美鈴さんと咲夜さん直々の弾幕練習を終え、現在私はレミリア様の後ろについて歩いている。背中の綺麗な線に沿って、真っ黒な翼がある。レミリア様が着ているドレスのような服は、お嬢様らしいデザインで、背中の方には扇形に背中が見えるような形になっている。
「コルノ、さっきのことだけど、お風呂に行く前に私に声をかけなさい。服とかを貸してあげるから」
さっきのこととはおそらく、服と下着のことだろう。他人に自分の私服をを貸すのは、さすがに主人様の命令といえども気が引けるような気がする。
「はい、ありがとうございます」
話をしている間に、大きな扉の前に到着した。玄関より少し小さい扉で、装飾は玄関以上だ。咲夜さんがレミリア様を先導して、扉を押し開きレミリア様を先に通した。
中はとっても広く、真ん中に細長い机と机の一番向こう側、扉の反対側のところに、大きな座があっていかにも王様が座りそうな椅子だ。おそらくレミリア様が座るところだろう。
そんな机にはすれにパチュリー様とフラン様、あとコア様達が座っていた。そして、その机の上には美味しそうなステーキや野菜で彩った料理が多数並んでいた。
「美味しそうですね・・・」
「コルノ食べちゃだめよ。これはお嬢様らの料理だから、メイドの食事はご主人様が食べ終わってからよ」
まぁ予想はしてた。お腹が”グゥ~”となり、早く食べたいという気持ちが出てくる。
「わかりましたぁ・・・」
美鈴さんはメイドではなく門番だから、メイドより先に食べるらしく。先に席についてしまった。そんな美鈴さんにちょっと視線を送っておく。
美鈴さんは手を合わせて、こちらに申し訳なさそうな顔を向けてきた。
まぁそれも仕方ないだろう。とりあえずご主人様達の食事が終わるのを待とう。
「「「「いただきます」」」」
こうして私の空腹との戦いの時間が始まった。
レミリア様はしっかりテーブルマナーも身につけているらしく、その食事の手際に余分な作業はなく、上品だ。ちなみに今日の食事は洋食だ。
みんなそれぞれの食べ方で、皿のうえを綺麗にしていく。そんな光景をパチュリー様の後ろ辺りで見守る。
レミリア様のテーブルマナーは完璧だが、それ以外の皆様がなぜか微妙なテーブルマナーなのがちょっと気になったが、仕方ないと判断し、黙っておくことにした。
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ご主人様達の食事が終わった。長い空腹の時間と私は戦い、ようやく食事にありつける喜びを噛み締めていた。だけど、それももう少し先になりそうだ。先に一旦食器を片付けて、また私達の分を用意しなければならないらしい。
「コルノ、早く片付けて食事にするわよ。お腹減ってるんでしょ?」
咲夜さんは皿をたくさん持って、下げ際に言ってきた。まぁそのとおりなのだが。
ご主人様達はすでに退出して今はメイドしかこの部屋にいない。まぁフランお嬢様を除いてだが・・・。
「コルノォーご飯終わってからでいいからあそぼぉー」
子供っぽくユルユルとした喋り方は主人様似だ。そんなフランお嬢様はとっても笑顔で、ニコニコとしている。
「わかりました」
そう言うとフランお嬢様の笑顔はより一層明るくなった。わかりやすい性格だ。やっぱり今まで会ってきた人で一番主人様に似ている人物かもしれない。だけど違うのは主人様は相手の反応を理解した上で、そんな振る舞いをする。簡単に言えば、フランお嬢様には表裏のない無垢な感情があるが、主人様には裏があって、表がある状態だ。
そんなフランお嬢様はレミリア様が座っていた座に座り、足を組んで待つ体制になった。
一旦皿やカップを抱え、厨房に戻った。
厨房にはシャーリーやその他の妖精さんとかいっぱいいる。みんなせわしなく料理の盛り付けをしたり、皿を洗ったり、配膳をしたりとしっかり分担されて動いている。咲夜さんの指導だろうか。
