々にシリアス路線にシフトチェンジ。

シリアスは苦手ですが頑張って書きます!!

読んで頂きありがとうございました!!
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