すくーるらんぶる!   作:カーディナル

12 / 24
あけまちておめでとうございます!来年もよろしくおねがいします!
……間違えた。あけましておめでとうございます!今年もこの小説をよろしくおねがいします!だった。
てなわけでみなさんあけおめですー。大晦日から今日までドタバタしてたので執筆がちょいと遅れてしまいました。
今日からまたビシバシ執筆していきたいです。
ではでは本編です。


【プール掃除は】レッツ!プールホッケー! 【重労働】

前回のあらすじ。影人変人兼変態、播磨入院、姐さんにはお見通し。以上

 

 

 

 

 

播磨が退院してからほんの数日。曇り空一つない晴天化の下、放課後2-Cは……

 

 

「ゴーシゴシ、ゴーシゴシ……」

 

デッキブラシを手にしプール掃除をしていた。

 

「ゴーシゴシ、ゴーシゴシゴシ、ゴシゴ…………飽きた」

 

ぽーいとブラシを後方に放り投げる。やってられんわ。こんなクッソあちぃ中マジメにゴシゴシと磨いてなんてられん。

 

「本来なら1-Dがやるんじゃなかったのかよ……なんでうちらがやるはめに」

 

「あ、影浦君。それは花井君が塚本さんのために代わりに引き受けたんだって。はい、ブラシ。自分の分なんだから投げちゃダメだよ」

 

額にこびり付いた汗を手で拭っていたら、後ろから体操服姿の隣子がブラシ2つ持って話しかけてきた。

どうやら、俺が捨てたブラシをわざわざ拾ってきてくれたっぽい。んなことしないでいいのに。もうやる気ないから捨てたんだから。

 

「またあのメガネか……って塚本さん?塚本天満のほかに塚本がいんの?」

 

パシッと隣子からブラシを受け取っておく。俺の意思はどうあれ、せっかく持ってきてくれたので一応な。

 

「う、うん。塚本さんの妹の1年D組塚本八雲さん。知らない?有名だよ。すごくきれいな子なんだって(つ、塚本さんの名前は憶えてるんだ……影浦君塚本さんが気になってるのかな……」

 

 

――――影人が天満の名前を憶えているのは播磨の好きな人だから。それだけ。

 

 

「はーん、妹ねぇ……しらねぇな興味もない」

 

年下にはあんまな……まぁ、言う必要ないから言わんが。

プールサイドに腰を下ろし、ブラシを隣に置く。隣子もなぜかこっちにきて俺の隣にちょこんと座った。

別に嫌な気はしなかったので何も言わなかった。それよりも……俺は真向いのプールサイドで演技めいた口調でなんか言ってるメガネに視線を向ける。

 

「塚本君…君をこの苦行から救うために……僕はあえて憎まれ役を買おう!!」

 

うざい。この一言に尽きる。

その塚本(妹)《かっこいもうとかっこ閉じ》がどんなやつかは知らんが、ポイント稼ぎしたいならクラスメイトを巻き込むな。労働に見合う分の金払えや。

 

「イヤとは言わないけど勝手に決められるのは落ち着かないわね」

 

「あいつのマジメっぷりは昔っからなんだよ」

 

「幼馴染みなんだっけ。少林寺の同門で」

 

ほーら、あの塚本を除いた3人組だって俺と同じこと思ってるじゃん。

あのメガネ、晶の友達の背が高い人と幼馴染みなのか。そして拳法家…ね。

 

「じゅ~んちゃんっ!影浦君と仲良くおサボり?いけないんだー!」

 

「ユキちゃん!ち、ちがうよ。隣に座ってるのは偶然で」

 

隣子の肩に手を置いて、俺と隣子の顔を見比べ楽しげにからかっている……茶髪っぽいウェーブがかかった少女。そしてそのまま隣子の隣に腰掛ける。

 

「おじゃましまーす。影浦君、私は順ちゃんの友達の雪野美奈だよ。よろしくね」

 

ひょこっと隣子の隣から顔を出し名乗ってくる……んーと

 