そんな中皿を洗い物にいれ、料理を運んだ。
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料理を運び終わり、咲夜さんと一緒に席についた。あと数人メイドの妖精さんが席についたが、なにかこの席につける基準があるらしい。明らかに働いているメイドさんより少ない。
「あの、咲夜さん。妖精さんの数が少ない気がするんですが・・・」
「そうね。ここにいるのはある程度戦える妖精とメイドしかいないわ。さっきあなたの力を見せてもらったけど、十分ある程度の妖怪となら戦えそうだから、あなたの価値レベルを上げたのよ。ちなみに、ここにいる妖精とメイドは、紅白巫女と戦って3分持つ子しかいないわ」
そんなに紅白の巫女は強いのか・・・。ビックリなどほどに耐久できる時間は短いらしい。それとも紅魔館以外にも群生があるなら、そこもこの程度なのだろうか。
「あの、咲夜さん。この紅魔館以外にもこのような団体というか群生はあるのでしょうか?」
咲夜さんは軽く頷き、「そうね」と言葉を続けた。
「白玉楼の亡霊、永遠亭の宇宙人、妖怪の山の八百万の神々、地下の嫌われ者達、とかたくさんいるわ。私も数回異変解決に出向いたことがあるわ」
どうやらそれぞれが異変というものを起こして、この世界になんらかの影響を与えたことがあるらしい。
「そうなんですか」
咲夜さんは、うんと頷き、「じゃ、そろそろご飯にしましょ」と言ってくれた。
目の前の料理はとっても美味しそうな洋食料理ばっかりで、ご主人様達の料理のメニューとはちょっと違うが、どれもとっても美味しそうだ。
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食事を終え、片付けも終えた。ハンバーグはとても美味しかった。とゆうより・・・楽器だったから食事という習慣がなかったので、今回の料理というものが始めてで、口に入るものの味を感じることができ、野菜もパンも肉もスープも最高に美味しかった。
そんなこんなもあり、現在はフランお嬢様と遊んでいる。
「コルノちゃん、フランお嬢様にかなり気に入られてしまったみたいだね」
そんなことを言うシャーリーも一緒に遊ぶことになってしまっている。
「そういうシャーリーちゃんも結局一緒に遊ぶことになってるじゃん」
「まぁそうだね」
「えへへー、二人とも何してあそぶぅー?」
ちなみにフランお嬢様はなぜか。私の右腕にひっついてしまっている。
「私達が決めていいのですか?」
フランお嬢様からのお誘いなのに、私達が決めてしまってはなにか申し訳ないものがあると思う気がする。
「コルノ、外の世界の遊びを教えてよぉー」
どうやらフランお嬢様は私の世界の遊びを知りたいらしい。しかし、教えてと言われても私は楽器で、知っている遊びもかなり限られている。唯一知っている遊びも主人様と主人様の家族様が演奏練習の途中でじゃれていた時のものくらいだ。
「では隠れんぼというものをしましょう。幸い紅魔館もとても広いです。十分に隠れる場所もたくさんあるのできっと楽しめるでしょう」
フランお嬢様はまた笑顔になって、「やろやろー」っと言ってきた。
「一応ルールを教えますね。鬼・・・まぁ見つける人を一人決め、それ以外の人は物陰に隠れるのです。そして、鬼は制限時間以内に隠れた人を見つけると勝ち、見つけられなかったら負けです。それと、皆さんどんな能力を持っているかわからないので、能力を使うのは禁止で、しっかり自分の足で歩いて見つけてください」
「じゃあやりましょう・・・ところで、鬼はどうゆうふうに決めるのですか?」
その答えにフランお嬢様が「私やっていい?」と言ってきた。手間が省けてちょうど良かった。
「では、フランお嬢様、お願いします。目を隠して30秒待ったら探してよしですよ」
