ラブライブ!~Miracle and Track~   作:K-Matsu

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今回は少し短め。

次話の展開的にここらで切っときたい……と切に願った結果です。

では、どうぞ~!






第67話 遊びに行こう!

いよいよμ'sの進退を打ち明ける日。

 

集合場所となった神田橋に集まり次第、穂乃果が元気よく言い放った。

 

「ぃよぉしっ!遊ぶぞーっ!!」

 

「……遊ぶ?」

 

「いきなり全員呼び出してなにかと思えば……、みんなで遊ぶのが目的だったの?」

 

にこちゃんと絵里ちゃんが疑問を露にする。

 

「今日はゆっくり休むって予定やなかったん?」

 

「今日はみんなで思いっきり遊んで気分転換をするのも悪くはないんじゃないですか?」

 

「それに楽しいって気持ちを持ってライブに立ったほうがいいからし!」

 

「そうですよ!!」

 

「今日は冬にしてはすごく暖かいし…」

 

「遊ぶのは精神的な休養だって前に本で読んだことあるし!!」

 

「こんなに天気がいいのに家に篭ってもしょうがないでしょ?」

 

「真姫ちゃんの言う通りだにゃーっ!!」

 

のんちゃんの疑問にみんなが有無を言わせない勢いで畳み掛けていく。

 

「今日はみんな随分と強引ね……」

 

「まぁまぁそう言わずに…」

 

それでも納得がいっていないにこちゃんを宥めにかかる。

 

「それにμ'sを結成してから10人揃ってちゃんと遊んだことないでしょ?だから1回ぐらいはいいかな~って……」

 

「でも遊ぶって言っても何するのよ?」

 

「はいはいは~いっ!!!」

 

絵里ちゃんの疑問に食いつくように凛ちゃんが右手を挙手して、それを皮切りにみんなが自分がどこに行きたいかを思い思いの場所を主張し始める。

 

「凛は遊園地に行きたいにゃ!」

「私はまずアイドルショップに…!」

 

「2人とも子どもね。私は……そうね、美術館に行きたいわ」

 

「「バラバラじゃん(じゃない)!!」」

 

1年生メンバーから出てきた場所3つとも違う場所だったのでにこちゃんのツッコミがカブってしまった。

 

「それで…、どうするん?」

 

そしてのんちゃんが改めてどうするかを穂乃果に聞くと、穂乃果は予想外な事を言い出した。

 

「う〜ん…じゃあ全部!」

 

「「「「……はい!?」」」」

 

3年生メンバーとオレの驚きの声が重なった。

 

全部って……9人が行きたいところ全部行くつもりなのか!?

 

「今から!?」

 

「うん!みんなが行きたいところ全部行こうよ!!」

 

本気か!?

 

でも、穂乃果の目は冗談を言っているようには見えない。

 

「それ……本気で言ってるの!?」

 

「もっちろん!!みんなで行きたいところ1個ずつあげて全部に行こう!ねっ、いいでしょ?みんな!」

 

穂乃果はすでにそれぞれが行きたい所は全部行く気でいるらしい。

 

「ええやん!なんだか面白くなってきたなぁ!!」

 

「フフッ。……しょうがないわね〜」

 

絵里ちゃんものんちゃんも穂乃果の雰囲気に当てられて、今日は1日遊ぶ気になっていった。

 

何も言わないにこちゃんをチラッと見てみると『仕方ないわねぇ~…』という表情で苦笑いをしていた。

 

「ぃよぉしっ!それじゃあ……出発だぁーっ!!」

 

「「「「「「「「おぉーっ!!」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

まず最初に向かったのは花陽ちゃんがリクエストした秋葉原の街中にあるアイドルショップ。

 

店内に入店するとまず飛び込んできたのはμ'sの特設コーナー。

 

ピンバッジやメンバーのイメージカラーのサイリウムなど様々なアイテムがそこには置かれていた。

 

「えっとぉ……、伝伝伝Blu-rayの完全版の予約特典は……。あった!にこちゃんここにあったよ!!」

 

「でかしたわ花陽!!早速レジに行って予約するわよ!!」

 

そんな中、花陽ちゃんとにこちゃんは伝説のアイドル伝説なんだか……略して『伝伝伝』と呼ばれるBlu-rayディスクの予約をしていた。

 

あの2人……ホントにアイドルが好きなんだな。

 

「にこちゃ~ん!花陽ちゃ~ん!!そろそろ次の場所に行くよ~!!」

 

「「は~い!!」」

 

返事が来てから数分後、ホクホク顔の2人が店の奥から出てきて合流したので次の目的地へと向かった。

 

 

 

 

 

 

2つ目の場所はにこちゃんがリクエストしたゲームセンター。

 

「あぁ…、負けたぁ……!!」

 

「ふっふ〜ん!これで宇宙No.1ダンサーは私で決定ねっ!!」

 

チラッと横目で確認するとにこちゃんと穂乃果でダンスゲームで競っていたみたいだ。

 

「あら?勝負の最中に余所見をするなんて随分と余裕があるやん?」

 

「えぇ。パックがどのような角度・スピードで返ってくるか大体は計算できますし」

 

「じゃあその計算を尽く凌駕してみせようかしら?」

 

「……いいでしょう。オレの打ち返すパックのスピードについてこられるならの話ですけ……どっ!!!」

 

ガァンッ!!!と力を込めてパックを打ち返す。

 

「とりゃぁぁあっ!!」

 

「ハッ!!」

 

「でやぁぁぁぁぁあっ!!」

 

「ラッ!!」

 

「あははははは……」

 

オレとのんちゃん、絵里ちゃんでエアホッケーを楽しんでる最中すぐ横で勝負の行く末を見守っていたことりが乾いた笑い声を出していた。

 

ことりが言うにはパックのスピードが速すぎて見えなかったのにオレたち3人の動きは速すぎて残像が見えたとか見えなかったとか…。

 

 

 

 

 

 

続いて向かった先は遊園地。

 

穂乃果とことりがペンギンの物真似で腕をパタパタさせたり踵でヨチヨチ歩いたりする。

 

すると海未の姿が無いことに気がつき、辺りを見渡す。

 

「………」

 

いた。

 

柵の向こう側の動物をじっと見ていたかと思うと、いきなり片足爪先立ちを始めた。

 

何を見ていたんだろう?

