すくーるらんぶる!   作:カーディナル

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約三ヶ月ぶりの更新!
お久しぶりでございます!
艦これのイベントに集中してたり、リアル都合で投稿が遅れてしまいましたが続きを書けましたので投稿です!



【ケッハモルタァ】隠し事はいずれバレるもの【ケッハモヌラタァ】

前回のあらすじ

夏は暑い→炎天下の中影人と晶、播磨に矢神神社で待たされる→ぱお~ん。以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます!これで家族と私も持ち直すことができます!」

 

世の中のサラリーマンや学生が帰宅する時間になりつつある中、とある町中の一端ではある噂が流れつつあった。

 

「気になさんな。ご家族を大事にするように」

 

外れることのない占い。同じ人物ではなく、同じ場所で行われていたというのがさらに噂が広まる速度が加速していた。

その上――――

 

「……おい、リス太郎肩に乗るな。降りろ」

 

動物を扱った占いなのだ。一般的な水晶占いでもタロット占いでもない。

良く早朝のテレビで行われている動物占いとは違った本物(モノホン)の動物を使った占いなのだ。

マスメディア上では取り上げられてもおかしくない程の的中率だが、なぜかテレビや新聞で取り上げられてはいなかった。

その占い師は二人いて、一人はみすぼらしい格好をしたサングラスを装着した大柄な男。もう一人は紫色のローブを被った人物。占ってもらう人は当然のこと、道行く人も怪しい魔術師風味の占い師に目が行っていた。

その風体から性別すらわからなかったが、占ってもらった人は声でやっと男と判断が出来るほどに変装の完成度は高かった。

巷では騒がれているが当の本人たちはそんなことは知らず……今日もまた迷える子羊を導こうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……なーんでこんなことしてんだろな俺……」

 

――――言わずもがな、占い師は影人と播磨。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ影人がGよりも苦手である動物を引き連れてこんなことをしているというと……

今後のことはどうするか!取り敢えず餌台がないから稼ごう!今しているアルバイト含め追加しよう!どうせなら影人の苦手を克服できるものが良い!それなら動物占いだ!!

 

……それならが繋がらないがだいたいこんな感じに話がまとまったのだ。

動物占いを発案したのは当然のごとく晶であり、なぜ動物占いなのかは影人と播磨が尋ねても

 

「勘」

 

この一言で返されてしまった。晶の勘は今行っている動物占い並みの的中率なので占いに関しては影人も播磨も文句は言わなかった。

が、動物が苦手である影人は猛反発したのだが……晶に

 

「なんでもするって言ったよね?」

 

と獲物を狩るような目で睨まれ口を閉ざしてしまったのだ。

その光景を見た播磨は後にこう語る……あそこでもし影人が断っていたら、奴の冒険の書はここで終わってしまっていただろう……と。

 

――――なんでもするの件は前話を参照。

 

 

 

そんなこんなで、ここ数週間影人と播磨は交代制で動物占いで稼いでいた。

播磨は影人みたく、完璧に動物の声を聴くことはできなくても今まで一人で動物の世話をしていたこともあったのか、動物とのコミュニケーションは円滑に取れていた。

そのため、播磨は占いをするに当って特に問題はなかったのだが影人のほうはそうはいかなかった。

最初の数日は播磨に占いを全て任した晶は、占いの方に付いて行かなかった動物を連れて影人の動物嫌いを克服するがため、四六時中猛特訓をした。

どんな特訓をしたのかは………………ご想像にお任せしよう。影人が特訓した時の記憶を無くしていた……とだけ言っておこう。

休日を利用した壮絶な特訓のお陰か、影人の動物嫌いもそこそこマシになったようで動物を見ても発狂はしなくなり、冷や汗が出る程度になっていた。播磨の動物たちに対しては慣れもあって特に苦手という意識はなくなったようだった。

晶も晶で休日の時間をたっぷりと影人と過ごせたので(影人の記憶は無くなってるが)ご満悦であった。

 

「なんでこんなクソ暑い中ローブなんて着なきゃならんのか。拳児のやつは着てないってのに」

 

