第七四層迷宮区
クラインSide
(俺たち、何しに来たんだか?)
クラインは漸く手にした念願の愛刀「和泉守兼定」を抜いたまま、キリト&アスナのゴールデンペアの戦闘を眺めていた。
「やっと、コイツを手に入れたっつうのによう!」
「和泉守兼定」二代兼定、また「ノサダ」と言われることもある。刻銘を兼定とせず、「兼」字第一画を「ノ」のように打った後第二、三画は短い点を二つ同一線上に打ち、字の下部は「よつてん」とする独特の手癖がある。室町時代に美濃国関で活動した。「関」と言えば「関の孫六」が有名だ。二代兼定は室町後期の名匠である孫六兼元と江戸時代には人気を二分した。
武田信虎、晴信(信玄)の佩刀である。下っては、細川藤孝(幽斎)、忠興親子が好んで用い、さらに下っては幕末、新選組副長土方歳三の愛刀としても有名である。とにかく斬れる。上作なら、鉄をも断つ。刀剣の大業物の中でも筆頭と言われている。
「でもよう、師匠、俺だけ、こんな名刀持ってて、仲間に悪くってよう。」
「クライン、君の言う名刀というのは、例えば何かな?」
「そりゃあ、正宗、とか村雨、とか、あと、妖刀村正なんかでしょう?」
「確かに、いずれも名刀だ。だが、そこまで有名なのはどうやら、九〇層あたりまでいくと、ドロップするらしい。形は出来るのだが、全くの劣化コピーだ。しかも劣化の度合いが著しい。」
「じゃあ、他の連中の刀は・・・?」
「そうじゃない。有名な刀がダメだから、というのではない。僕は刀にはあまり詳しくないんだがね・・・」
カイトの「詳しくない」というのは、調べ尽くせば解る程度のことしか、知らない、という意味だ。一般人とは基準が違う。
「名刀と言われているものの多くは、美術工芸品としての価値が高い。実際に斬れる、という点では必ずしも最上とは言えない。彼らのために作った『斬鉄剣』や『同田貫』はあまり、見栄えはしないが、とにかく頑丈だ。実戦的、と言ってもいい。要は何に使うか、だ。斬る相手が人なら、正宗は最高かも知れない。だが、僕らの相手はボスモンスターだ。」
「しかし、まさか、モンスター用に鍛えたってわけじゃあねえんでしょ?」
「もちろん、その通りだ。しかし、これまでの戦いを振り返ってみろ。最も苦戦するのは、相手の殻とか鱗なんかが硬い場合だ。君もよく知ってるように、僕が一番嫌いな相手だ。ここから先はそういうのが多い、いやそういうのばかりになるだろう。」
「俺たちは、手間がかかるっつうのは苦にしませんが。」
「そうだな。特にクラインは、根性ならばキリトよりも上だ。僕やシャルのように気が短いのばかりだったら、ここまで来るのはもっと大変だっただろう。ここからの敵を想定した場合、もっと強い刀が要る。君たちの根気に加えて、硬くても斬れる、大きなダメージを与えられる力が必要なんだ。そのための刀さ。」
「和泉守兼定」を手にした時、驚いたのは、その耐久値である。「斬鉄剣」や、「同田貫」も桁違いだ。実際に使ってみても、刃こぼれ一つしない。
(あれで、詳しくねえって?刀使いの俺たちより百倍詳しいじゃねえか。師匠の頭ん中って、一体どうなってんだ?)
だが、することがない。この迷宮区での主敵バニッシュ・サーバントも先頭を行く、キリアスペアがほとんど一撃で倒してしまう。
(だけどあいつら、また一段と凄くなったな。必要な時は、スイッチ、なんて言わなくてもスイッチしてるし、完全に一体っつうか・・・夫婦になると、こんなに違うモンなのかねえ?)
