すくーるらんぶる!   作:カーディナル

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今回の話にはとあるラノベのキャラが一人登場します。そしてかなり説明文が多めとなっております。
それでも良いという方は




















みんな!私についてこい!!


【もっと!】年上キャラは重要【熱くなれよ!!!!】

前回のあらすじ。影人、後輩二人を助ける。助けた後輩二人が茶道部に!やったね晶、部員が増えたよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

八雲とサラの一年生の中でもトップクラスの美少女に入る二人の茶道部員後輩ができた影人。その日の夜、コンビ二の店員として晶としっかり働き、客足が途絶えたり間の休憩時間とかの際に放課後に起きた事などを話した(主に八雲の入部について)

影人の予想通り、八雲の茶道部加入に反対しなかった。しかし、部員が増えたのに嬉しそうでもなかった。それについては……姐さんも恋する乙女ということだ。影人の話を聞いてて、後々サラと塚本さんは私に立ちふさがる障害となり得る可能性が高いわ……と持ち前の野生の勘(別に草原で生活して手に入れてたりはしない)が告げていた。

会話の最中に晶の機嫌がわずかに悪くなっていたが、見てても分からない程度だったので影人はそれに気付かずに播磨のことについて喋っていた。途中で早退したことについてなにか知らないかと晶に聞いてみたのだが、さすがの晶も昼休みに起こったほんの数分の出来事は知らなかった。

万が一に、影人が一発で人の名前を一字一句間違えずに言えるくらいの確立で播磨が体調を崩し早退した……この可能性もなくはなかったので、バイトが終わった後自宅で播磨の携帯に連絡し、話を聞いてみると一番手っ取り早い方法をとることにしたのだが――――

 

 

「ちっ、あんにゃろう。昨日から携帯みてねーな」

 

播磨が携帯に出ることはなかった。そして翌日の放課後、学校に登校すらしてこなかった播磨に再び電話をかけ、HRの出席確認の時には谷先生の目を盗んでメールを送信したが返信は来なく、当然携帯には留守番電話サービスに繋がるだけだった。

パチンッと携帯を閉じ、小さく舌打ちを鳴らす。

 

「こうなりゃ自宅に押しかけて、なにがなんでも問いただすしかないな」

 

「影人、やっぱり播磨君の携帯に繋がらない?」

 

「晶か。ダメだ、あいつ携帯に出る気配がない。すまねーが、今日部活は休ませてもらうわ。拳児の様子を見てくる」

 

「気にしないでいいよ。それに今日はみんなと勉強会をしに塚本八雲さんの顔合わせを含め、塚本さんの家にお邪魔させてもらうし」

 

教室の出入り口には晶を待っているいつもの3人組が……と思いきや、そこには天満と沢近がなにやら料理ができるかどうとかで話し合っている。いつも八雲に料理やら家事を任せっぱなしな天満、食事に関してはシェフに一任している沢近。二人とも共通点がなさそうに見えるが、料理という男性が女性に求める条件に対し、その料理が不得意な二人ともいても立ってもいられないようだ。

その二人とは反対に強気で男勝りな部分があるけど、料理もでき家事もできる意外と家庭的な美琴はまだ教室内でメガネこと自分の幼馴染と話していた。

 

「勉強会?近々小テストなんてあったか……?」

 

「ないよ。来月に期末はあるけどね。それに備えて週に数回はみんなと教えあって対策していくつもり」

 

さほど興味がなさそうな影人はまぁ、がんばれやとポンと晶の肩に手を置いた。

この変人はこう見えても勉強はできる。影人を知らない人はどうせ学のない落ちこぼれなんだろうと見かけで判断するのが大半だろうが、そんなことはなかった。

前回行われた中間考査では学年6位と一桁にランクインした。廊下の掲示板に張り出された好成績を収めた生徒が書かれた順位表に影人の名前が載ってたのを見た他の生徒は驚きを隠せなかったという。

同じクラス内の生徒は影人が不良の片割れだという肩書きは完全に消え去り、今ではクラスの皆が気軽に話しかけれるようになっていた。

だが、それもクラス内での影人であって。他のクラス、影人よりも順位が下の生徒は影人が試験中に不正、カンニングをしたんじゃないかだとか教師を買収したのじゃないかと疑っていたりしたが……これは影人の実力である。人の名前はまったく覚えられない鳥頭と思われても仕方のない影人だが、基本頭の回転は速く、要領の良い奴なのである。