「サードの人だな、ぼちぼちよろすく」

 

「……みんなから聞いてたけど、影浦君って人の名前覚えるのが苦手なんだね……それにサードの人って……」

 

「あはは…ユキちゃん、影浦君はこういう人だから」

 

サードの人が落ち込んでる。さすがにサードの人はなかったか。でもこの人の印象といったらまずソフトボールでメガネがボールを当てそうになったことしか思い浮かばなかった。

 

「はぁ~~…順ちゃん、おさぼりするのはまだ早よ。恵みちゃんたちが呼んでたしほら、いこ」

 

「ひ、ひっぱらないで。あ、それじゃ影浦君またね」

 

「影浦君もちゃんと掃除しようね。私のことはサードの人じゃなく雪野だからねっ」

 

降りていき掃除に戻って行った。あー……しばらくはここでぼけーっとしよー。

 

 

――――影人。初対面の相手が名乗っても、まずはあだ名から入る。

 

 

 

 

 

「ツカモト……君!?」

 

影人がぐでーんとプールサイドのほうでサボってる中、播磨は珍しく真面目にプールの中を掃除していたのだが……花井が塚本(八雲)のためと言ったのを目ざとく聴き取った(間違えて)

 

「あんにゃろぅ……奴め、まさか天満ちゃんに気があるのか…?もしそうだとしたらこいつはほうっておけねーな。いっちょ喧嘩を売りにいってやるか」

 

播磨拳児16歳!180cm79kg!不良!魔王!喧嘩上等!成績崖っぷち!友達一人!不真面目!バカ!天満一筋!

 

「うるせぇ!なんだこのモノローグ?!」

 

地の文につっこまないように。

 

 

 

 

「塚本君のためならば……僕はどんなことでも!」

 

花井がゴシゴシとブラシでプールを磨いてると、一度手を休め。

晴天の青空を見上げ、八雲との思い出(花井が勝手に)を思い返していた。

それはほんの数週間前に八雲が学校の中庭にあるベンチで、いつものどこでも寝る癖が発動し眠っていた。そこに花井が通りかかり、八雲を起こそうと……肩を揺すったり、隣に座ったりと(後者は自分の欲望)して起こそうとしたが、一度寝たら八雲は姉に声を掛けられない限りはよっぽどのことがないと起きない。そこで花井は目覚めのキスをしようと……したがその前に八雲の寝相?寝言?なのかはわからないが、眠ったまま花井を一本背負いし……撃退したという。

これが思い出なのかは甚だ疑問だが、花井にとってはこれも思い出なのだろう。てか、それ以外思い出と呼べる甘い出来事はないのだろう。

 

「筋トレ…これも筋トレと思えば不足なし!塚本君に釣り合うような相応しい男になるための!」

 

またゴーシゴシと再開する花井。すると――――

 

シュルルルル、スコーーーン!

 

花井の足の間を石鹸が通過し、壁に激突した!

花井が誰が送ってきたのかとせっけんが来た方向を見て相手を確認するが……まぁ、案の定播磨がブラシで打ったモーションで立っていた。

それを挑戦状と受け取ったのか、花井は石鹸を播磨の方に打ち返した。播磨は打ち返そうとブラシを構え、スイングするが……

 

ヒュンッ!スカッ!!

 

空振った!

 

「おい見たか?!播磨が花井の球を空振りしたぞ!?」

 

「さすが花井君だ…運動神経が並みじゃない!」

 

そして騒ぐ外野。全員が思ったことを代表してエロカメラマンとジミーが代弁する。

 

「よいしょよいしょ…」

 

気づけば清掃に励んでいるのは一条だけだった。全員が掃除のことなんか忘れて、播磨と花井の超絶なデッドヒートの観戦をしてた。影人にいたっては寝そべって傍観していた。

 

 

「あの二人不良と優等生と真反対な生き様だが、内面は似てるな……」

 

「負けず嫌いなんだろうね。二人とも」

 

「……晶か。それにその友達」

 

いつもの4人組が影人の方に集まってきた。晶は影人の隣に体育座り。残りの3人は立って観戦するようだ。

 