キリトとアスナの連携はまさに完璧になった。それは、必ずしも、「結婚したから」ではない。思えば、この二人は、第一層からここまで、ずっとコンビを組んで闘ってきた。心理的にもさらに結び付きを深め、まさに一体になっていた。キリトが攻撃している時はアスナが相手の攻撃を防ぐ。アスナが攻撃している時はその逆である。お互いの自分の安全よりも相手の安全を考えていた。結果、防御も万全、なのである。
「おい、キリの字!ちったあ、俺たちにもやらせろ!これじゃあ、何しに来たんだかわからねえよ。」
「悪い、悪い。次の階は俺たち休んで、任せるから。」
そこからは、キリト&アスナと風林火山六人組が交代で攻略していったが、予定よりはるかに早く、ボス部屋にたどり着いてしまった。
No Side
「どうする?キリト。師匠はトラップ濃厚だから、ボスには手を出すなって言ってたけど。」
「うーん。これだけいれば、偵察戦もいけると思うけど、カイト兄貴の勘と判断は人間離れしてるからなあ。ま、ボスの顔を見ていくくらいはいいんじゃね?」
「キリトくん!扉が閉まったら危ないからって、言われてたじゃない?!」
「それは、ボス部屋が結晶無効化空間になってからの話だから。入って様子を見るくらいなら、大丈夫だろう。」
「そうねえ。ここまで来て、このまま帰るのもちょっと癪よねえ。」
結局、戦わないことを確認して、ボス部屋には入ることになった。8人全員が左手に転移結晶を持っている。キリトとアスナはこんな時でもしっかり手をつないでいる。
先頭のキリトとアスナが、扉を開くと、中は真っ暗だった。
「何もいねえじゃねえか!」
「そんなはずないだろ。」
キリトは一人で奥まで入っていこうとする。
「ちょっと、キリトくん!何で奥まで入るのよ!」
「大丈夫だって、そんなに奥まではいかないから。」
その瞬間、松明が一斉に燃えだした。そこにいたのは、山羊?羊?しかし、二本足で立っているボスモンスターだった。
「The Gream Eyes」
「うそ、何なのこれ?きゃあああ!」
「「「うわぁぁああああ!!」」」
「「おい、置いかないでくれよう!!」」
全員、一目散に逃げ帰った。
「あー 逃げた逃げた。」
「キリトくんたら。わたしよりも速かったね。」
キリトもアスナも敏捷値は最大だが、表示されるのがそこまで、ということのようであり、実際にはさらに上昇しているらしい。競走してみると、アスナはキリトよりも速く、シャルはそれよりも速い。だが、いずれも僅差である。カイトはこの3人にはっきり差をつけた、このような結果から敏捷値は1000を超えても上昇していることが推定される。カイトは、その上、神速の「電光石火」を使えば、その速度の3倍で走れる。いくらチートといっても、限度をはるかに超えている。ゲームクリアまでに、そんなスピードで走る場面などあるのだろうか、と本人ですら思っていた。
「おーい お前ぇら!俺たち、置いてくって、酷くね?」
クラインたちが、やっと追いついてきた。
「だって、だってぇ 山羊が二本足、なんて。」
「叫び声、今までの奴よりヤバかったじゃん。」
「SAOだぜ。何でもアリだろ?いまさら驚いてんじゃねえよ。」
「あれは、苦労しそうだね。」
「ああ、そうだな、ウチは盾持ちは6人しかいないけど、他所なら10人は必要だろうな。」
キリトとアスナは人目があろうが、なかろうがぴったりくっついている。ボス戦ですら、そうなのだ。これはカイトたちも同じ。攻略組「二大最強カップル」は、同時に「二大バカップル」であった。毎度見せ付けられる、全員が年齢=彼女いない歴、の風林火山六人組などはたまったものではない。
「カイト兄さん、ボス戦では、両手に何も持ってないんだから、あの盾を使えばいいのに。」
「ああ、あれか。あれは、盾じゃないよ。ほとんど『壁』でしょ。」
キリトとアスナが言うカイトの「盾」とは第七二層のボス戦でドロップしたとんでもない「盾アイテム」のことである。
