すくーるらんぶる!   作:カーディナル

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これにてプール掃除編は終了です。
書いていて気づいたのですが、モップではなくてデッキブラシでした……良く考えてたらモップでゴーシゴシはできませんよね……w
真にすみませんでした。先ほど全て修正しましたので、作者の確認不足についてはこれで許していただけると幸です。


【備えあれば】結局、決着は付かず 【憂いなし】

あれからもなお、プールホッケーは白熱していき参加者も随分と増えた。各チームにと声援が飛び交う中選手たちが爽やかな汗を流し、もはや完全にプール掃除という本来の目的は忘れていた。

 

「いやあ~みんな恥ずかしい青春を送ってるねぇ。おおいに結構!」

 

このメガネ2号こと2-Cのカメラマン冬木は爽やかオーラをまとって写真撮影に勤しんでいた。

なにをしているのかと、時空を普通で染めるくらいフツーである奈良が聞く。冬木は素早く振り返り愛用のデジカメで奈良を取る。被写体である奈良もすばやく両手をVサインにピースをした。条件反射ってやつだろう。

 

「む!シャッターチャンス!!」

 

ピクンとカメラマンとしての勘が働いたのか、全力でダッシュし

 

「(GET!超!ローアングル!!)」

 

美琴の絶景を撮ろうと後ろへ滑り込むが……

 

ガン!!

 

「?なにやってんだ冬木?」

 

「ぬぉぉぉぉ……!い、いやなんでも!」

 

シャッターを切る前にカベに頭から激突し、撮影《盗撮》失敗。

大きなタンコブが出来上がり、痛みを紛らわすためにその場で頭を抱えてのた打ち回る。

写真を撮られなかった美琴はなにが起きたのかわからず、ゴロゴロ転がっている冬木を見て頭に疑問符を浮かべていた。

 

「ち…のがしたか……だが俺は……挫けないぜ!」

 

頭部の激痛が引き始めると、壁に頭を激突した時に落としたデジカメを拾い直し立ち上がる。なにやらカッコよく決めているみたいだがやってることは盗撮である。

冬木武一(16)カメラに情熱を燃やす少年(盛大に間違った方向で)

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーっくっつかねーかなー。せめてバレずないように修繕はしておきてーよな」

 

「木工用ボンドじゃ無理なんじゃないのかな……」

 

一方、こちらのプールサイドでも間違った方向で挫けずにデッキブラシを直している変人がいた。

晶を除き、2-C内の女子では一番影人のことを気にかけている隣子こと砺波順子が座って作業してる影人を後ろから覗いていた。

ブラシを軽く応急処置程度に直し、今度このブラシを使った人に罪を擦り付けようとして、平然とした顔でなぜか持ってた木工用ボンドを使って折れた部分をくっつけようとしているが、中々うまくいかないようだ。

こちらはこちらで木工用ボンドを持ってブラシと格闘してる一方、カメラマン君は

 

「貴様!またハレンチな写真を撮ろうとしてるな!」

 

「ハレンチたあおだやかじゃねーなぁ!俺の場合芸術と呼んでほしいぜ、げ・い・じゅ・つ・と!」

 

堅物学級委員の花井に捕まっていた。隠そうともせず、オープンに女子のきわどい写真を撮っているメガネ君は女子に引かれていたが気づいてなかった。

影人は大声で口論してる二人を一時作業を止めて見上げ……

 

「すまんが隣子、ブラシを持っていてくれねーか?どうもくっ付きにくくてよ」

 

また作業にと戻り始めた。

花井が中断したせいで、他の試合をしてた連中も一時中断していた。

その花井は同級生が堂々と盗撮してることに耐えかねたようで、メガネを成敗しようとするが……

 

「あ、そーだ。さっき八雲ちゃん撮っておいたんだけどな~。10枚セットで買わねえ?」

 

「キサマ~~そんなものまでぇ……!」

 

「(ダ、ダメか!?)」

 

八雲に弱い花井を買収しようと試みた。が、自分の想い相手である八雲が盗撮されたと知った花井はさらに怒りで戦闘能力が上がった。

さすがにマズったと見たのか、後ずさる冬木だったが。

 

「いくらだーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

「1万!」

 

八雲馬鹿のメガネはあっさりと陥落し、写真を買おうとしていた。しかも値切ろうとした。

どうやら、夏服verのはまだ買ってないと冬木が言う辺り、以前から八雲の写真を買っていたのだろう。

注意する側だった花井がこんな有様で、女子からはざわめかれ、幼馴染である美琴は晶に同門の恥をさらしといていいのかと聞かれるが、他人の振りをされる始末。

 

 

――――八雲シリーズコンプまで後冬服。

 

 

