ラブライブ!~Miracle and Track~   作:K-Matsu

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注)今話は前話の反動でキャラ崩壊が起きてます。

こんなのラブライブ!じゃねぇ!!と言う人はリターン推奨です。

それでも読んでやんよ!って人はこのままどうぞ。

それではスタートです。


第7話 ファーストライブ後日談

ファーストライブが終わって3日後の昼下がり。

 

世間はゴールデンウィークに突入し世の中は休みムードになっていく。

 

そんな空気が漂う中インターハイ地方予選を勝ち抜き3週間後の都大会に進出を決めたオレだったのだが…、

 

 

 

「本当に申し訳ありませんでした。」

 

 

 

現在絶賛土下座中だった。

 

誰に土下座しているのかって?

 

そりゃおめぇさんよぉ…。

 

分かるだろ?

 

 

 

 

 

 

「謝罪の言葉はいいのです。ただ、なぜあんなことを言ったのか理由が知りたいだけなのです。」

 

 

 

 

 

穂乃果とことりと海未だ。

 

いや、正確には腕を組んでオレを見下している海未なのだが…。

 

だって海未の後ろで穂乃果とことりがカタカタ震えてるんだもん。

 

穂乃果がよく言う『海未ちゃんを怒らせると物凄く怖い』っていうのが今はよく分かる。

 

さっきから尋常じゃない量の汗と威圧感で体力がゴリゴリと削られている。

 

やべぇ、マジ怖ぇんだけど…。

 

「さぁ、壮大。辞世の句をどうぞ。」

 

辞世の句!?今辞世の句をって言ったか!?

 

オレはとりあえず頭を上げて弁明を始めた。

 

 

 

「とりあえずホントにすまないことをしたと思ってる。でも穂乃果たちが考案したスクールアイドル活動を『思い付きの行動』って言われたのが許せなかったんだ。」

 

 

穂乃果がライブ後に絢瀬さんに言った「『もっと歌いたい』『もっと踊りたい』という気持ちを真っ直ぐに信じてみたい」という気持ち。

 

その綺麗で愚直とも呼ばれそうなストレートすぎる想いを土足で踏み入れて踏みにじってきたのだがら、怒らない理由にはならないと思った。

 

「ですが、言ってあそこまで言う必要はないかと…。」

 

「もう1つ理由があるんだ。」

 

オレは正座から胡座に座り直し、海未の琥珀色の瞳を見る。

 

「『思い付きの行動』…。絢瀬さんからしてみればそう見えるかもしれないけど穂乃果たちが頑張っている姿を貶されたのが……、どうしても許せなかったんだ。穂乃果たちにはいつだって笑っていて欲しいからな…。」

 

「「「……!!!」」」

 

3人が徐々に顔を赤くなっていく。

 

キザったらしく言うけど、むしろこっちの方が本心なのかもしれないな…。

 

「えへへ…。そーちゃん…。」

 

「そーくん……。」

 

「もう……、仕方ない人ですね…。」

 

穂乃果が嬉しそうに、ことりが照れながら、海未がはにかみながら笑う。

 

こんなにキラキラ輝く姿はダイヤモンドやアメジストと言った高価な宝石よりも眩しい。

 

笑顔はどんな女の子にとって最高の化粧とは言ったものだ。

 

「さっ、この話は終わりにしよう。……どうする?何なら今日ここでメシ食ってくか?」

 

「えっ!?そーちゃんの手作り!?やったー!!穂乃果、おかーさんに伝えてくる!」

 

「わーい!ことりはお母さんに電話してくるね♪」

 

穂乃果とことりが踊るように飛び出していき、部屋の中には海未とオレだけが残された。

 

「……いいのですか?あんなこと言って。」

 

少しだけ呆れた表情の海未が問いかけてくる。

 

「いいんだよ。それに生活費がほとんど減ってねぇじゃねぇかって親父がうるさくてさ…。」

 

ホントのことを言うと少しでも贖罪になればという意味なのだが、こうでもしないと海未は梃子でも動かないしな…。

 

「ふふっ…。そういうことにしておいてあげましょう。……私も母に連絡してきます。」

 

「……おう。」

 

何やら悟った顔つきで微笑み、高校入学祝いってことで買って貰ったというスマートフォンを未だに慣れない手つきで弄りながら部屋を出ていった。

 

……さて、頑張ったあいつらのためにここらで振る舞ってやりますかぁ!!

 

オレは腕捲りをしながらキッチンに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相変わらずそーくん凄いね…。」

 

一足先に帰ってきたことりが手伝いたそうにこちらを見ていたので、キッチンに招き入れて食材を切って貰っている。

 

「そうか?ことりも料理できるだろ?……おっ、そろそろ出来上がるころかな?」

 

オレはことりと話しながら鍋掴みに手を突っ込み、オーブンを開ける。

 

「お菓子やケーキなら作るけど、それ以外はお母さんのお手伝いするくらいだよ?」

 

実はことりは幼馴染3人の中で一番料理が上手かったりする。

 

海未も和食(何故かベトナム料理のフォーも得意らしい。何でだ…?)が得意料理だと言うので出来ないことは無いのだが、洋食と中華はからっきしだ。

 

穂乃果?あいつは穂むらの揚げ饅頭くらいしか出来ないぞ?

