週刊○年ジャンプで打ち切りを逃れるために、UBSの主人公が本誌掲載作品をボコる 作:夏ノ雪
◆◇◆◇
「ここはどこだ?」
キョロキョロ
辺りを見回す。
ももっちが何か看板を見ている。
その看板には「100m先、凡矢理高校」
「クスクス・・・どうやらニセコイの世界の様です」
「な、なんだって!!!」
その瞬間、心の中で声がする
「くらぇぇ、wikipedia流・超必殺音速知識流入」
俺の中に知識が流れ込む。
◆◇
ニセコイとは・・・
「男子高校生の一条楽を主人公とする、主に高校を舞台としたラブコメ漫画。
近年珍しい「ベタ」で王道な作風とされている。
話数カウントは「第○話」。
各話のタイトルは基本的にカタカナ4文字で統一されている。
基本は1話完結型だが、複数回に渡るエピソードも存在する。
作中の時間は少しずつ経過しており、季節ごとのイベントも描かれている。
進級(9巻第75話より)もしており、誕生日を描いた話もある。
毎回出ているのは主人公の楽だけであり、
メインヒロインの桐崎千棘や小野寺小咲でも話の都合上、出ない時もある。
2013年6月にテレビアニメ化が発表され、
2014年1月より5月まで第1期が放送された。
2015年4月より『ニセコイ:』のタイトルでテレビアニメ第2期が放送。
詳細は#テレビアニメを参照。
2015年に連載回数167回を超え、
『週刊少年ジャンプ』のラブコメディ作品として連載期間が歴代最長となった。」
◆◇
心の中の声は続く・・・
「まだまだ、現代はセカンドオピニオンの時代・・・」
「くらぇぇ、アンサイクロペディア流・超必殺音速知識流入」
俺はさらに衝撃を受ける。
頭にズガズガと知識が流入する。
「ぐふぁあ」
◆◇
ニセコイとは・・・
「ニセコイとは、暴力団組長のヘタレ系一人息子と元気いっぱいの、
こわーい転校生が親の命令でラブコメを繰り広げさせられる、週刊少年ジャンプ掲載の漫画である。
一応この恋愛は見せかけのみとされているが、一人息子がほかのヒロインと常にイチャイチャラブラブしているようにみえるため、 暴力団志願者の集う学校裏サイトでは主人公は暴力団顔負けのヘイトスピーチを浴びせられている。
基本的にこの漫画を読んだモテない男子は主人公にいらいらし始め、一話が終わるごとに編集部に向けてニセコイこそ「最もつまらない漫画。打ち切れ」と読者アンケートしている。
しかし、それにも関わらず腐った勢力の陰謀で2期でアニメ化されたため、その努力はジャンプ編集部へのただの上納金と化してしまった」
◆◇
「は~は~」
俺は額から汗を流す。
「どうされました、陣」
「いや、急に頭の中に知識が流れ込んできて・・・だが、これでニセコイの知識はばっちりだ」
「クスクス・・・・・そうですか、ではまいりましょうか」
「そうだな、カチコミだ」
俺はももっちと、ニセコイの主人公楽達が通う凡矢理高校に向けて歩き出す。
◆◇◆◇◆◇
凡矢理高校、校門前。
「ここがあいつたちの通う高校か~さすがに門がしまってるな」
「クスクス・・・そうですね。ですがご心配なく」
スッ
ット
軽々と校門を飛び越えていくももっち。
すげ~なあいつ。
そういえばあいつ、結構強いというか、俺より強い気がするからな。
門の向こうでこちらを見ている。
俺も行くぜ。
「とう」
門を蹴り、2段跳びの要領で校門を飛び越える。
パタン
「さすが陣・・・クスクス」
「これぐらい、よゆーよ、それで・・・」
その時、校門の外から声が聞こえる。
甲高い、女性のような声。
「遅刻、遅刻~~~」
声の方向には、赤い大きなリボンを付けた金髪の少女。
赤いジャムを付けた食パンを咥えながら走る姿。
「う~ん・・・や~」
アクロバットな体操演技を決めながら門を飛び越える少女。
少女が俺の方に飛んでくる。
やばい、
だが、体が動かない。
金縛りのような効果。
「え?」
「ぐふああ」
彼女の膝蹴り=ジャンピングニードルが俺の顔に直撃する。
バタン
彼女が、倒れた俺の体の上に馬乗りになる。
そんな俺を見て、彼女は、
「ごめん、急いでいたから~~~ごめんなさ~~~い」
土煙をまき散らしながら走り去っていく少女。
俺は鼻から血を出す。
「クスクス・・・どうやらあれが本作のヒロイン桐崎 千棘のようです」
「あれが・・・」
だが、どうしてあの程度の攻撃を俺はよけれなかったんだ。
あれぐらいなら、普段は避けられるはず。
手を組んで考え込む。
そんな俺を見るももっち。
「陣。あれはいわば彼女の固有技。通常のジャンピングニードルではありません。威力は桁違いの上、特殊効果を伴っています」
「そ、そうなのか・・・」
「はい。ラブコメキャラでは使い手が多いですが、その中でも彼女は別格です。千棘は理不尽暴力ヒロインの系譜ですので、かなりの強者です」
「つえーのか、ますます楽しみだぜ」
「クスクス・・・陣、倒すべきはあくまで主人公。他の奴もいいですが、それをお忘れなく」
「あぁ・・・」
◆◇◆◇◆◇
凡矢理高校 校内。
「で、僕に話って何かな・・・こんな所で」
見知らぬ男子生徒とももっちが人気のない校舎の隅で二人っきり。
男子生徒は顔を赤くし、もじもじとしている。
校舎裏で女の子と二人。
恋の予感で頭がいっぱいなのかもしれない。
「俺も楽みたいに・・・・」
そんな呟きが男子生徒から聞こえる。
クスクス
対照的に、ももっちは不気味に笑う。
スタスタ
俺は後ろから男子生徒に近づく。
「それはな・・・」
振り返り、俺を見てビビる男子生徒。
「え、君は誰・・・」
俺はその男子生徒を蹴り飛ばす。
ドゴン
「ぐふぁあ」
崩れ落ちる男子生徒。
気絶している男子生徒の服を脱がし、制服をかっさらう。
残ったのは下着姿で気絶した生徒。
ブリーフ派か・・・
「楽勝だな。こいつら弱いぜ」
「クスクス・・・そうでしょうね。ただのモブですから」
ドサッツ
俺は男子生徒を体育倉庫に放り投げる。
そこには、ももっちが先ほどを制服を奪った女子生徒の姿。
気絶したまま下着姿で放置されている。
体育館倉庫で、下着姿の男女の生徒。
この場面を第三者に見られるとどうなるだろうか?