 

そう思い近付いてみると……フラミンゴ?

 

「海未ちゃんなにしてるの?」

 

いつの間にかみんなオレの近くにいてみんなを代表してことりが海未に話しかける。

 

「フラミンゴのマネをしてるんです。……みんなもやってみませんか?」

 

「面白そう!じゃあみんな一斉にやろうよ!いっせ~の……でっ!!」

 

穂乃果の合図でみんなは一斉にフラミンゴのマネをする。

 

「壮大……?そのポーズはなんです?」

 

「なにって……フラミンゴ?」

 

「フラミンゴは片足立ちです!なのに何で片手逆立ちをしているのですか!?」

 

別にいいじゃんねぇ?

 

みんなと同じポーズを取っても面白くないし…。

 

「……ツンツン」

 

「ちょっ!?おいコラ真姫!フラミンゴのマネしながらさりげなく脇腹突っつくな!!……おわっ!?」

 

真姫に脇腹を突っつかれてしまい、バランスを崩してしまい背中から倒れてしまった。

 

その様子がおもしろ可笑しかったのか、みんな一斉に笑い出した。

 

 

 

 

 

 

 

続いてやってきたのは……ボウリング場。

 

腕に自信があるのか定かではないが穂乃果と凛ちゃんの提案で2人1組のチーム対抗戦で勝負し、最下位チームがトップのチームに何かを奢らないといけないというルールが設定された。

 

そしてオレは…、

 

「壮大。期待してるわよ?」

 

1度もボウリングをやってことがないという絵里ちゃんとのペアになった。

 

「早速なんだけどボウリングのコツを教えてくれないかしら?」

 

「いいですよ。ではまず始めに……」

 

知りうる限りのコツを絵里ちゃんに伝授する。

 

「これでコツは終わりです。そして最後に……」

 

「最後に……なにかしら?」

 

「……勝ちましょうね。絶対!」

 

ニヤッと笑いながら絵里ちゃんを見る。

 

すると絵里ちゃんもオレに釣られて笑う。

 

「もっちろんよ!」

 

 

 

 

 

絵里ちゃんとオレは気合いを入れてチーム対抗戦に挑んだ。

 

「はっ!!」

 

キレイなフォームから放たれたボールは鮮やかなカーブを描き、1番ピンを確実に捉える。

 

威力のあるボールは1番ピンを捉えてもなお勢いは衰えず、後ろのピンもまとめて薙ぎ倒した。

 

「あははっ♪ボウリングって楽し~い!!」

 

「「「「「「「「ハラショー……」」」」」」」」

 

絵里ちゃんは楽しそうな笑顔を振り撒くが、実のところかなりエグいことを平然とやってのけている。

 

スコアは300……つまりパーフェクトだ。

 

かくいうオレもここまでパーフェクト継続中だ。

 

「さて、と……」

 

絵里ちゃんと交代する形で投球スペースに立つ。

 

自分の意思に反して心拍のペースが一段と早くなる。

 

呼吸もすら震える中、最終フレーム1投目を投げる。

 

___ガコォン!!

 

「フーッ……」

 

ストライクを取り、深く息を吐く。

 

続く2投目。

 

___ガコォン!!!

 

「っし!」

 

このフレーム2つめのストライクを取り、ガッツポーズが出る。

 

「そーちゃんまたストライク!」

 

「残るはあと1投……」

 

「そーくんもストライクを取れば……」

 

「パーフェクト達成……」

 

「絵里ちゃんは何も気にせず投げたけど……」

 

「壮大くんは違う……」

 

「目の前でパーフェクトを達成されて……」

 

「意識しない訳がない……!」

 

「壮大?無理しないでいいのよ?」

 

みんなの声を余所に居合道の達人のように……狙った獲物を確実に仕留めるスナイパーのように集中力を高めていく。

 

集中力を高めていき、回りの雑音をシャットアウトさせていく過程でボウリングのレーンに光のレールのようなものが見えた。

 

そして集中力がピークに達した時とほぼ同時に光のレールに乗せるようにボールを投げた。

 

みんなも固唾を飲んで見守る中、オレには確信があった。

 

このボールは間違いなく……、

 

___ガコォン!!!!

 

ストライクになる、と。

 

「「「「「「「「ハラショー……」」」」」」」」

 

「やったわ!これで私たちのチームの勝ちね♪」

 

「絵里ちゃん!」

 

「壮大!」

 

「「ナイスパーフェクト!!」」

 

みんなが唖然とするなか、オレと絵里ちゃんはハイタッチを交わし勝利と健闘を互いに讃えあった。

 

こうしてオレと絵里ちゃんによるパーフェクトゲームの共演により、チーム対抗戦は幕を閉じた。

 

なお、このチーム対抗戦で最下位になったのは…

 

「うぅ……、勝てると思ったのにぃ……」

 

「今の凛たち完全にかませ犬だにゃ~……」

 

チーム対抗戦で勝負しようと言い出した穂乃果と凛ちゃんのペアだった。

 

 




と言うわけで2015年最後の投稿でした。

ではみなさん、残り僅かとなった2015年……よいお年をお過ごしください。

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