では(∩´。•ω•)⊃ドゾー
Side 九尾
先程までは、そこまでスピードのある太刀筋ではなかったはずの、「大沢」という名の捜査官。
しかし、今目の前で俺の複数の赫子による攻撃を、刀状のクインケでいなしながら、防御だけでなく攻撃まで加えてきているのだ。
どうやら先程言っていたのとは、別にあのクインケには付与効果があるようで、憶測ではあるが彼の筋力や反射神経なども、異様な程に上がるのだろう。
『…ぐっ!?、少しヤバイな…』
「ん?ん?、どうかなー?。てめぇみたいな、SSレートでも倒せたら、俺は昇進間違いなし!」
『そうか、よかったな。死んで特進させてもらえるな』
「いいや、生きて昇進させてもらうわ!!」
普通の捜査官とは思えない程の、腕力で刀を振られるおかげで、どうにも赫子が押し切られてしまう。
俺は後ろにバク転しながら距離をとり、鱗赫で目の前の捜査官に、連続で横薙ぎを加えたあと、しゃがんだ体制の捜査官に対して、鱗赫2本で叩きつける。
なんとかクインケで防いでいる様ではあるが、もうクインケの機能のリミットが限界に近いのだろう、捜査官の腕は内出血が起きているのか、血色の悪い右腕が震えだしている。
「ちっ!?、ここまでが限界かよ!。くそっ!」
『そうみたいだな?。それ以上やったら腕が不能になるぞ?』
「ご忠告、どうも…!。…ここは一旦退避するか」
『させるっ!?』
煙玉の様な物を捜査官が、地面に叩きつけると同時に煙がたち込め、さらには目に涙が溜まり視界がぼやける。
ギリギリ見えた捜査官の人影に、鱗赫を突撃させたが空を切った様で、仕留める事ができななかった。
煙が晴れると共に、視界が良好になった後にはあの捜査官はいなかった。
『…逃げられた。それより雛実を探さないと』
そう言い残しその場を後にした。
誰もいなくなった筈の場所に、木を背にしてもたれ掛かりながら、電話をかける義一の姿があった。
「居ましたよ、真戸さん。『九尾』が…」
『ありがとう大沢くん。君は痛みが収まり次第退避してくれてかまわない。』
「…了解」
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雛実に追いつくために、残り香を頼りに全速力で走る。
「はっ…はっ…!、雛実の奴どこいったんだよ…!」
息を切らしながらも、全速力を落とさずに走るが、残り香を辿るにしても限界があり、周りを見渡しながら必死に見つけようとする。
そんな時に何かが崩れる音と、僅かにだが香るリョーコさんの匂いが同一の場所から、発生していたのだ。
とてつもなく嫌な予感が、俺の頭に過ぎる。
雛実がもしかして…!
音とリョーコさんの匂いを手繰り寄せるように、その場所へと走る。
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Side 雛実
私はトーカお姉ちゃんが言った一言、「私が全部うまくやってやるよ」、その一言の意味は新聞を読んだ後すぐにはっきりとわかった。
私の変わりに、復讐をしてくれていたという事と、たぶん私がやったと思われてるという予感。
なんで、なんで?逃げなきゃ…逃げなきゃ…殺されちゃう、やだ…やだよ…お兄ちゃん怖いよ…!、助けてやだよ…怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!やだ…!!。
だけどそんな時、お母さんの匂いがした。
「お母さん…?」
お母さんが生きてた?、迎えに来てくれた!お母さん!お母さん!。
私は必死にお母さんの匂いのする方向へと、走っていった。
必死に…必死に走った、お母さんがいる、それだけで疲れていた筈の私は、勢い良く走っていった。
匂いが、お母さんの匂いのする場所が近づくと同時に、水路の様な場所に入って周りを見渡しながらお母さんを探す。
匂いがとても近い筈なのに、お母さんの姿が全然見えない…。
「お母さん…?、どこにいっ…?!!」
そこにはお母さんの手が、無造作に放置されていた……。
叫び声を上げ頭が真っ白になり、お母さんの冷たく重い手を抱ながらうずくまった。
時間も忘れ、呆然としているとトーカお姉ちゃんが来てくれた。
少しの会話をして、私の心の中の不安をポロポロと零した。
トーカお姉ちゃんは優しく声を掛けて、抱き締めてくれて、それが荒れていた心を癒してくれた。
だけれども、そんな癒しは束の間の休息で、すぐに恐怖はやって来た。
目の前には、家族を襲った捜査官が不気味な笑みを浮かべながら立っていた。
トーカお姉ちゃんがすぐに、戦いを挑みに襲いかかった。
だけれども、捜査官はお父さんの赫子でトーカお姉ちゃんに攻撃をしていく、始めはお姉ちゃんも余裕があったけれど、お母さんの赫子の攻撃で大怪我を受けていた。
なんで?、お母さんとお父さんをそんな風に使わないで、そうだこの人達のせいでお兄ちゃんが…、お兄ちゃんがいなくなった!。
お兄ちゃんと私の邪魔をするこの人は、いらないし殺さなくちゃ!、お兄ちゃんごめんね。
もう今までの私とは、少し変わるけど許してね、でもお兄ちゃんなら許してくれるよね。
そのまま私は激情と共に赫子が出現させ、そのまま捜査官の右手を奪った。
「ハハッ!」
「早く、早くいなくなってよ!!」
その後は捜査官の足も奪い、最後のとどめとなっていた。
だけれど、心が心が身体を動かそうとしなかった。
私に戸惑い隙が生まれた所を、捜査官の攻撃が入りそうになった時、目の前に赤黒い仮面をかぶったお兄ちゃんがいた…。
そして、目の前ではお兄ちゃんの鮮血が飛び散る。
また私はお兄ちゃんに助けられた。
「雛実、悪い」
それと共に首筋に衝撃が走り、意識が朦朧とし始め、隣ではトーカお姉ちゃんが気を失っていた。
どうでしたでしょう?
いやー主人公は遅れて現れました。
しかし、不思議な事に二人を気絶させるという凶行に出ましたねー、どしてでしょう
それは次回という事で!さいならー!