影人は知らない。ローブを着された理由は雰囲気に合っているだけだということを……そのことを知るのは晶ただ一人だけである。

そんな理由でこんな場違い且つ真夏日に全身ローブ姿をさせられるなんてたまったもんじゃないが、実はこのローブどういう構造をしているかは謎だが、暑さを軽減してくれるステータスを持っているのだ。

なので、影人が暑い暑いと言ってる暑さはローブを着ているからではなく、この気温に問題があるということだった。

そのことも知るのは晶ただ一人。

 

 

――――このローブの購入√を知るのも晶ただ一人。

 

 

「……ひまだなー。帰ってオンラインゲームしてぇなー、クーラーガンガンに聞いた部屋でかき氷食いながら寝そべってゲームしてぇなぁ……」

 

そんなに光熱費に割ける程金銭的に余裕はないというのに、理想的な自堕落生活をぼやく。

この座ってるだけでも堪える暑さと座ってるだけですることがない退屈さに思考能力が低下してる模様。

 

「ウキウキキッ!(あんさん!大丈夫でっか!?あっしの懐であんさんを温めてやりやしょうか!?)」

 

「やめろヒヒュルデ……んなことしたら、お前の全身の毛を沿った後冷凍コンテナに閉じ込めてやるからな」

 

「バウバウ!(ならあっしがにいちゃんの足を舐めて温めてあげやす!)」

 

「なんで暑いって言ってんのにもっと暑くさせようとすんの?一人称があっしだから足を舐めようとしてんの?だったらぶっ飛ばすよ?」

 

影人に涼んでもらおうと?近寄ってくるヒヒュルデ()とケルベロス()

その二匹を鬱陶しそうに引き剥がす影人。

……犬と猿が仲悪そうにせず、人とじゃれあっている?のはシュールすぎるであろうこの光景。動物の心の声が聞こえる影人からしたらそんなことはどうでもよく、この暑さだというのに毛むくじゃらの動物が擦り寄ってくるのはさらにストレスが溜まる。

それがローブを着ているとしても、精神的にダメージを負う。影人のイライラは増していく一方だった。

 

 

――――ヒヒュルデ()ケルベロス()の名付け親は影人。

 

 

なーんてことをしていたら、一組の客がやってきていた。

 

「本当なんだろうな?どんな悩みでも解決してくれるって」

 

「本当だよ、美琴さん。とある情報筋からするとその占い師が口にしたことはどんなことでも現実に起こるくらい」

 

「……それ占い師なのか?」

 

聞き覚えのある声にピタっと固まる。一人は馴染みのある声。もう一人は最近聞き覚えがあり始めた声。

 

「(こいつはたしか……すおーだっけ)」

 

影人が顔を上げると、すおーこと周防美琴とその後ろに晶がいた。

晶は前から影人が占っているときに差し入れを持ってきたりと様子を伺いに来ることはあったが、誰かを連れてくることは今までなかったはず。

 

「えーっと……ものすごく当たる占いって聞いたんだけどさ……相談みたいなこともやってますか?」

 

いつもだったら、影人にあいさつしたり声かけたりしてくる晶だったが今回は美琴にばれないように片手だけを上げてだけの挨拶をするだけだった。

 

「(……どういうつもりなんだ晶のやつ)……えぇ、些細なことから重大なことまで……どんなことでも他者には口外せず、格安で営業しております……」

 

晶の意図が掴めない影人だったが、取り敢えず営業モードに切り替え、机の上に水晶があるかのように手を動かし声で自分だとバレないように声色を替える。

その声帯模写の精度はかなり高く、男性なのか女性なのか区別がつかないほどの出来だった。

ローブで髪型もわからないので、影人と付き合いの浅い美琴ではこの占い師が影人だということに気が付かないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボロを出さない限りは。

 

 

「そうなんだ……ごめん、高野。ちょっと一回席外してもらってもいいか?ここを教えてもらったってのになんなんだけどさ」

 

「気にしないで。私はそこの本屋で時間つぶしてるから。終わったら来てもらっていい?」

 

「わかった。一応携帯にも連絡しておくって」

 