「熾天覆う七つの円環」(ロー・アイアス)という名であった。7枚の花弁状の障壁を展開する。伝承によれば、一枚一枚が古城の城壁と同等の防御力を持ち、最後の7枚目は他の倍以上の防御力を持つとされる。無論、そこまでの防御力はないが、あらゆる直接攻撃、間接攻撃を防いでしまう。ただ、これを展開している間は攻撃はできない。 この時のLAボーナスはシャルが取った。だから、正しくは「シャルの盾」なのだが、カイトとシャルは夫婦だから、どちらが持っていても同じことである。シャルもこんなのは要らない、と言ったが、手に持つ盾ではなく、盾持ち戦士に与えてもあまり、意味がない。カイトはシャルのためにあえて、これを持っていることにした。それにしても、初めて所有した防具らしい防具がこれである。
「シャルに説得してもらえば、あれ、使ってくれるかも。」
「そうだな。カイト兄貴って、シャルの頼み、聞かなかったことって、ないらしいからな。」
「おーい お二人さーん。」
クラインが声をかけた。このまま放って置けば、「二人だけの世界」が延々と展開されることは、これまでに、さんざん見せつけられてきた。その世界に入る前に止めなければ手遅れになる。
「ごめんなさい。少し遅くなったけど、お昼にしましょう。」
今日の「弁当」はアスナ得意のバケットサンドだった。キリトの好みに合わせて、激辛味、が2個、含まれている。風林火山の面々にも、出陣前に配られていた。朝、グリゼルダにも手伝ってもらったので、これだけの数を用意できたのだ。シャルも手伝ったが、手伝った、というよりは、二人に教えてもらっていた。気が利くグリゼルダは風林火山の面々用に、大きめのポットにブラックコーヒーを入れて持たせてくれた。「キリアス」や「カイトとシャル」のペアと一緒の時の必需品である。
「ちゃんと、手袋外して、食べるのよ。」
待ちきれずに手を出そうとする、キリトにアスナが釘を刺す。お嬢様育ちのアスナのおかげで、キリトの行儀の悪さもかなり矯正されつつあった。
アスナも食べたが、指に少し、ケチャップがついてしまった。自分で拭き取ろうとすると・・・
ぱくっ
キリトがアスナの指を咥えてしまった。
「うーん、美味い!」
「何やってんのよ、もおっ!恥ずかしい!」
アスナは顔を赤くして抗議する。クラインは黙って、かねて用意のブラックコーヒーを仲間たちにも配って飲み始めた。ため息をつきながら、一同が飲み始めた時、キリトの「索敵」に反応があった。
青い鎧の戦士たち、これは聖竜騎士団だ。12人いる。
「これは、これは、黒の剣士と閃光のアスナさん。それにクラインさんたちもお揃いとは。」
「リンドさん。あなたたちこそ、ここに何をしに?」
「迷宮区に来るのに何をしに、もないだろう?君たちはこの先もマッピングしてあるのか?」
「ああ、ボス部屋までね。」
「では、そのマップデータをこっちにくれないか?」
「おまえ!マッピングの苦労が分かってんのか!」
「リンドさん、あなたねえ!」
クラインとアスナがリンドに抗議する。
「クラインさん。俺はこう見えてもこのギルドの団長だ。いかに最強ギルドの、とは言え、一隊長のあなたにおまえ呼ばわりされる筋合いはない。それに、俺はキリト君と話をしている。」
(この人のこういうところが、嫌なのよね。)
リンド嫌いのアスナは、そう思った。一般に、女性は男性よりも、一度嫌いになった人はずっと嫌い、ということが多い。
「マップデータくらいなら提供するさ。二人もよく知ってるだろう?ウチはこんなデータでセコく商売なんかしないよ。」
キリトはそう言って、さっさとマップデータを渡してしまった。
「師匠もキリトも気前が良すぎるぜ。」
クラインは不満顔だ。
「言っておくけど、ボスには手を出さないことだな。俺たちも、団長にきつく言われているから、戻ってきたくらいだ。」
(カイトの読みでは、クォーター・ポイントである第七五層におそらく、究極のトラップがある。とすれば、その手前の第七四層のボス部屋は結晶無効化空間である可能性が高い、ということだった。あのボスを見ると、その予測は正しそうだ。)
「いかにキリト君といえども、ウチのギルドがどうするかを、指図されたくはないな。それは俺が決めることだ。」