「周防だよ。周防美琴。こう直接話をするのは初めてだな。よろしくなっ」

 

「周防、すおうスオウ……スオウ・ギアクル……」

 

「は?なんだそれ」

 

「なんでもない。よろしく、メガネの幼馴染」

 

「……あたしゃ今名乗ったばっかだよな?」

 

女子が集まってきたものだから、影人は胡坐に切り替える。美琴が影人の隣にしゃがみ込んで、名乗るが、影人は美琴の名字を繰り返し呼び、なにかに連想付けていた。もはや名前ではなくとある漫画の呪文名になっていた。

影人の名前の覚える気のなさに美琴は握りこぶしを作るが、沢近がそれを制す。

 

 

――――美琴、この変人殴っていいぞ。

 

 

美琴と入れ替わりに今度は沢近が名乗るみたいだが……一発で影人に覚えさせられると自身に満ちていた。

 

「影浦君よね。私は沢近愛理。晶とは中学時代からの付き合いなの」

 

「…そーいや晶と付き合いが長い友達がいるって聞いたが……あんただったのか」

 

美琴が「高野の名前を引き出すなんてずりーぞ!」と抗議していたが、沢近は華麗にスルー。

 

「うん。晶の友達同士お互い仲良くしましょ」

 

ニコッと渾身のスマイルを浮かべる。沢近はこれでどうよっ!と勝者のポーズを決めて勝ちを確信していたが……相手は如何せんこの影人である。全男子生徒ならば、彼女の天使のような微笑みに(男子生徒の視点で)コロっとイチコロだろうが……相手が悪かった。

 

「それなりによろしく。んー……モノホンの金髪か……真・金髪君で」

 

ズコッとネーミングセンスのなさと物覚えの悪さに被害者の沢近と美琴はずっこける。超絶鈍感である天満もこけていた。晶は影人の名前忘れの激しさには慣れているのでどこから持ってきたのか、デル○ラ・クエスト(小説版)を読んでる。

 

 

――――金髪(初代)は今鳥。

 

 

「ちょっとぉ!君はないんじゃない!君は!?真ってなによ!」

 

「これでお前もわかっただろう、沢近……こいつの覚える気のなさによ」

 

「納得いくわけないでしょ!!」

 

ガーッと作り笑顔からいってん火を噴きそうな勢いで怒る沢近。美琴はなにか悟ったようで、沢近の肩にポンと手を置く。

影人はそんな二人の騒ぎを気にもせず、ブラシを片手の指だけで高速回転させ、それを両手間で移動させて回して播磨と花井の争いに意識がいってた(二人が紹介してる間も)

 

「拳児の方が押され気味だな。あのメガネ君中々やるな」

 

「影浦君もすごいよ!そのブラシの回し方!映画とかでよくある武術の人みたいだよ!」

 

「たいしたことじゃないわこのくらい。慣れれば塚本だってできるさ」

 

「「なんで塚本(天満)のことは覚えてるのにアタシ(私)たちのことはあだ名なんだよ(なのよ)!?」」

 

天満は名乗ってもいなかったというのに、なんの苦もなく名字を覚えられていた影人に二人は息ぴったりだった。その近くにいた順子は私も気になるなぁと友人たちの会話を聞きながらも、影人たちの会話にも耳を傾けていた。

 

「(…………拳児が塚本のこと好きだからです。……とは言えなーよな。晶、フォロー頼む)」

 

良い言い訳を考えていなかった二人の気圧に後ろにちょこっと上半身が反り、わずかに首を横に回し晶にチラっと視線を送る。

 

「しょうがないよ。私も最初影人にはバイトの人と呼ばれてたし」

 

そのほんの素振りで晶は影人の伝えたいことを理解し、小説を読んだまま答える。

他の3人からは見えないように死角となる位置で、影人にだけ見えるようにと人差し指を立てた。おそらく、貸し一つ……だろう。両手を着き軽く腰を上げたまま捻って、播磨たちの死闘を見始める影人だが、その晶の人差し指の意味を理解した影人はまたやっちまった……と内心項垂れていた。