晶がこの場から立ち去り、この場に美琴と影人。そして動物多数が残る。

相談すると決めた美琴だが、いざとなると自分の悩みを人に打ち明けるというのは勇気がいるもの。親しい者にも人によりけりだが、相談しにくかったりするし逆にそうでもなかったりする。

美琴の悩みは年頃の恋愛関連。自分の男勝りな性格上、こんな悩みを打ち明けるのは柄じゃないと思い始め、えーっとだの、そのーだの、その場で言おうとして言い淀んでしまっている美琴であった。

 

「あの……実は…………」

 

影人は思う。今までここを利用した人の悩みの内容を晶にすら言わなかった影人だったが、同じクラスの美琴の悩みは口外しなくても、異性の自分が知ってしまったらアカンのでは……と。

そう思った影人だったが、なんだかんだでこの男は口ではあーだこーだ言っても仕事はきちんとこなすタイプの人間。

 

「……私はただの置き物です」

 

「え?」

 

「私を人間だと思うから口にしにくいと思うのです。この場にいるのはただの案山子である私とこの動物たちだけです……」

 

手はそのままの動きをさせつつ、しっかりと美琴の目を見て話す影人。

顔も見えず、商売人と客の関係だというのに美琴はなぜかその影人の言葉が自分に気遣って言っていると直感的に理解した。

影人の言葉と動物たちの影人に対する懐きよう。美琴はゆっくりと影人に話し始めた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――だからさ、アタシみたいな女が先輩を追いかけるなんて無謀なんじゃないかって……」

 

数10分ほどして、美琴の話は終わり影人はなるほどと頷く。

ここに来る女性客の大多数は恋愛に関する悩みだが、美琴もその対象に含まれていた。

美琴の話をまとめると、中学生時代高校受験勉強の時にお世話になった家庭教師の男に想いを寄せていたこと。

その男は美琴の先輩で、秀才と言われていたのだが実はとても努力家だったことに実家の道場に入門してから気づき始めたとのこと。

自分の気持ちに気づき、去年告白しようとしたが臆病風に吹かれる告白すらできなかったこと。

その人は今レベルの高い大学に進学し、矢神を離れて一人暮らししているとのこと。

自分もその大学に進学しようと、思っているがかなりの学力がいるため今の自分じゃ難しいとのこと。

……自分とその先輩とじゃ吊り合わないと思い始めたとのこと。

一度喋り始めたら止まらず、美琴は悩みの全てを打ち明けていた。

 

「(これは思った以上に聞いちゃいけなかったやつだわ……)」

 

予想以上の深い悩みに、影人は罪悪感を抱く。

数十分前の影人は大方同級生の男子に告白したいんだけどどう思う?みたいなノリの相談だと思っていたがそんなことはなかった。

今まで、女性の恋の悩みを聞いてきた影人だったが美琴と似たような悩みは何回か聞いてきた。だが、その女性たちはかなり気楽に考えて相談してきていたのだが、美琴は違った。

かなり深く考えているようで、自分の性格にコンプレックスを抱いている。

今の話を聞き、影人はそう判断した。

 

「神津先輩も私みたいながさつな女じゃなく、もっと女性らしい人がタイプなのかな……」

 

そして影人の考えは当たっていた。

悩みの話の最中では神津なんて名前を出してはいなかったのに、今自分の想い人の名前を口にしていた。

すおーは見かけによらずナイーブで一度マイナス思考に囚われたらどんどん深みにはまっていくんだな……と冷静に観察していた影人だったが、金をもらう以上お客である美琴に気落ちさせたまま帰らせるわけにもいかず、ずっと黙っていたが話し始める。

 

「貴方は自分では女性らしくないと思っているようですが、そんなことはありませんよ」

 

「……アンタに何がわかるっていうんだよ」

 

知ったかぶっているような影人の言い様に美琴の言葉が荒くなり、ネガティブ思考から意識を自分に向かせる。

 

「初対面だからこそですよ。私から見て貴方はとても魅力的な女性です。100人中90人くらいの男性が貴方に振り向く程には」

 

「な……!?」

 