フランお嬢様はさっそく両手で顔を覆い、数字を数えだした。
「い~ち、にぃ~」
その間にさっそくシャーリーちゃんと隠れる。長い廊下を曲がり、適当な部屋を開けると、そこは物置だった。掃除用具などいろいろはいっていた。
「ここがいいね」
シャーリーちゃんはそう言って、中に入った。私も続いて中に入り、適当な大きめの箱に入った。中はちょうど空だったから、私は綺麗にスッポリと収まった。
シャーリーちゃんがどこに隠れたかはわからないけど、小柄な体だったからうまいこと隠れていると思う。
ーーーーーー数分後ーーーーーー
「どこかなぁ~」
フランお嬢様の声が聞こえて、コツコツと綺麗な足音が扉のある方から響いている。
「ん~この変から感じるんだけどなぁ~」
フランお嬢様は無意識に相手の気配を感じ取れるらしい。やっぱりこれは相手にすると強敵のようだ。
ガチャッとノブをひねる音が聞こえ、キィ~と扉が開く音がしたかと思うと、さっきより距離の近くなった足音がコツコツと響いてきた。
「やっぱりこの変だね。どこかなぁ~」
ドキドキと心臓の鼓動が大きくなるのを感じる。よく私を抱えて主人様がこうやって隠れたのを覚えている。いちいち私を抱えて遊ぶ必要はない気がするのだが、そんなときでもいつも楽しそうだったから私は好きだった。そういう時、主人様が鬼が近くにいるのが分かったとき、ドキドキととても強い鼓動を出すのだ。怖くはないのになぜか鼓動が強くなるのはある一種の興奮なのかもしれない。
「ここかなぁ」
ガンッとなにかの蓋を開ける音がし、ドキッとなる。
「違うなぁ~」
ちなみに私が入った箱は運悪く、穴がなかった。つまり、真っ暗なのだ。
「じゃあ~ここかなぁ~」
また陽気そうなフランお嬢様の声が響き、また蓋を開ける音がした。
「みぃ~つっけた。シャーリーちゃんみっけ!」
シャーリーがついに見つかったらしい。
「見つかってしまいましたぁ」
シャーリーの声も聞こえ、見つかったことがよくわかった。
「あれれ、シャーリーちゃん見つけたのに、もう一つ違う気配がするね。ここかなぁ」
ガチャっと音がし、周りが明るくなった。
「コルノちゃんもみ~っけ」
見つかったらしい。頭上からフランお嬢様の声が聞こえた。
「あらら~見つかってしまいましたか」
フランお嬢様は無垢な笑顔で私を見て言う。
「ははは、楽しかったよコルノ、私達吸血鬼の時間はこれからだけど、あなたたち妖精達にとって夜は休憩の時間でしょ?だから、今日はもう寝ていいわ」
フランお嬢様はそう言って「じゃあ、お休み」と踵を返していった。
「コルノちゃん、お風呂入りに行こ!私とコルノちゃんは、咲夜さんがお墨付きで一緒のクラスに入れてくれたから、これからの行動は一緒だよ」
どうやら咲夜さんは入ったばかりの私のために仲の良い人と一緒のクラスにしてくれたらしい。なにはともあれ、咲夜さんのところに一旦向かわないといけない。
「シャーリーちゃん、私、私服持っていないから咲夜さんに借りにいかないといけないんだけど、それからでもいい?」
シャーリーちゃんは笑顔で頷いてくれた。
「でも、せっかく同じクラスなんだし。私の服貸してあげるよ?咲夜さん、顔には出さないけど意外とそういうところ敏感だからね」
咲夜さんの気まずそうな声が脳裏に浮かぶ。それならシャーリーちゃんの服を借りる方がいいだろう。とりあえず、咲夜さんに報告をしてから借りるか。
「じゃあお願いしてもいいかな?シャーリーちゃん。でもその前に咲夜さんに報告だけしてくるね」
「わかったコルノちゃん、先に咲夜さんのところに行こう。それにね。私とコルノちゃん、同じ部屋なんだよ。あと3人同部屋のメイドがいるよ。みんなとっても陽気で絡みやすいから仲良くなれると思うよ。ちなみに、私達のクラスは中級5段クラスで、紅白巫女基準で言うと30秒持つレベルだね。クラスは紅白巫女を足止めできる時間で高くなるわ。それと、その基準の基礎となるのは元々持っている魔力や妖力で決まるよ。コルノちゃんの持っている魔力はとっても大きいからね。きっと咲夜さんがレベル的にもそこそこと判断したんだろうね」