特にテストでは担当の教師が作る問題の傾向を勘と過去の出題傾向を調べ、無駄なとこは一切省いてることで高得点を叩きだしていたのだ。

 

 

――――忘れがちだが、この男スペックは高し。

 

 

「俺はそろそろ行くとするわ」

 

「なにも用が入ってない時は一緒に勉強しましょう。影人が良ければみんなにも言っておくわ」

 

「気が向いたらな~」

 

ヒラヒラと手を振って晶との会話を打ち切る。すれ違い様にクラスメイトたちに帰りのあいさつを交わし教室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下駄箱までの廊下を歩く影人。同級生からは以前よりかは減ったが、噂で影人を恐れている生徒は影人と目が合わないようにと窓の外を眺めたり、少しでも距離を離そうとした。

下級生はというと……同級生とは違い、影人を避けるどころか興味深そうに見ていた。男子もだが女子は憧れの眼差しで。

そんなんだから、普段は周囲の目を気にしない影人でもむず痒い気分であった。

その一部の生徒たちはどんな風に影人を眺めていたかというと……

 

「あの人が噂の……」

 

「塚本と留学生を上手いこと手中に収めたっていう……」

 

「くうっ!なんて羨ましい!!」

 

「見てみて、あのサングラス影浦先輩じゃない?」

 

「部活の先輩からは怖い人だから近寄らないほうがいいって聞いていたけど……」

 

「女の子をでっかい野犬から颯爽と助けたんでしょ。御伽噺にでる王子様みたいで憧れちゃうよねー。近くで見るとサングラスがキマっててカッコイイかも」

 

全員がそう話しているわけではないが、1年で数少ない美少女であるあの二人を2年の有名な(悪い意味で)男子が茶道部まで引き連れていたのだ。噂にならないわけがない。

女子はピンチに陥るヒロインを見計らっていたかのようなタイミングでヒーローが助けに来る。この少女漫画、もしくはギャルゲーみたいな展開に色々な想像をし色めき立っていた。

同級生からは去年から影人を知っていたため、今までのイメージは簡単に拭えないが。下級生はというと先輩から教師、新聞部のような自力で情報を集めている生徒からでしか影人のことを聞いてないのだ。

なので、昨日のような話題になりそうな出来事の中心人物がその噂でしか聞いたことのない影人なわけで。それらしき現場を自分の目で見たのだ。

 

 

 

か弱い少女二人が野犬に襲われている所を不良の片割れと名高い男子生徒が助けた。

 

間違ってはいないのだが、カッコよく野犬を追っ払ったわけではなく犬に押し倒され、誰得だよと批判を食らっても仕方ない光景であったのだが。

現場に居合わせた生徒が他の生徒たちにそこまで詳しいことを話さずに、ある程度端折って広めていたため……

下級生の影人に対するイメージは見かけは怖そうだけど実は良い人(もしくは男の敵)?と勘違いしていた。

 

 

――――良い人かは微妙だが、変人であることは間違いない。

 

 

 

「絃子先生にもメール打っておくか。拳児んとこの家主はあの人なんだし」

 

物理教師でありながら、播磨の従姉弟。言わずもがな年上。だが影人のドストライクである癒し系年上のお姉さんのうちの癒し系タイプではないので、播磨の身内兼教師としか見ていない。

 

「コラァ!校内での携帯電話の操作は校則違反です!」

 

下駄箱の前。影人からすれば真横から。下校しようとしている生徒たちの会話、話し声で声が響きにくい状況だというのに、影人を注意した声はこの階にいる全員に聞こえるような大きいボリュームでありながらも野郎の野太い声でもなく枯れ声でもなかった。

凛としはっきりとしたこのボイスに、影人は聞き覚えがあった。そして校内の活動をより良くしようと自分を注意する人物に心当たりは一人しかいなかった

 

 

 

 

 

 

 

「問題ありやせんぜ先輩。これは今朝道端で拾った持ち主のわからない携帯でさぁ。俺のじゃない」

 

「だとしたら問題しかないわよ!さも自分の物かのように扱わない!!」

 

声の主に体を向けると、栗色の決め細やかな手入れを怠っていないであろう艶やかなロングヘア。ビシっとした背筋に染み一つない肌からして育ちのよさがわかる。

パッチリとした目はこの目の前にいる変人が瞳に移っており、眉は上にと釣り上がっていた。これを見て穏やかな人なんですね~と思う人はいないだろう。いたらそいつは今すぐ眼科に行って治療すべきだ。