そんなかんだで、影人は隣子に手伝ってもらったままモップの修繕にと集中していて、原作通り――――天満を撮った冬木だったが、沢近が勘違いし目もくれなかった冬木に軽く怒りを覚える。

冬木は天満の手を取り烏丸に恋をしてることを見抜く。美琴と晶も恋をしてることを見抜いてる辺り、それなりに観察眼があるようだ。

それを見た播磨は面白いわけがなく、自分すら触れたことない天満ちゃんの手に触れやがって……!と明確な殺意が芽生え……

 

「サワヤカニアセヲナガソウヤ!」

 

「血が流れそうな気がするぅ!?」

 

花井が抜けた人数合わせとして冬木を演劇側にと強制参加させた。

嫉妬と憎悪がカンスト近くまで上昇した播磨は髪が逆立ち、ダークサイドになりかけていた。冬木を仕留めようと鬼ごっこが始まる。

運動神経が0と自称してた割には逃げ足は速かった。

 

 

――――捕まったらひどい目に合う。

 

 

「フン……いかせるかバカ者!」

 

1万も払った割には合わなかった八雲の写真を見て項垂れていた花井だったが、立ち直り正義の鉄槌を下そうと(恐らく写真の私怨も交じってると思われるが)冬木の前に立ちふさがった。

前は花井、後ろからは暗黒面と化した播磨が追いかけてくる。絶体絶命のピンチとなった冬木が取った行動は――――

 

 

 

 

 

 

「ふぃー、取りあえずくっ付かせることには成功したが……」

 

「軽く振っただけでも折れそうだよね……」

 

どうやら影人たちのほうは木工用ボンドでも一応接着させることはできたらしい。くっ付けた個所からは僅かにボンドがはみ出てたりしていて、振るどころか今にも離れそうであった。

 

「どうせあとはしまうだけだからこれでいいだろ……ん?」

 

立ち上がり、隣子の分のブラシも片付けようと倉庫に移動しようとしてた影人だがプールの方に目を移すと

 

「周防さん!せめてそのおっきな胸の中で~~~~」

 

「来るなーーーー!!!」

 

どの道二人に成敗されるくらいならと開き直った冬木が美琴目がけて飛び込んでいた。

当然美琴がそんなことさせるわけもなく……大きく叫んだ後ひらりと横に回避し。

 

「「うおおおおおーーー!?」」」

 

行き場を失った冬木は自分を捕まえようとして腰に抱きつかれた花井と播磨をおまけに……

 

 

ドガンッ!!ザアアアアアアアアアアア

 

プールに水を入れるポンプのハンドルにへと飛び込んでしまい、運悪く当たりどころも悪かったようで、ハンドルが壊れてしまい、噴水のごとく周りに水が噴き出てしまった。

当然、プールにいた男子も女子も全員びしょ濡れになってしまい――――

 

「こんなこともあろうかと傘を持ってきたのだ」

 

「あ、ありがとう影浦君」

 

「お邪魔するわね」

 

……変人を除いて。なぜプール掃除にそんなものをだとか、どこから出したとか色々謎だが隣にいた順子と影人が傘を持っていたことを知ってた晶もちゃっかり中に入って、濡れるのを防いだ。

無事に濡れずに済んだのは3人だけだった。

影人と一緒に一つの傘へと入ったことに頬を染め、影人に礼を述べた順子だったが……それを防ぐことも含め、晶が順子に目でそうはさせないわよとけん制をしていた。真ん中で傘を持ってた影人は気づかなかったが、順子はそれにむっと口元をへの字に曲げていた。晶はそれに動じず影人と同じく、ポンプを壊した元凶の3人にブラシを持ってにじり寄ってく2-Cの女子を見ていた。

 

「てめぇら……」

 

「ち、ちがっ!これはふかこーりょくでっ!」

 

「すてきだ……」

 

「まちたまえ!ぼ、僕もか!?」

 

怒りマークを青筋に浮かべた美琴を筆頭に近寄ってくる女子たちに三者三様な弁明をする(一人はこんな状況にもかかわらずに写真を撮っていた)

まぁ……謝って済めば警察や法律などはいらなくて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日の放課後……体育館裏、部室前にて一人の満身創痍の男が2-Cの美女たちを撮った写真を売りに出していた。2-Cの女子は学年屈指の美人揃いなので、学年クラス問わず多くの男子生徒で賑わっていた。

その中に満身創痍で腕や体に包帯を巻いている男二人が塚本姉妹の写真を買いに来ていた。

 

 

――――どちらかがどっちの方を買ったのかは察してください。




3話分一気に投稿ではないので、ラストは短いです。
原作だとこの辺で夏休みに入りまでの区切りには来ましたかねー。
次回は閑話にしようかなーと思ってます。
……察しの良い方はこれで次回がどんな内容かわかるかもしれません……!
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