こんな台詞を赤面もせず、どもりもせず言える影人は女たらしなのかそれとも自分の職務に全うしているだけなのか。判断は難しいとこである。

逆に影人の発言に赤面する美琴であった。

影人のターンはまだまだ終わらない。

 

「遠距離な恋愛だというのに貴方は今でもその男性のことを想っています。それだけでも貴方は素晴らしい女性ですよ。それに勉強が苦手なのにも関わらず、その男性と同じ大学に進学しようとしている。レベルが高いのにもですよ?その一途で直向な想いは……とても素晴らしいものですよ」

 

「う……あ……」

 

今まで聞いたこともないような言葉に、美琴の思考は停止寸前にまで追いやられていた。

こんな初対面な人間にここまで自分のことを考えて話す人はいただろうか?私には神津先輩がいるってのに!それにこの人が男か女かもどうかわからないのによ!……等など、色んなことで頭がぐちゃぐちゃになっていた美琴だった。

 

「それに貴方が大学受験までまだまだ時間があります。貴方の周りにはとても頼りになる素晴らしいご友人がいるはずです。学校の先生でもいいです。わからないことがあればその人達に相談するといいですよ」

 

そういって締めくくる影人。美琴の目がぐるぐる回っていることに気づかず、自分の職務を全うしていた。

 

「……とまぁ、私の話はここまでです。どう受け止めるかは貴方の自由です。それでは今後の貴方を占ってこの子たちに…………って、大丈夫ですか?」

 

「……はっ!?だ、大丈夫です!話を聞いてくれてありがとうございました!」

 

「いえいえ、私こそ偉そうなこと言ってすみませんでした」

 

「そんなこと……アタシこそ相談にのってもらったっていうのに酷いことを……こういうとこがダメなんかなアタシ」

 

「ほらほら、そんな風に一々気にしてたらダメですよ!ほら!元気だして!」

 

「は、はい!!」

 

パシンと腕を叩かれて、喝を入れられ思わず背筋を伸ばす美琴。

今の声は今までと違って、素の声になっていたので美琴はもしかしたら、男の人かな?と思った。

 

「……さて、それでは貴方の今後を占ってみます。……トーポ、ドルマゲス。こっちに来なさい」

 

トーポ(ハムスター)ドルマゲス()をテーブルの上に呼び寄せる。とんでもないネーミングセンスに思わず美琴は吹きかける。

今まであんなに自分のことを考えて話していた人と、動物の名前にしては名前負けしまくっている名を呼んでいる人とのギャップが激しすぎた。

だが、良識のある美琴はなんとか吹き出すのを堪え、必死に耐えていた。

 

 

――――影人、ココ最近は某有名なRPGにはまっている。

 

 

「さて……行きます。ズミネータスムハ、スゲマルド……ポート。ルタスリクバツユマ……」

 

トーポ《ハムスター》とドルマゲス()に力を注ぐような手の動きとローブ姿で妙な禍々しいオーラを放ち始めた影人に思わず美琴は息を飲む。

 

「……………………キェエエエエエエエエエエエエエエ!!!!」

 

どこからそんな声が出るのか、魔女が叫ぶような声と共に、周りの動物たちも吠え始める。

 

「うわっ!?」

 

思わず、後ずさる美琴。周りの通行人も足を止めたりして、驚いていた。

叫び終えた影人は事が切れた人見たく、首と肩を落とす。

……その状態が30秒近く続いていたので、美琴は肩に触れようとし

 

「あ、あの?だいじょう――――」

 

「見えましたよッ!!!」

 

た瞬間、突然起き上がった。

 

「うわああああッ!?」

 

「グボァッ!?」

 

反射的に繰り出されるグーパン。頬に放たれた拳は影人をイスから落とすほどの威力を持っていた。

 

「あ……ご、ごめんなさいっ!」

 

「ご、ご心配なさらず……世界を狙える良いパンチでしたよ」

 

「えーっと……あ、ありがとうございます?」

 

突然&余りの威力に意識が飛びかける影人だったが、ここで倒れるわけにはいかず気合で起き上がり、美琴にGJと親指を立てる。

 