 

「嘘ですけどね」

 

「知ってるよ。だって影人君なら交番に届けるもんね」

 

影人の6行前の嘘しか言ってない事に対し、怒りもせず違うベクトルで納得していた。

そんな自分のことを理解されてるような物言いに影人はやりにくそうに、頬を掻く。

この腕に風紀委員と書かれた赤い腕章を付けた女子生徒は影人の交友関係の中で唯一の矢神高校の先輩であり、入学してから影人の内を知る数少ない人物である。

 

 

名は結城明日奈。

とある有名な資産家の令嬢で、教育も厳しい家庭で本来ならかなりレベルの高い高校に進むはずだったが、本人が反発し矢神高校に入学。

影人と交友が始まる前……彼女が二年生の初秋まではよく思いつめた表情でいて、前の影人と播磨とは違った意味で近寄り難い存在だった。

3年生の中では最高クラスの美女だというのに、もったいないという声が多かった。

だがそれも去年まで。影人の問題行動の数々により、風紀委員の間では影人はブラックリストにまで乗る危険人物とされていた。

その影人の対応に明日奈が任命され、影人の素行を注意したり、問題を起こした影人を追ったりとしていた。

影人は誰が相手だろうと、態度を改めるつもりはなく明日奈が何を言っても無駄に終わっていた。それでも、明日奈は挫けずに影人を更正させようと動いた。

周りから、同じ風紀委員からは諦めるように言われてたが明日奈は聞き入れなかった。周りは責任感が強い人だからと思っていたが、そうじゃなかった。

両親からの強い要望により、今までエリートコースを歩むように決まった道を歩かされ束縛された自分とは違い、なぜ彼はそこまで自由にできるのかと気になっていたのだ。

そして……ある一件によって明日奈は影人から聞きだすことに成功した。なぜ貴方は周りの目を気にせず自由に生きれるの……と。

その時の影人は明日奈の家柄はもちろん、名前すら聞いてなかったので質問の意図が理解できていなかったのだが……

 

『周囲の目を気にして行動せずにいたらいつか後悔する。あ、犯罪チックな意味でじゃないからな?それに俺は俺自身でありつづけるため。自分のありのままを曝け出しても、離れないでいてくれる……いや、なんでもない。忘れろ』

 

最後のことは自分の目についてのことだろう。自由気ままな生活を送っていても、外に出るときは色違いの目を隠すためにサングラスやら眼帯を巻いているのだ。

が、そんなことは明日奈に伝わるはずもない。それに影人が最後の言葉を言い終わる前に明日奈は前半の影人の言葉が深く心に刺さった。

私は今まで自分の意思で決めたことは限りなく少ない。いつも両親に流されてばっかで……

この日からだろう、彼女が変わったのは。トゲトゲしていた雰囲気はなくなり、誰からも気軽に話せそうな明るい雰囲気が出て、よく笑うようになった。

両親とはまだ完全に和解しきってないが、少なくとも以前と比べ自己主張は増えたといっていいだろう。

影人を風紀委員として注意するのは未だ健在だが、ただ注意するだけではなく世間話をしたり、風紀委員としてでなく先輩として話すようになったのだ。

たまに茶道部に遊びに来たりもしているので、晶とも面識がある。

 

非常に長くなったが、上記のことを簡単にまとめると

 

明日奈さんピリピリ→影人去年から変人なのは変わらず→明日奈、部下らしき風紀委員を引き連れて鬼ごっこ開始→影人の主義に明日奈感銘→口うるさい風紀委員から数少ない先輩とジョブチェンジした。

 

 

――――注!彼女は原作スクランに登場する人物ではないのであしからず!

 

 

「……で、わざわざ呼び止めたってことは俺に何か?」

 

「むぅ、用がなければ話しちゃいけないの?」

 

「そういうわけじゃありやせんけど……風紀委員が話しかけてきたらなんか注意されると身構えるでしょう」

 

「後ろめたい気持ちややましいことを考えてなければなにも警戒する必要なんてないでしょ。そ・れ・と・も、なにか企んでいたりしたのかな~?」

 

首をちょこっと傾げ、明日奈の顔が影人の胸板にぶつかりそうでぶつからない距離まで近づき楽しそうに見上げる。

間近で影人の顔を見ることになる明日奈だがサングラスのせいで影人の瞳はどんな風に自分が移っているのかはわからない。影人とは半年近くの付き合いとなるが、未だに素顔を見たことのない明日奈は気になって気になってしょうがなかった。