(リンドも以前より大分ましになった、と思っていたが・・・偵察戦をやるつもりなら俺たちに協力を要請すべきだろう。ギルドの利益を最優先するところは変わってないな。もっとも、頼まれたら頼まれたで、困るんだが。アスナもクラインもリンドは大嫌いだし。)
キリトはそんなことを思っていた。
「では、失礼する。」
リンドたち聖竜騎士団の面々は勇んで、進んでいった。
「どうするよ?キリの字。あの様子じゃあ、あいつら、絶対ボスとやるつもりだぜ。」
「そうよ。無理にでも止めた方が良かったんじゃない?」
「カイト兄貴ならともかく、俺じゃそこまでは無理さ。でも放っておくわけにもいかないな、あれは。しばらくしたら様子を見に行くか。」
アスナとクラインも頷く。全員、リンドたちに気づかれない距離を取って後を追った。
ボス部屋も近い。
「なあ、もしかしてあいつら、もう帰ったんじゃねえのか?」
「そうならいいんだけどね。」
「うわぁーっ!」「ひぃいいーっ!」
突然、悲鳴が上がる。確かめるまでもない。ボス部屋だ。
ボス部屋に入ると、半数の6人がスタン状態だ。ボスのHP一本は削れている。どうにか、立ち向かっているのは、リンドとシュミットの2人。あとの2人は呆然と立ち尽くしているだけ。
(2人、減っている。まさか!)
「何をしている。早く転移結晶を使え!」
「ダメなんだ!効かない。既に2人、やられた。」
(結晶無効化空間!兄貴の予想通りだった。しかし、グリーム・アイズには両手剣のソードスキルがある。今、全員で切り込めば何とか助けられるかもしれない。だが、俺たちの中にも犠牲者が出ることも考えられる。)
「アスナ!ダメだ。敵の攻撃範囲を確認しないと、こっちも危ない。」
アスナはレイピアに手をかけている。今にも飛び出しそうだ。
「ダメよ・・・もう・・ダメ。だめぇーっ」
キリトの制止も聞かず、とうとう飛び出してしまった。
「アスナ!」
アスナが出てしまった以上はキリトに選択の余地はない。幸い、グリーム・アイズはソードスキルのモーションには入らなかった。
「ええい!もう、どうにでもなりやがれ!」
ヤケクソ気味にクラインも続く。アスナのフラッシング・ペネトレイターはヒットした。だが、キリトは攻撃に出られない。アスナの動きが速すぎて、敵は目の前のキリトに目標を切り替えてきたのだ。二本の剣で支えるのが精一杯だ。
(時間をかけてはいられない。アレはここでは出したくないが。)
グリーム・アイズはなおもキリトを斬ろうとする。何とか堪えたが、凄い力だ。
(こいつにソードスキルを使わせたら、今、倒れている連中は助からない。ええい!迷ってる場合じゃない!)
「アスナ!クライン!10秒でいい。何とか持ち堪えてくれ!」
「わかった。10秒でいいのね。」
「任せろ!」
アスナもクラインもレベルは90代の後半、歴戦の勇士だ。リンドもレベルは89。決して弱くはないのだが、ピンチの時は全くたわいない。シュミットは自分が生き残ることしか考えられない。まったくアテにされていなかった。
アスナとクラインは全力攻撃で支える。「攻撃は最大の防御」という言葉はこの世界では、インビクタス戦士のためにある言葉だ。キリトはクイックチェンジで、エリシュデータとダークリパルサーを仕舞って、代わりに干将・莫耶を持った。
「ようし!もういい!スイッチだ、アスナ!」
「キリト!お前ぇその剣は?」
キリトはいきなり、大技を繰り出す。二刀流最上位スキル「ジ・イクリプス」だ。左右の剣がまるで太陽のコロナのように全方向から相手を攻撃する。キリトの腕はまるで「千手観音」のようだ。剣が全く見えない。
ジ・イクリプスはあらゆるソードスキルの中でも最大の火力を誇る。それが、干将・莫耶の力、キリト個人の能力でブーストされている。干将・莫耶はカイトとシャル相手にさんざん戦った結果、さらに強化されていた。文字通りの魔剣である。攻撃効果は5割以上増強されていた。
16、17、18連撃目、(速く)22、23、24連撃目(まだだ、もっと速く!)スター・バーストストリームもそうだったが、後半にいくほどスピードが増す。(もっとだ!もっと、もっと速く!)25、26、27連撃目
ガォオオオーン!
