決まった更新ペースに投稿が不能になってきたので、今の一週間ペースを二週間ペースに変更いたします。
すみません…
本編どうぞ…
Side 九尾
水路の壁や地面には、大きく抉られた傷がいくつもついていた。そして、今もその傷は雛実の攻撃を俺が弾くたびに、次々に増えている。
「やっぱり、お兄ちゃんは強いね...。雛美じゃ全然倒せそうにないや。」
「なら、こんなことっ!!」
「それでも、お兄ちゃんを元に戻さなきゃ...!。そうじゃなきゃ、またお兄ちゃんが雛実の側からいなくなっちゃう!!。」
「だから、お兄ちゃん?。もうどこにもいかせないよ。」
その言葉に反論しようと、口を開こうとした瞬間に目に見えないほどの速さで、俺の足を確実に狙った、ノコギリの様な赫子による一撃が俺の足を深く抉っていく。
激痛が体に走り思わず「うっ」と、軽く呻き声をあげてしまう。
「お兄ちゃん?。大人しく、私と一緒にあんていくに帰ろう?」
「だから、それはできないといってるだろう!」
「なんで?、なんでダメなのぉ…!。お兄ちゃんが!、お兄ちゃんだけが私の家族なんだよ?!」
俺があんていくには帰れないという返答の後、雛実は嗚咽を漏らしながら、両目の赫眼から涙をポロポロと落とす。
「俺だって、雛実の側にいて守ってやりたい!。だけど・・・だけど!、アオギリが来たら…」
その一瞬、自分の中で大きく後悔する…。俺の一緒に居られない、理由の1つを言ってしまったことを。
「ア、オ、ギリ…?。お兄ちゃん?、それがお兄ちゃんが雛実と一緒に居られない様にしてるの?」
「そうだったんだ!!、それなら雛実を嫌いになった訳じゃないんだね!。」
雛実はアオギリという、俺と雛実を切り離してしまう存在のせいであり、自分に対しての嫌悪からの離別ではないことを知ると、同時に淀んだ瞳をしながら幸せそうに笑う。
「やめろ!。アオギリだけは絶対だめだ!。あいつらは雛実なんかじゃ……!」
俺は雛実が、アオギリに挑もうとしていると思い、雛実に不可能だと伝える。
「ならお兄ちゃんも一緒に行こう?」
「それは……!。できない……」
「なんで…?。お兄ちゃんはアオギリになにかあるの?」
「………」
俺は姉さんの存在を告げれず、雛実の質問に対して黙りを通す。すると、淀みが少しばかり晴れていた状態から、どんどんと淀みながら憤怒の表情まで見せる。
「答えてよ?ねぇ、ねえ、ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ!!」
そして、憤怒の表情と共に雛実の顔を赫子が覆っていき、蝶の顔の様な形を口元の近くを残して、どんどんと形成していく。形成されたそれは、完全に蝶の顔を模したモノになっていた。
「お、兄ぢゃん?。私の、物…だから!、全部頂戴!?」
「ひっ、雛実!。なんで『赫者』に……」
更には、腕や足に不完全ながらも細身な印象な赫子で覆われ、『赫者』の見た目をしていた。
『あーあ、やっぱりこうなったねー。フフッ』
「はっ…?、ね、えさん?」
『いつもなら、時間に帰って来る時間に来ないから、心配しちゃったよ?』
「だ、れ?。その、人?」
『あっ、初めまして。雛実ちゃん♪、そしてこれからよろしく…』