翌朝、俺はいつもと同じ時間に目が覚めた。
龍「あんなに歩き回って疲れてたはずなのに、習慣って怖いなぁ。」
魔理沙は…まだ寝ているようだ。
龍「ちょっと外の空気でも吸って来るか。」
そう言って俺は家の外に出た。
のんびりしていると、1人の男が通りかかった。
龍「すみません。あなたは森近霖之助さんですよね?」
霖「ああ、そうだが。君は?見ない顔だけど。」
龍「俺の名前は龍。かくかくしかじかダイハ…ゲフンゲフン。まぁそんな事があって、今魔理沙の家に泊めてもらってたって訳だ。」
俺は霖之助に幻想郷に来てから今までの事を簡単に説明した。
霖「なるほど、そんな事があったのか。大変だったな。あっ、そうだ!うちの店に来ないか?外の世界から来た君なら外の世界の道具に詳しいだろうし。」
急な誘いだな…時間はまだあるし、魔理沙には先に博麗神社に行っといてもらおう。
龍「ちょっと待っててくれ、魔理沙に置き手紙をして来る。」
魔理沙のいる部屋に行くと、魔理沙がちょうど起きたようだ。
龍「おはよう、魔理沙。ちょうどいいや、ちょっと香霖堂に行ってから博麗神社には先に行っといてくれ。」
魔「こーりんが来てるのか?あいつと一緒なら大丈夫だな。」
そう言って魔理沙は外にいる霖之助を呼んだ。
魔「久しぶりだな。しばらくこいつの事頼むな。妖怪が出ると危ないから一応こいつに何か武器を渡してくれ。」
霖「わかったよ。香霖堂での用事が済んだら、僕が神社まで連れて行くから心配するな。」
魔「よろしく頼むぜ。」
龍「じゃあ、行って来るよ。」
魔「またあとでな。」
そう言って俺は家を出た。
龍「なあ、霖之助。」
霖「ん?なんだ?」
龍「俺もこーりんって呼んでもいいか?」
霖「なんだそんな事か、かまわないよ。」
龍「ありがとう、こーりん!」
香霖堂まで行く間に幻想郷の事をこーりんからいろいろと聞いた。
どうやら、まだ紅霧異変が起こる前らしい。紅魔館の事や守矢神社の事を聞いてみたが、そんな建物はないそうだ。
そして…
霖「ついたぞ、ここが僕の店、香霖堂だ。さあ、中に入ってくれ。」
目の前には香霖堂と書かれた看板のある一軒家があった。
入り口にはタヌキの置物やら公衆電話やら、外の世界であまり見なくなったものが置いてあった。
まぁそんな物はスルーしてと。
龍「おじゃましまーす!いろんな物が置いてあるな〜。あっそうだ、コンパスとか置いてるか?」
霖「確かこの棚にあったはずだが…ガチャガチャ…おっ、あったよ。これがいるのか?」
龍「方角がわかった方が何かと便利だしな。」
霖「タダではちょっと無理だな、これは1つしかないし。この世界のお金は持ってないだろうし、何かと交換はどうかな?」
龍「んーっと、何かちょうどいいものはあったかな?」
リュックサックの中に筆箱が入っていたのを思い出した。
龍「針なしホッチキスはどうかな、まだ幻想郷にはないはずだし。」
霖「これは、挟むだけで紙を数枚まとめる事が出来るのか。これはいいな。よし!これと交換しよう。」
これがこーりんの能力か、見ただけで道具の使い方がわかる能力だったかな?
とにかくコンパスが貰えてよかった、これで道には迷わないだろう。
霖「そういえば、武器を渡さないとな。何がいいかな?」
武器か…使いやすい物がいいな。
つづくかも…