そんな階級制があったとは思ってなかった。とゆかクラスと言われて違和感持たなかった自分にちょっと考えるものがある。とりあえず、私とシャーリーちゃんは同じクラスで同部屋の仲間らしいから心強い。
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咲夜さんの部屋らしい。の前につき、咲夜さんを呼んだ。
「咲夜さん、いらっしゃいますか?」
コツコツと扉を叩き、咲夜さんを呼ぶ、中から「待って」と声が聞こえたかと思うと、一瞬のうちにドアが開き、私服姿の咲夜さんが顔を出した。お洒落な服は、さすがメイド長と言わんばかりに隙がない。
「こんばんは咲夜さん。服を貸してもらおうと思ったのですが、シャーリーちゃんに貸してもらえることになったので、申し訳ないのですがお断りしていいですか?」
咲夜さんは「わかったわ」と言って言葉を続けた。
「シャーリーありがとうね。コルノに部屋の場所とか、お風呂の場所、メイドのルールからお嬢様の扱い方についてしっかり教えてあげてね。コルノ、要件はそれだけかしら?」
シャーリーは咲夜さんにペコペコと軽く会釈をし、私は「ないです」と言ってその場を後にしたのだった。
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「ふふ、ここが中級5段第3号室だよ。ちなみに部屋は10号室まであるよ」
シャーリーちゃんが扉を開き、中に入るように促してくれた。中には妖精メイドがあと3人いる。シャーリーちゃんがさっき言ってた同部屋人か。
「お?シャーリー、新入りの子か?」
「あれ?妖精じゃないのか。珍しいね」
中にいた小さいツインテールの子とメガネの子がそう言った。それに対してシャーリーちゃんが「うん」と頷き、言葉を続けた。
「コルノちゃんだよ。今日から咲夜さんお墨付きの新入りメイドだよ。種族は元楽器ってことくらいで、妖怪かなにかわからないらしいよ。そして、フランお嬢様にもう気に入られているよ」
「よ、よろしくお願いします」
そんなシャーリーの言葉をよそに私は挨拶をする。
「コルノか。変わった名前だね。よろしくね。あたしはエミリーだよ」
さっきシャーリーに対して返事をした子以外のストレートに髪を伸ばした子がそう言った。
「久しぶりの新入りだ。仲よくしよーや。クレアだ」
次はツインテールの子だ。変わった口調が特徴な子で、この部屋で一番気が強そうに見える。
「みんな陽気だったりするから、きっとすぐ馴染めるよ。私はエリンっていうよ。よろしくね」
最後はメガネの子だ。物知りそうな顔のわりに、声は意外と子供っぽくちょっとギャップを感じた。
「まぁ新入りとイチャイチャするのもいいけど、コルノは先にお風呂に連れて行くわ」
シャーリーが言いながら、クローゼットを開けて服を数枚取り出した。一緒に下着と胸当てもとった。
「おー、そうか。お風呂行くのか。じゃあ帰ったらコルノの話聞かせてくれよ」
クレアがそう言いながら、手元の手帳になにか書き込んでいる。何を書いているのだろうか。
そんなことをしてる間にシャーリーの準備ができたようだ。服とタオル、下着を持って横に来た。
「コルノちゃん行こうか」
「「「いってらっしゃーい(いってらー)」」」
三人に手を振り、さっそくシャーリーについてお風呂場に向かったのだった。
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お風呂場はとっても広く、露天風呂みたいなのはないが、シャワーの数が20個以上と多く、さらに風呂も少し霧ができるくらいおっきい。