 

「……先輩?」

 

「ご、ごめん!えーっと、そ、その…………き、昨日のことについて聞きに来たんだった!」

 

さすがの影人も至近距離で見つめられていたためほんのり頬が紅潮していた。相手が一つ年上の先輩。そんでもって美人と来たものだ。この光景を2‐C男子(ほんの一部を除き)が見たら血の涙を流して影人を羨み、呪うだろう。

自分が仕出かした行動の大胆さに気づき、体温が数度上がったんじゃないかと思うくらい顔が真っ赤な明日奈は影人から数人分の距離を取り、冷静さを取り戻すようにしてわざとらしく声を上げた。

 

―――――影人のタイプは癒し系の年上のお姉さん。美人で年上なお姉さんではない。

 

「(昨日のこと……?なんかあったっけ。あるとしても塚本(妹)とディッシュが茶道部に入部したことくらいだが。これは関係ないよなぁ)」

 

「放課後中庭で野犬が女子生徒二人を襲ったなんて話を耳にしたんだけど」

 

「……」

 

「その二人を助けたサングラスの男子生徒って……君だよね?」

 

「(……oh)」

 

そう、影人たちが茶道部に行った後中庭では騒ぎを聞きつけた、明日奈を含めた数人の風紀委員と教師達駆けつけていたのだ。だが彼女らが到着した時には影人たちはいるはずもなく、野次馬、傍観者たちも既に去っていて……昨日のうちに調べることはできたのだが、当事者である影人たちに接触できたのは翌日である今日になってしまったというわけだ。

 

「(もう広まっているのかよ。……それでさっきからいつもより視線が)いやー、人違いなんじゃないんですかね」

 

「サングラス、2年生、男子生徒。昨日の出欠を確認するに――――当てはまる生徒は二人。もう一人は金髪だったし、その場に居合わせてた人たちによるとその生徒は黒髪だったってね」

 

「きっとその金髪の人はその日黒に染めていたんじゃないんですかね」

 

「ここで白状しとかないと取り調べの時間がどんどん長引くだけよ」

 

俺が連行されるのは決定なんっすね……とは言えなかった影人だった。

影人は猫みたく、気まぐれなとこがある。今日播磨の様子を見に行くと決めたというのに、ここで明日奈に捕まり昨日のことについて口うるさい教師どもからあーだこーだ言わされたら、テンションなんてただ下がりになるだろう。尋問された後に播磨…絃子のマンションに行く気力なぞ残されてないだろう。

なので、影人がここで取った行動とは――――

 

 

「そうっすよ!俺がそのサングラスの生徒だ!」

 

「あ!ちょっと待ちn」

 

「あばよ風紀委員のとっつぁん~~」

 

戦略的撤退。2文字で表すなら逃走だった。

 

 

「もうっ!…………せっかく二人っきりになれるとこだったのに」

 

 

――――なにかと不器用な先輩であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つい逃げ出しちまったけどよかったかね……先輩怒ってねーかな」

 

怒ってはいない。想われてはいたが。

 

「一応明日フォローでもしておいたほうがいいか」

 

影人にとって明日奈のような先輩は非常にありがたかった。

年上だから?頼りになる先輩だから?数少ない理解者だから?

ある程度は当てはまるかもしれないが、決定的な理由ではない。

答えはというと……

 

 

「あ、やっぱ今メールしておこう。先輩だし3年の廊下まで行くのめんどうだし」

 

 

――――名前を覚えずとも先輩と呼ぶだけでよかったからだ(明日奈の顔は覚えていても名前どころか名字すら覚えてない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃の播磨はというと……

 

 

『万石…まさかお前。あの娘がお前を好きだと知ってワザと身を引いて……』

 

『何を言う、誤解だ。あの娘は俺なんか見ていなかったのよ』

 

「いかす…いかすぜ万石!オメェの辛さ…俺だきゃあよーくよぉぉっくわかってるぜ!!」

 

自分の部屋に引きこもって時代劇を見ていた。万石こと役舎丸広事(役者)良く出演するジャンルは侍もの。嫌いな食べ物は八つ橋。

 

 

『僕たちは……本当は兄弟だったんだ!』

 

『兄さん!!』

 

続・三匹が斬られる!の後はSFもの。カップラーメンを啜りながら暗い部屋の中、体育座りで独りテレビを見る不良。後姿は平日お昼にサラリーマンが缶ビール片手にブランコに乗って項垂れてる様……それと同じくらい哀愁が漂っている。

