少し高度をあげると山の頂上に鳥居らしき物が見えた。
龍「あれが博麗神社かな?よし!行ってみよう!」
そして、何事もなく神社についた。
なんて上手く行くはずはなかった。
俺はまだ飛ぶのにあまり慣れていない。少し動きが不安定ですぐにはつきそうにない。
そんな中、1人の妖精が俺の前に現れた。
「おい、おまえ!あたいと勝負しろ!」
…チルノだ。
めんどくさいやつに出会っちまったな。
そういえば、前に求聞史紀を読んだ時に、
『チルノが攻撃を仕掛けてきた場合、なぞなぞの1つでも出してやると良い。問題がどんなに簡単でも、きっと答えられない筈である。』
って書いてあったはずだ。
…ちょっと試してみるか!
龍「おまえ、俺と戦いたいのか?」
チルノ「おまえじゃない!あたいの名前はチルノだ!」
龍「すまない。じゃあ、チルノが俺の出す問題に答えられたら、戦ってあげるよ。」
チルノ「本当か!?どんな問題だ?はやくはやく!」
興味を持ってくれたようだ。
龍「それじゃあ問題だ。この世界に上り坂と下り坂、どっちが多いと思う?」
チルノはう〜んう〜ん、と悩み始めた。
求聞史紀に書いてあることは本当だったのか。
これで神社に行ける。
俺はチルノが悩んでいる間に神社へと向かった。
ごめんね、チルノ。
〜数分後〜
龍「飛ぶのもだいぶ慣れてきたな。おっ!あの鳥居『博麗』って書いてる!やっぱりあれが博麗神社か。というか今は博麗神社以外に神社はないんだった。」
そして、俺は神社の前に着地した。成功したとは言ってない。盛大にずっこけた。
龍「いってー、次はちゃんと着地出来るようにがんばろ。魔理沙はもう来てるかな?」
神社の縁側から聞き覚えのある声が俺を呼んだ。
魔「おーい!こっちだ!」
そこには、魔理沙と霊夢と、あと紫がいた。
魔「驚いたよ!もう空を飛べるようになったのか!」
龍「あぁ、頑張ったら飛べた。この人が霊夢だな。あとは…」
霊「あんたが龍か。龍が幻想郷に迷い込んでしまったのはこいつが原因よ。」
紫「ごめんなさいね。私が境界を閉め忘れたばっかりに。」
やっぱりか、何と無くはわかってたが。
龍「いいんだよ。こうしてみんなに会えたわけだし。結構楽しんでるよ。」
紫「そう、それならよかった。今すぐにでも外の世界に送れるわよ。」
魔「よかったな、龍!やっと家に帰れるな!」
しかし、俺は迷った。
帰るか、帰らないか。
だが答えはすぐに決まった。
龍「いや、いいや。」
紫「えっ?帰らなくていいの?両親とか心配してるんじゃないの?」
龍「実は、俺の両親は俺が小さい頃に亡くなっててな。その点は大丈夫だよ。」
紫「…ごめんなさい。両親の事思い出させちゃった?」
龍「大丈夫だよ。」
俺は笑顔で答えた。
紫「ありがとう。そういえば、あなたには能力があるわね。」
幻想郷に来て目覚めたのかな?
強い能力だといいけどな。
龍「まじで?どんな能力?」
紫「適応する程度の能力よ。」
龍「適応する程度の能力か。どんな能力なのかな?」
適応するって何にでも適応出来るのかな?
その時、魔理沙が言った。
魔「だからか!」
俺は何の事かわからなかった。
魔「おまえが幻想郷に迷い込んだのに、パニックにならなかったのは、その状況に“適応”したからだったんだ!冷静なのもすぐに適応
出来るからだろう。」
俺は1つ疑問に思った。
龍「空をとべたのも能力のおかげだとして、何に適応したんだろう?」
飛ぶというのは動作であって、パニックにならないとか冷静とかいう気持ちの適応とは、物が違う。
その時霊夢が一言。
霊「この世界、幻想郷に適応したんじゃないかしら?」
幻想郷で空を飛べるのは、特別珍しい訳ではない。
だから俺も人が飛べるこの世界に適応して、飛べるようになったんだろう。
龍「なるほど、世界にも適応出来るのか。」
アメリカとかにいったら英語ペラペラになったりするのかな?今は関係ないけど。
紫「もしかしたら、弾幕も打てるんじゃないの?」
幻想郷に適応したのなら、弾幕が打てても不思議ではない。
どうやって打てばいいんだ?
とりあえず手のひらに力を集中してみよう。
ハァーーーーーーーーー‼
ポッ!
ソフトボールサイズの光の弾が出来た。それを打ち出すとしばらく飛んで消えてしまった。
霊「弾幕は打てるみたいだけど、まだまだ霊力がすくないからそんなに威力が出ないわね。」
龍「霊力?○ラゴンボールで言うところの気みたいなものか。それで、どうすれば霊力は増えるんだ?」
霊「霊力は人間誰にでもあるの。それを増やすためには修行するしかないわね。霊力は体力や精神力に比例して増えるからね。魔力や妖力は知らないけど。」
魔「魔力はその人の持つ魔力の器の大きさによるんだ。私はまだまだってとこだがな。」
紫「妖力はその妖怪の力の強さによって大きくなるわ。強い妖怪ほど妖力も大きいわ。」
龍「なるほどね。それで、修行ってどんな事をすればいいんだ?」
俺は霊夢に尋ねた。
霊「じゃあ、うちに来なさい。修行をつけてあげる。」
龍「本当に!?ありがとう!」
霊「部屋は奥に空いてる部屋があるからそこを使いなさい。ただし!」
龍「ただし?」
嫌な予感がするな〜…
霊「掃除、洗濯はあんたがやりなさいよ。修行してあげるんだからそれくらいはしなさいよ。」
やっぱりか…
結構神社広いし、庭もまあまああるし、これは大変そうだ。でも修行してもらえるなら仕方ないか。
龍「わかった。これからよろしくね!」
霊「よろしく。」
紫「話も済んだみたいだし、私は帰らせてもらうわね。」
龍「じゃあね、また今度。」
そう言って、紫はスキマで帰って行った。
魔「じゃあ、私もやる事あるからそろそろかえるよ。また来るね。」
龍「じゃあね。いろいろとありがとうね。」
魔「おう!時々、練習相手になってやるよ。」
龍「ありがとう!」
魔理沙は箒に乗って帰っていった。
霊「さてと、じゃあ掃除はお願いね、龍。」
龍「はぁ…。これから大変そうだ。」
霊「なんか言った?」
すごい威圧感を感じた。
龍「いえ、何でもないです!」
こうして博麗神社での修行の日々が始まった。
つづくかも…
能力作っといてあれだけど、適応する程度の能力ってちょっと地味だな(^_^;)
簡単にいうと、あらゆる事に慣れるのが超早い人って事になる。
世界に適応するのは無理があったかな(ー ー;)