シャーリーの体は細く、胸もそんなに大きくない。
「うわ、コルノちゃん見た目のわりに豊かな体つきしてるね」
シャーリーはさっきと違って恨めしそうな目で、ジロジロと私の体を見てくる。ちょっと恥ずかしいものがある。
「あ、あんまり見ないでほしいな」
シャーリーにそういうがお構いなしに、ジロジロと見てくる。
「妖精はね。豊かな体つきになる子はとっても少ないからね。やっぱりそういう子がいると見たくなるものなんだよ」
そう言いながらも、掛け湯をしているところを見ると、意外とそんな妖精さんも多いのかもしれない。
風呂に浸かればとってもあたたかい。肩まで浸かり、今日の疲れを癒す。まぁ疲れとは言っても、遊んだり練習したりと言った自分のための行動しかしてないのだが。紅魔館のお風呂のお湯はとっても体を温まるもので、心からリラックスできる。
この感覚はとくに久しぶりだ。お風呂に入ったのはいつも主人様と一緒で、私は湯に浸かることができないけど、シャワーを浴びせてもらったことがある。その時もとっても気持ちよく、体と心が洗われるのがよくわかった。
そんなことを考えているうちにだんだんと眠くなってきてしまった。気づけばもう目をつぶっていて、自力で目を開けることができなくなってしまった。
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「ねぇ、コルノ、あなたは今、幸せ?」
「え?どうしてそんなこと聞くの?シャル」
双子の姉妹のシャルはムスッとした顔でそんなことを言ってきた。いつもならこんな顔を私に見せることなんてないのに、どうしたのだろうか。
「私の主人様は病気勝ちな体なのに、あなたの主人様はとっても元気な体。あなたはいつも吹いてもらえるのに、私は吹いてもらえるのがいつもじゃない。とってもずるい」
どうやら主人様と主人様の家族様の体調で、吹いてもらえないことに不満を持っているらしい。確かに主人様の家族様はよく寝込んでしまう方だ。だけど不満を持つほど寝込むわけでもないのに、どこにそんなに嫌なことがあるのだろうか。
「仕方ないじゃない。私はどうしようもないじゃん」
「まぁ、そうだけど・・・この感情をどうにか伝えておかないと、私の心の負担が収まらないのよ」
どうやら八つ当たり的にそんなことを言ってきたらしい。
「そう。でも仕方ないじゃない。あなたの主人様だからね」
「ふん・・・コルノ、やっぱり羨ましいわ」
シャルはまた不満そうな顔でそう言い、目をつぶってしまった。そろそろ寝るらしい。しかし、今日はしっかり主人様達に吹いてもらえたから、心の中ではきっと上機嫌だろう。
「お休み、シャル」
「お休み」
言葉を返してくれたからやっぱり機嫌はいいだろう。その寝顔に軽く微笑みかけて私も目をつぶったのだった。
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「・・・!!・・・・!!」
なにか聞こえる。周りは暑く、背中には水気を感じる。
「コル!・・・コルノ!!!」
ハッと目を覚ますと、目の前にはシャーリーの顔があった。どうやらのぼせてしまったようだ。ゆっくり休憩できると思っていたが、どうやらあの時目をつぶったままのぼせたらしい。気をつけなければ・・・。
「ん・・・」
「大丈夫!?コルノ!!」
シャーリーがほっとした顔になり、背中に手を回して起こしてくれた。
「コルノちゃん、のぼせたのに何か笑ってたけど、何か夢でも見た?」
「うん・・・シャルの夢を・・・ああ、双子の姉妹の夢をね」
シャーリーは「そう」と言い、「とりあえず良かった」と言ってくれた。
しっかり気をつけてこれから生活しなければ・・・もうまた迷惑ばっかりかけられない。