まぁ、いいっか・・・
俺はももっちを見、それから自分の姿を見る。
これで俺とももっちは、どこからみても凡矢理高校生だ。
「じゃあ、行くとしますか」
「クスクス・・・・・」
◆◇◆◇◆◇
凡矢理高校高校 校舎内。
ザワザワ
ちょうど放課後だった。
学生たちが思い思いにくつろいでいる。
「ももっち、俺に考えがある」
「いいでしょう・・・・クスクス」
俺の中には原作の知識が入っている。
この知識を使えば、主人公勢など楽勝よ。
俺はターゲットを発見する。
満面の笑みで近づく。
「一条 楽!」
紺色の髪にバレッタを着けており、右こめかみに傷がある少年。
「えっと・・・」
楽は俺に見覚えがないのか、頭をキョロキョロさせる。
俺を思い出そうとしているのか。
ふふ、お子様だな。
「俺は、祭矢 陣。こっちの女はももっち、よろしく」
「よろしくお願いします」
ペコリ
ももっちと頭を下げる。
楽は笑顔で、
「おぅ・・・・よろしく」
スサッ
俺はすかさずポケットからスマホを取り出す。
腕を伸ばしてスマホを楽に見せつける。
「で、なんだけどさ・・・さっそくやるか!」
「え!!」
何が何だか分からないといった楽の姿。
俺はそんな奴を無視してスマホをダブルクリックする。
そして楽を見つめる。
「熱いバトルをな!」
◆◇
アプリが起動する。
その瞬間、俺の元から光が天高く昇っていく。
校舎を抜け、雲を抜け、宇宙空間に。
まるで天空の城から放たれる兵器のように。
とある人工衛星にその光が直撃する。
バコン
光り輝く人工衛星。
光が濃縮され、爆発寸前になる。
人工衛星から地球に向けて光の光線がいくつもの振り落ちる。
その光線は、選ばれた民のスマホに稲妻の如く疾走する。
バチン
その瞬間、全世界の視聴者に映像が配信される。
NY 頬に傷のある高級スーツに身を包んだ男。
インド 瞑想中の銀髪ヨガ僧侶
イギリス とある宮殿に住むハートの女王
みな、同時に呟く。
「始まったか・・・・UBSが」
◆◇
「UBS NOW ON FIGHT , READY?」
校舎内に響くその音声。
そして英語の文字が空中に浮かぶ。
まだ見ぬ新技術。
そんな光景にあたふたする校舎内の学生たち。
「な、なんだなんだ!」
「すげーよ、なんだよこれ」
「きゃああ」
「デュエルか?Dホイールか?ライディングデュエルか?」
あたりは騒然とする。
それをよそに、空中に次々を映像が浮かんでいく。
瞬時に掛け金がベッドされていく。
見る見るうちに金額が跳ね上がっていく。
既に1億を超えている。
チャリーン
一定金額ごとに音が鳴る。
更新されていくるデータ。
「祭矢 陣 VS 一条 楽」
声と共に表示されるプロフィール。
◆プロフィール
名前 祭矢 陣(まつりや じん)
身長 171cm
体重 65kg
流派 空手
得意技 男女平等暴力
卑怯な技全般(金的 目つぶし 敵の技のコピー)
彼女候補 ももっち(百地桜)
作品 UBS
ジャ○プ掲載順 20/21位(ドべ2位)
(5/25版)
UBS戦績 0勝0敗
VS
◆プロフィール
名前 一条 楽(いちじょう らく)
身長 168cm
体重 不明
流派 ヤクザ
得意技 へたれっぷり、居眠りキムチ
彼女候補 桐崎 千棘、小野寺 小咲、橘 万里花
作品 ニセコイ
ジャ○プ掲載順 13/21位
(5/25版)
UBS戦績 0勝0敗
「ふわぁあああああ、なんだよこれ?」
まだ現状を把握できていない楽。
「クスクス・・・・」
笑うももっち。
だがこのゲーム、別にルールを説明する必要はない。
楽は何が分かっていない。
わざわざ有利な点は渡さない。
ブーン
爆音が鳴り響き、空中に新たな巨大文字が浮かぶ。
「READY ~ GO!!!!!」
爆音とともに文字がはじけ飛ぶ。
バトル開始だ。
少しでも面白い、続きが読みたいとお思いになりましたら、感想&評価を頂けますと幸いです。
エネルギーが充電される仕様となっております。