断末魔の叫び。青白いエフェクトとともに、グリームアイズは消滅した。
「キリトくん!」
「大丈夫だよ、アスナ。ほとんど攻撃は受けていない。」
「キリト君、すまない。そして、ありがとう。君たちが来てくれなかったら、俺たちは間違いなく全滅していた。」
「リンドさん。済んだことはもういい。犠牲者が出たのは残念だけど。ただ、ウチの団長の言葉をもう一度、思い出してくれ。ここまできたら、レベルなんて気休めにしかならない、というあの言葉を。一見圧勝に見えるけど、いきなり切り札を切っただけだ。あれで、倒し切れなかったらこっちが危なかった。」
「キリト君、あの技は?それにその剣は?」
「ソードスキルはジ・イクリプス。剣は悪いが、見なかったことにしてくれ。訳は言えないが、次のボス戦では俺はこの剣は使わない。」
「しかし・・・」
「俺に何か礼をしたい、というのであれば、この剣のことを黙っていてくれ。頼む。」
「分かった。よほどの深い訳があるんだね。カイトさんには、改めてお詫びに伺うと伝えてくれ。」
「ウチの団長は多分、何も言わないよ。それより、血盟騎士団に行くのは俺が行くのを待ってからにしてもらいたい。重ねて言うが剣のことは言わないでほしい。」
「了解した。アスナさん、クラインさん。本当にありがとう。今日の恩は忘れない。」
リンドたち10人は去っていった。
「キリトよぉ!俺たちにも秘密って言うんじゃないだろうな?」
「言わなきゃダメか?」
「あったり前だろう!あんな剣もソードスキルも見たことねえ。一体、いつの間に。」
「剣は俺たちが休んでいる間に、ナーザとリズが作ってくれた。クラインたちの剣の前だな。剣の名は干将・莫耶。これ以上の剣は今後作れまいとカイト兄貴も言っていた。
この剣は剣自体が最適に連動するんだ。ここまでで勘弁してくれ。なぜ、ボス戦に使わないかはおそらく、次のボス戦が終わったらわかる。ソードスキルは見ての通りだ。兄貴とシャル相手にさんざん練習した。もう俺にも奥の手なんかないさ。」
「師匠にそう言われてるんだったら、しゃあねえや。それにしても一人でボスを、それも半端ねえ奴をやっつけちまうなんて、本当にお前ぇはよう。ズルいよなあ。いつも、いつも、一人でオイシイとこ持ってって。」
その日のうちに、リンドはインビクタス本部に赴き、カイトに対し、謝罪と感謝の言葉を述べた。カイトは「君がボスに手を出した気持ちは解らなくもない。犠牲者が出たのは誠に残念だが、済んだことをこれ以上悔やんでも仕方ない。」とだけ、答えた。カイトにしてみれば、これ以上、「干将・莫耶」のことを話題にされたくなかった。
(ついに最終決戦か。ここまでかかるとは思ってもみなかったな。)
カイトも感慨に耽っている暇はなかった。
続く
いよいよ、次回は最終決戦です。その前に1話分かかるかもしれません。何もアイアスまで出すことはないのですが(1回しか使えないし)まあ「毒を食らわば皿までも」というやつです。結末については、2通り用意してます。ALO編は構想はありますが、キリトの活躍場面はそのまま残したい。そうすると、書く意味がそれほどあるかな、という気もしています。