 

晶の一声により沢近と美琴は誰に対しても覚えられないのね…、ならしゃーないか。と引き下がり、なんとか影人の危機(もとい、播磨の危機)は去ったと思えたが……

 

「…名前で呼ばせるのには苦労したわね」

 

「……!」

 

ガタガタガタガタガタ

 

「おい、どうしたんだ影浦。そんなに震えて…」

 

「顔も真っ青よ。大丈夫?」

 

「もしかして風邪?早く保健室にいかなきゃ!」

 

「い、いや。大丈夫だ。問題ない。風邪でもないから」

 

「……クスッ」

 

ボソっとこれも影人にだけ聞こえるように呟いた晶。すると、なにか思いだしたのか全身震えだした影人。

晶以外の3人は影人の突然の怯え様に心配し出すが、片手を上げて影人は大丈夫と言い、気合で震えを抑えた。晶は本で口元を隠していたため笑みを浮かべていたことに誰も気づかなかった。

 

 

――――影人、トラウマあり。

 

 

 

 

 

 

「ハァ、ハァー、ハァ……ぬおりゃああああああ!!」

 

「武道家がケンカ屋に負ける訳にはいかない、これで終わりだ!」

 

ありゃ、拳児の負けかなこりゃ……と、影人だけでなく誰もが花井の勝利を確信してたその時

 

「姉さん」

 

「あ、八雲」

 

スカンッ!

 

天満の妹、八雲の登場により花井は意識を一瞬そっちに向けたことにより豪快に空振った。

 

「しまったあああああああああああ!」

 

「うおっしゃあああああああああああ!!」

 

 

土壇場で痛恨のミスをした花井の逆転負け。だとしても勝ちは勝ち。負けは負けだ。

勝利を手にした播磨は思わずガッツポーズをし、その場で大声を上げた。

 

 

「様子を見て来いってウチ《1-D 》の先生が…」

 

「……ウチ《2-C》ってそんなに信用がないの?」

 

あるわきゃない。俺は塚本姉妹の会話を聞くが、このバラエティ番組にも出演できるくらいの個性派揃いが集まってるんだからな。

 

 

――――その個性派揃いの中に変人《コイツ》も含まれる。

 

 

「……(姉さんのクラスにもあの眼帯の人いない……矢神神社にいたから同じ高校だと思うんだけど…学生じゃなかったのかな)」

 

「八雲?誰か探してるの?」

 

「うん…。この間話した伊織のh「安心したまえ塚本君!今のはただのエキシビションマッチ。余興!」…………」

 

八雲が姉に遠足帰りの日夕食の時に話していた人物のことを言おうとするが、見事に花井に遮られてしまった。狙ってやったんではないんだろうが……絶妙すぎるタイミングであった。

 

「あれ?花井君、八雲のこと知っているんだ」

 

「これをただの遊びで済ますつもりはなーいっ!今から本選を始めようと思う!」

 

「(……あれ?塚本(妹)……どっかで見たこと…いや、話したことなかったっけなー?えっとたしか)」

 

花井が暴走気味になっているが、影人は花井の言ってることなんて耳に入ってなかった。八雲のことを見つめ、思いだそうとしてた。

もう10日近く前のことなので影人の人覚えの悪い頭では思いだすことは到底無理だろう。しかもその間に播磨が入院してドタバタしてたこともあり、記憶が混沌としてた。八雲と出会った日のことを思いだそうとしても、自分が気分転換に行き……神社ではなくカレー屋に行っている、行き先が別の日の出来事にとごっちゃしてた。

 

 

――――八雲が出会ったのは眼帯verの影人。

 

 

「すなわち!クラス生徒の自由参加による『文化祭の出し物の決定権をかけようプールホッケー』だ!!」

 

「ちょっと待てーーーーー!!!」

 

「丁度演劇と出店の真っ二つに分かれて延々決めあぐねていたんだ。これでスッパリ決定できる!もはや異存はあるまい!」

 