 

 

「……兄妹」

 

『兄さんだったのね…』

 

『うん。だから仲が良くても普通なのさ』

 

『誤解させちゃったわね』

 

『そうだったのか……』

 

どうやらテレビの内容は二人の男女が実は兄妹だった……そこに1人の別の男が二人の関係を怪しんでいたのだが、後々で二人が兄妹だという関係に気づく……というシーンの最中であった。

 

「錯覚…誤解……は!!!まさか!天満ちゃんと烏丸は……」

 

 

『だから仲が良くてもフツーなんだよー』

 

『いつか話そうとは思っていたんだけどね』

 

「兄弟だったんだ!!!!!」

 

播磨の脳内では天満と烏丸の二人が仲良くおにぎりをパクついている光景が浮かんでいた。

どこをどう考えたらそうなるのかわからないが、先日に天満と烏丸が仲良く(ハリマアイ稼働中)昼食を取っていたのを見たら、現実逃避をしたくもなるのはわかるが……

 

『実は私……ホントはあなたのことが好きだったの!!』

 

「しまった!俺は…俺はとんでもない思い違いを!?」

 

播磨拳児。真性のバカ。

 

「……何言ってんだお前」

 

影人登場。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまない、影人君。私じゃどうも拳児君を引きずりだせなくてね」

 

「そう落ち込まないでください。異性である絃子先生には秘密にしたいことがあったのかもしれませんし。はい、これビールのお供にでも」

 

 

玄関前に立っていたのは白のタンクトップに黒のホットパンツというだらけきった格好の絃子が影人を出迎えていた。一般の矢神高校の生徒では一生拝めそうにない恰好を影人が見るのはこれが初めてではない。なので、誘っているようなこの絃子をみても影人は特に気にしないでいた。

 

 

「……うむ、ありがとう。君はあのバカと違って気が利くな」

 

スルメイカやらビーフジャーキなどが入った袋を影人から受け取り、沈んでいた表情も少しは晴れたようで影人の頭を撫でた。

 

「あの…なでねーでください」

 

「いいではないか。君は年上の女性がタイプなのでは?そう満更ではないんじゃないかね」

 

「…………」

 

なんで知ってるんだと思った影人だが、すぐさまに絃子が茶道部顧問である事を思い出す。おそらく晶辺りが話したのだろう。もしくは絃子が独自に調べたのかもしれないが。

この人がなんか色々とやばそうなもんを作ったり、モデルガンで毎日といっていいほど迂闊な発言した播磨に打ち込んでいるし。

 

「上がらせてもらいますよ」

 

「頼むよ……影人君」

 

 

一向に撫で終わる気配がなかったので、ススッと絃子の横を通りきちんと玄関で脱いだ靴を並べることを忘れずに播磨の部屋に向かった。

絃子の呟きに影人は返事はしなかったものの、コクッと小さく頷いたのだった。

 

 

 

 

 

 

「おぅ影人!俺は今重大なことに気づいちまった!!」

 

「……(どうせたいしたことじゃねーんだろうよ)」

 

「実はだな……天満と烏丸は生き別れの兄妹だったんだ!!!」

 

「…………」

 

ピトッ

 

「熱は……ないようだな」

 

播磨の額に手を合わせ、体温を測る影人。サングラスをかけているのでお互い表情は見えないが方や無表情、片やなにをされてるのかわからないといった表情であった。

 

「おっと、バカは風邪引かないんだったな。いや、塚本(姉)と烏丸を兄妹とありえない勘違いをしてんだし、大馬鹿だったな(笑)」

 

「あんだと!」

 

ガッ!(播磨が胸倉をつかむ)

 

「落ち着け」

 

ブスッ、バリン(影人がサングラス越しに目を刺す。グラサンを貫通し播磨の目を貫く)

 

「ぎゃあああああああああああ!目が!目があああああああ!!」

 

ゴロゴロゴロ(某大佐のように目を抑え、痛みにのた打ち回る播磨)

 

 

――――どのようにしてグラサンを貫いたのかは謎(絶対に真似はしないように!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほうほう、烏丸と塚本(姉)がねぇ……そう泣くなよ、涙拭けって」

 

「これはおめーのせいだろ!!くそっ、天満ちゃんに振られるわ、グラサンは壊されるし俺がなにをしたってんだ!」

 

 

「がっこーサボったからじゃね?……む、SAOβテスター募集か。ダメ元で応募してみっかな」

 