 

むしろ料理なら雪穂の方が上手いくらいだ。

 

幼馴染3人とはちょっと違うけど真姫は…、グラタンとパスタとサンドイッチくらいしか作れないらしい。

 

「うっし!!出来たっ!」

 

「確かに凄いんだけど……

 

 

 

 

 

 

普通の一般家庭にパエジェーラなんて無いと思うなぁ…。」

 

 

パエジェーラ……、つまるところスペイン料理のパエリア専用の鍋だ。

 

親父が仕事の際にスペインに行ったときにたまたまパエジェーロの人を助けて、そのお礼にってことで貰ったらしい。

 

でも結局使うのはオレだけなんだよなぁ…。

 

母さん海鮮系苦手だし。

 

それにしても穂乃果と海未いつまで電話してんだよ、おっせぇなぁ…。

 

「たっだいまー!!」

 

「ただいま戻りました。」

 

「おう、遅かった……なぁっ!?」

 

リビングにゴロゴロゴローッ!!と転がってきた穂乃果を見て驚愕した。

 

「ちょっ!おまっ!!その荷物何だよっ!?」

 

「何って……お泊まりセット?」

 

「『お泊まりセット?』じゃねぇよッ!!何考えてんだこのアほのか!!お前の頭ん中はパン祭りでも開催されてんのかアァン!!?」

 

「わ……、私は止めたんですよ!?幼馴染とは言え殿方の家に泊まるなど破廉恥極まりない行為など!!」

 

「だったらお前のその荷物はなんだぁぁぁあッッ!!!?」

 

言動と行動が一致してない海未なんて初めて見たわ!!

 

ホントにどうした!?本来ならストッパー役のはずだよね!?

 

何!?どこかでラブアローシュートでも喰らったか!?

 

ってことはあれか?ことりもか!?

 

「そーくん、実は……ことり…も…。」

 

ほーら来たよ!!

 

絶対そう来るって思ってたよオレ!!!

 

「そーちゃん、電話ー。」

 

んだよこンのクッソ面倒くせぇ時に電話入れてきやがったのは!?

 

「はい!松宮です!!」

 

オレは受話器を乱暴に取り、若干怒気が混ざった声が出た。

 

『もしもし?壮大さん?海未の母の美空です。』

 

海未のお母さんの美空さんだった。

 

「どうかされましたか?」

 

『海未さんが壮大さんの御自宅にお泊まりしたいと申されたので挨拶をしようと思いまして…。』

 

「今すぐ引き取って貰えませんかねぇ!?」

 

『あらあら、嬉しさのあまり本心と逆のことを言う…。これが今時流行りの『つんでれ』って言うのかしら?』

 

「違います!!」

 

『あ!そうだ!もしよろしければ海未さんのことよろしくしてもよろしいのですよ?』

 

「あんたは何言ってんだぁぁぁあっ!!!」

 

イライラに耐え切れなくなったオレは受話器を電話本体にダンクシュートをぶちかましたところで、今度はスマートフォンが鳴った。

 

「はい!松宮です!!」

 

『こんにちは。比奈です。』

 

今度はあんたか!!

 

「先日はどうもすみませんでした。で?どうかされましたか?」

 

『えぇ…、ことりが『そーくんのお家に泊まりたいんだけど…。』って言ってたけど、泊めてあげてもらえないかしら?』

 

「えっと…、今穂乃果と海未も泊まりたいなんて言ってて少し困ってるんですよ…。」

 

っつーか比奈さん、ことりの声真似上手いな。

 

目を閉じて同じセリフ言ったら正解できる自信がない。

 

『そう…。困ったわねぇ…。』

 

さっきの美空さんとは違って、とても真面目な雰囲気で通話をする比奈さん。

 

『そろそろ孫の顔がみたいなぁって思ってたのに…。』

 

オレは無言でスマートフォンをぶん投げた。

 

何だかこなごなになっちまったけど、知ったこっちゃないわ!!

 

 

 

ーーーピーンポーン!!

 

 

「はーい!」

 

インターホンがなり、玄関のドアを開けるとなんとそこには夏穂さんが。

 

「今日穂乃果が壮大くんの家に泊まるーって駄々こねて聞かなくて…。」

 

「アッ、ハイ。ソウッスネ。」

 

うん。もうオチ読めた。

 

「お詫びの品と言っちゃアレなんだけど、これよろしかったら…。」

 

オレは夏穂さんからお裾分けとし、炊きたての赤飯を貰った。

 

「アッハイ。アリガトナス。」

 

赤飯を貰い、玄関のドアを閉めたところで叫ぶ。

 

 

 

「オレは人間をやめるぞ!!穂乃果、海未、ことりィィィィイッ!!!!!」

 

 

 

そしてオレはそこで考えるのを……、辞めた。

 

 

次に気がついたときは次の日の朝だった。

 

その間のことを穂乃果たちに聞こうとしているのだが、3人とも顔を赤くして話したがらない。

 

一体オレは何をやらかしちまったんだぁぁぁあっ!?

 

 

 

 

 




どうでしたか?

次回からきちんと書きますので!!

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