「どーゆう理屈だ!!」

 

花井春樹。播磨と同じく、好きな人が見ていると止まらない。終点だというのに走り続ける暴走列車。

幼馴染である美琴が沈静化させようとツッコミをいれるがもう遅い。天満を始め、播磨も天満が参加するということで仕切りなおしという形で参加。他のクラスメイトは面白そうではあるとノリ気なのが半数以上で、参加は様子見でいても誰もプールホッケーについては反論しなかった。

 

 

――――こういうことに関してはまるで信用できないクラス《2-C》

 

 

 

「…あーまでさせる八雲の魅力が怖いわねー」

 

「マジメな人ほど壊れやすいってことじゃないの?」

 

「……思い出せん。って、なんだ。やけに盛り上がってるみたいなんだけど…」

 

「花井君主催文化祭の出し物決定権獲得プールホッケー。参加者随時募集中だって」

 

「なんだそりゃ…」

 

いくら思い出そうとしてもまるで違うシーンが再生されるため、もう諦めた影人は残ってる晶と沢近に顔を向けた。

またあのメガネか…と呆れた感じで参加者の中心となっているメガネを見る。メガネのやつ塚本(妹)が好きなのかねーと影人にでもわかるくらいに花井の行動はわかりやすかった。

 

 

「はーーーいっ!私は演劇側で参加しまーす!」

 

「愛理参加するんだ…」

 

「だっておもしろそーじゃない。アンタはどうするの?」

 

「演劇側で参加。理由はなんとなく」

 

「らしくないな。お前のことだから出店側じゃないのか。稼げるんだし…」

 

演劇側でプールホッケーに参加表明をした晶にまたなんかたくらんでんじゃねーかと影人は目を細め疑う。

俺を出演させた台本とか書いてそうだし、とありえなくもないことを考えてた。

 

「演劇側の理由もなんとなく。影人はどうするの?」

 

「演劇側で参加しない?影浦君なら大歓迎よ」

 

意味深な発言をする沢近とプールホッケーに参加するかどうか尋ねる晶に影人は参加する面々を見る。

 

「(出店側は拳児に塚本(姉)花井の幼馴染の3人。対する演劇側がメガネに晶、そして真・金髪。こちらも3人。他に参加者は……いないか、後から増えそうだが……今参加しても俺一人溢れるし)いいや、今回はパス。のんびりと観戦させてもらうわ」

 

考え出した結果、今回は見送りってことにした影人。手を横に振って不参加を示した。

 

「そう。じゃ、応援よろしく」

 

「あらざんねーん。私の活躍する姿を目に焼きついておいてねっ」

 

自チームを応援するようにとさらっと言う晶に、パチッと片目をウインクしさりげなくアピールする沢近。

そんな影人はがんばれがんばれと棒読みに言った。どこまでもぶれない男である。

 

 

 

 

 

かくして、出店側(播磨&天満&美琴)VS演劇側(花井&沢近&晶)の文化祭の出し物を賭けた戦いの幕が切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…先生にはつつがなく進行しているって伝えておくね、姉さん」

 

さすがにほんのちょっと会話したくらいなので、グラサンをかけていた影人と眼帯の時だった影人が同一人物だってことは気づくことができなかった八雲だった。

そして、八雲が帰ったというのに花井がそのことに気づいたのは試合が始まってからしばらくしてからであった。

 

 

――――プール掃除をまともにしてるのは一条だけ。参加してるのを除きそれ以外は観戦。

 

 

 

 




プールホッケー回(前編)でした。ここでちょっとした伏線みたいのを張りました。
時系列としてはまだ花井は茶道部に入部してはおらず、八雲とサラは知り合っておりません。


沢近と晶に演劇側を応援するよう頼まれた影人だが、影人自身は出店側に勝ってもらいたかったという。
なぜなら、演劇側で出演させられたら台詞を覚えないといけないから。それだけ。出店の場合調理だろうが、ホールで客の対応させられようがバイトで経験済みなので華麗に処理できるからである。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。