横に寝っ転がってCMを見る影人と影人にサングラスのレンズを破壊され、素顔のまま目の下を流れる血や傷を消毒し絆創膏を貼る播磨。

 

 

――――負傷させたのは影人なのに治療するのは播磨(自分)

 

「塚本(姉)に振られ、深い心の傷を負った播磨君はヒッキーの道を進んでしまったってわけか。あの魔王と恐れられていた男だとは思えんほど女々しくなったな」

 

「うるせぇなぁ……惚れてる女が他に惚れてる男がいるんだぞぉ……勝ち目ねーじゃねぇか……」

 

酒を飲んでいないというのに、酔っぱらているかのようにうじうじと愚痴る播磨。

そんな播磨に影人は大きくため息をつき、起き上がり…………

 

「あきらめんなよ……」

 

「え「あきらめんなよ!」へぶっ!」

 

スパーーーン!

 

播磨の頬を思いっきりパーで殴った(表現間違いにあらず)

一般男子よりも相当鍛えており、喧嘩慣れしている影人の手加減なしのビンタを受けた播磨は勢いよく横に吹っ飛んだ。

唐突にビンタされた播磨は叩かれた個所を抑え影人を見るが……

 

「な、なにをしやg「どうしてそこで諦めるんだそこで!」あふぅ!「もう少し頑張ってみろよ!」てめっ「ダメダメダメ諦めたら!」はぶっ!!「周りの事思えよ。応援してくれる人達の事思ってみろって!!!」ちょ、ちょっとm「あともうちょっとのところなんだから!お前にだってまだチャンスはあるんだ!」はうあっ!!や、やm「必ず目標を達成できる!だからこそ――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

Never      give      Up!!!

 

 

 

バシーーーーーン!!

播磨が何か言おうとするたびに、有無を言わさずの影人の怒涛のおうふくビンタを受け播磨の両頬は餅のようにパンパンに膨れ上がり、最後の強烈なビンタをくらい破裂するかのような強烈な一撃で播磨はノックアウト。

 

「この俺の灼熱の説得ビンタを受けた拳児は立ち直るはずだ。……拳児?おーい、拳児君?おっといけねぇ、つい熱くなりすぎちまった」

 

気絶した播磨をそのまま床に放置してテレビを見始めようと、イスの背もたれに腕を置いた体勢で座った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………まてよ?拳児は振られたって言ってたが、二人が飯食ってたとこを見ただけで振られる以前に告白すらしてなくね?このバカ、勝手に勘違いして、勝手に早とちりして、勝手に塞ぎ込んだだけじゃねーか。先輩から逃げてまで見に来たっていうのに、俺の心配と明日の未来を返しやがれ(ゲシゲシ)」

 

「拳児君、君にお客さんだが……いったいなにがあったんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




てなわけでSAOのヒロインさん登場回&炎の妖精憑依回でした。
スクランには年上の女性はでてきますが、先輩は一人もでてこなかったのでこのSSでは明日奈さんを風紀委員の先輩として登場させました。
やっぱ学園ものの話に先輩キャラは必要だと感じたので。オリキャラでもよかったのですが、オリキャラの設定考える暇ありゃ本編書けよって話じゃありません?なので作者の独断と趣味で明日奈を先輩キャラにしたのですが……べ、別に明日奈を先輩にした理由がたまたま本棚にあるSAOの原作が目に入ったからじゃないんだからねっ!
……にしてもこれってクロスになるのかなぁ。先輩キャラを追加しただけであって、他のSAOキャラを本編で出すつもりはまったくないです。えぇ、本編では……ふひひw

次回ではあの人登場!原作知ってる方は……言わないでもわかりますよね?











これで終わりだと思ってる貴方?
んなわけねえだろぇええええ!
O☆MA☆KE
ちょこーとらんぶる劇場



てんのーじ「おらぁ!播磨てめぇ果し合いスッポカしやがっt」

影の人「あぁん?俺は影浦だ。拳児なんてしらねぇ!!(ブンッ)」

てんのーじ「」

影の人「またつまらぬものを投げ捨てちまったぜ……さーて、ダークエアレイドマスターはどうなるか。続きだ続き」


3階から投げ出されても平気な男!その名もノボル☆テンノージッ!



いとこ「影人君、暇なら酒のお供としてお酌をしてくれないか」

影の人「」

やみのまっ!(訳おつかれさましたー!)       おわれ
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