混獣と九尾と毒虫   作:魚王かます

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今回はまあヤンデレになった?ヒナちゃんが出てきますので、少しばかり期待していただけると有難いです。

では(∩´。•ω•)⊃ドゾー


Side 九尾 『仇討』

Side 九尾

 

先程までは、そこまでスピードのある太刀筋ではなかったはずの、「大沢」という名の捜査官。

しかし、今目の前で俺の複数の赫子による攻撃を、刀状のクインケでいなしながら、防御だけでなく攻撃まで加えてきているのだ。

 

どうやら先程言っていたのとは、別にあのクインケには付与効果があるようで、憶測ではあるが彼の筋力や反射神経なども、異様な程に上がるのだろう。

 

『…ぐっ!?、少しヤバイな…』

 

「ん?ん?、どうかなー?。てめぇみたいな、SSレートでも倒せたら、俺は昇進間違いなし!」

 

『そうか、よかったな。死んで特進させてもらえるな』

 

「いいや、生きて昇進させてもらうわ!!」

 

普通の捜査官とは思えない程の、腕力で刀を振られるおかげで、どうにも赫子が押し切られてしまう。

 

俺は後ろにバク転しながら距離をとり、鱗赫で目の前の捜査官に、連続で横薙ぎを加えたあと、しゃがんだ体制の捜査官に対して、鱗赫2本で叩きつける。

 

なんとかクインケで防いでいる様ではあるが、もうクインケの機能のリミットが限界に近いのだろう、捜査官の腕は内出血が起きているのか、血色の悪い右腕が震えだしている。

 

「ちっ!?、ここまでが限界かよ!。くそっ!」

 

『そうみたいだな?。それ以上やったら腕が不能になるぞ?』

 

「ご忠告、どうも…!。…ここは一旦退避するか」

 

『させるっ!?』

 

煙玉の様な物を捜査官が、地面に叩きつけると同時に煙がたち込め、さらには目に涙が溜まり視界がぼやける。

 

ギリギリ見えた捜査官の人影に、鱗赫を突撃させたが空を切った様で、仕留める事ができななかった。

 

煙が晴れると共に、視界が良好になった後にはあの捜査官はいなかった。

 

『…逃げられた。それより雛実を探さないと』

 

そう言い残しその場を後にした。

 

誰もいなくなった筈の場所に、木を背にしてもたれ掛かりながら、電話をかける義一の姿があった。

 

「居ましたよ、真戸さん。『九尾』が…」

 

『ありがとう大沢くん。君は痛みが収まり次第退避してくれてかまわない。』

 

「…了解」

 

_____________________

 

 

 

雛実に追いつくために、残り香を頼りに全速力で走る。

 

「はっ…はっ…!、雛実の奴どこいったんだよ…!」

 

息を切らしながらも、全速力を落とさずに走るが、残り香を辿るにしても限界があり、周りを見渡しながら必死に見つけようとする。

 

そんな時に何かが崩れる音と、僅かにだが香るリョーコさんの匂いが同一の場所から、発生していたのだ。

 

とてつもなく嫌な予感が、俺の頭に過ぎる。

 

雛実がもしかして…!

 

音とリョーコさんの匂いを手繰り寄せるように、その場所へと走る。

 

 

 

 

__・__________________

 

Side 雛実

 

私はトーカお姉ちゃんが言った一言、「私が全部うまくやってやるよ」、その一言の意味は新聞を読んだ後すぐにはっきりとわかった。

 

私の変わりに、復讐をしてくれていたという事と、たぶん私がやったと思われてるという予感。

 

なんで、なんで?逃げなきゃ…逃げなきゃ…殺されちゃう、やだ…やだよ…お兄ちゃん怖いよ…!、助けてやだよ…怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!やだ…!!。

 

だけどそんな時、お母さんの匂いがした。

 

「お母さん…?」

 

お母さんが生きてた?、迎えに来てくれた!お母さん!お母さん!。

私は必死にお母さんの匂いのする方向へと、走っていった。

 

必死に…必死に走った、お母さんがいる、それだけで疲れていた筈の私は、勢い良く走っていった。

 

匂いが、お母さんの匂いのする場所が近づくと同時に、水路の様な場所に入って周りを見渡しながらお母さんを探す。

 

匂いがとても近い筈なのに、お母さんの姿が全然見えない…。

 

「お母さん…?、どこにいっ…?!!」

 

そこにはお母さんの手が、無造作に放置されていた……。

叫び声を上げ頭が真っ白になり、お母さんの冷たく重い手を抱ながらうずくまった。

 

 

時間も忘れ、呆然としているとトーカお姉ちゃんが来てくれた。

少しの会話をして、私の心の中の不安をポロポロと零した。

 

トーカお姉ちゃんは優しく声を掛けて、抱き締めてくれて、それが荒れていた心を癒してくれた。

 

 

だけれども、そんな癒しは束の間の休息で、すぐに恐怖はやって来た。

目の前には、家族を襲った捜査官が不気味な笑みを浮かべながら立っていた。

 

トーカお姉ちゃんがすぐに、戦いを挑みに襲いかかった。

 

だけれども、捜査官はお父さんの赫子でトーカお姉ちゃんに攻撃をしていく、始めはお姉ちゃんも余裕があったけれど、お母さんの赫子の攻撃で大怪我を受けていた。

 

なんで?、お母さんとお父さんをそんな風に使わないで、そうだこの人達のせいでお兄ちゃんが…、お兄ちゃんがいなくなった!。

 

お兄ちゃんと私の邪魔をするこの人は、いらないし殺さなくちゃ!、お兄ちゃんごめんね。

もう今までの私とは、少し変わるけど許してね、でもお兄ちゃんなら許してくれるよね。

 

そのまま私は激情と共に赫子が出現させ、そのまま捜査官の右手を奪った。

 

「ハハッ!」

 

「早く、早くいなくなってよ!!」

 

その後は捜査官の足も奪い、最後のとどめとなっていた。

 

だけれど、心が心が身体を動かそうとしなかった。

 

私に戸惑い隙が生まれた所を、捜査官の攻撃が入りそうになった時、目の前に赤黒い仮面をかぶったお兄ちゃんがいた…。

 

 

そして、目の前ではお兄ちゃんの鮮血が飛び散る。

 

また私はお兄ちゃんに助けられた。

 

「雛実、悪い」

 

それと共に首筋に衝撃が走り、意識が朦朧とし始め、隣ではトーカお姉ちゃんが気を失っていた。

 




どうでしたでしょう?

いやー主人公は遅れて現れました。
しかし、不思議な事に二人を気絶させるという凶行に出ましたねー、どしてでしょう

それは次回という事で!さいならー!

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