「そ、それではこの子たちからのお告げを貴方に伝えます……貴方は近い未来重大な選択をせざるを得ない状況にぶつかることでしょう。ですが、視野を広げ選択肢を増やすことで新たな未来が見える……かもしれません」

 

「かもしれない……んですか」

 

「まぁ、当たるも八卦当たらぬも八卦ってことですからね。信じるも信じないもすおーさん。あなた次第ですよ」

 

「占い師がそれ言っていいんですか……」

 

「占い師は神様じゃないですからねー。それじゃ、お代は500円になりまーす」

 

相談が終わった瞬間に軽くなる影人に美琴は占い師ってみんなこんな感じに切り替えが早いのか?と思いつつ、自分の財布から500円を出そうとし

 

「……アレ?アタシアンタに名乗ったっけ?」

 

「(げ、やばい!)」

 

口調を元に戻しつつあったのが災いし、学校と同じようなノリで喋ってしまい美琴の苗字を言ってしまった。

冷や汗をかいて入るが、美琴に悟られないよう外面は占い師モードに戻る。

 

「す、すみません。ついお客様のことを着やすく呼んでしまって……先ほどお連れ様の方がそう呼んでいましたので思わず……」

 

非常に申し訳無さそうな態度をし、美琴に頭を下げる。

これでなんとかこの場を凌げたと安堵した影人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……いや、高野はアタシのことは美琴さんって呼んでたはずだ。周防なんてアンタには言ってない!」

 

「(げぇえええ!?こ、こいつ思った以上に鋭いぞ!?)」

 

ビシっと影人を指さす美琴に影人は思わず仰け反る。

ついでに動物たちも真似して仰け反る。

 

「なーんでアタシの名前知ってるのか……白状してもらおうか?占い師さんよぉ?」

 

「……わ、ワターシハアメリカカラハルバルヤッテキタ、ピエール・吉澤・あ、あでーますトモウシマース。す、すおーギアルクサンナンテニポーンジンシラナイデース」

 

「嘘をつけぇ!あからさまな偽名と国名を名乗るんじゃねぇ!自分の名前すらちゃんと言えてないじゃないか!それにアタシのことをそんな風に呼ぶやつはアタシは一人しか知らない……お前まさか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……つまり、高野は占い師が影浦と知った上でアタシをここに紹介し……影浦は正体を隠して占っていた……そういうことだな?」

 

「…………」

 

「返事は!?」

 

「ふぁい(はい)」

 

あの後身ぐるみを剥がされ、顔をボコボコにされた影人だったが騒ぎに気づき、晶が止めに入り……現在は3人で帰宅している。

 

 

――――今の影人の服装は夏にあった動きやすそうなTシャツを着ている

 

「まぁまぁ、美琴さん。そう影人を責めないで」

 

「高野!関係なさそうにしてるけどお前も同罪だからな!?なんで黙ってたんだよ!!」

 

「それはもちろんおもs――――言う必要性がなかったから」

 

「今おもしろいって言いかけたよな?絶対言いかけたよな!?いう必要があるに決まってんだろうがぁ!!アタシは……こいつにあんな事を……ーーーッ!!!」

 

またもや影人を指さし叫ぶ美琴だったが、自分の悩みを話した上に……口説き紛いのことを言われたので。美琴の顔は見る見る真っ赤に染まっていく。

 

「……美琴さん?」

 

「と、とにかくっ!影浦!相談したことはぜっっっっっったいに高野にも他のやつにも言うなよ!?人をからかっておいて、言いふらしたりしたら……!」

 

「言ったろ、誰にも口外しないって。それに俺が言ったことは全部マジだっての……金をもらっている以上本気だ」

 

「な、ななな!?」

 

さっき返事をした時は頬の痛みでまともに返事すらできなかったのに、今はその痛みを堪えきちんと話す。

そのギャップに美琴はというと……

 

「いいか!?今後はあそこで占うことは禁止だからな!!播磨はともかくとして、お前は他のバイトをしてるんだろ?だったら、そっちに集中しろ!!」

 

「えー」

 

「なんで高野が反応してるんだよ!?もしもまた影浦が占いしてるところを私が見たり、耳に挟んだりしたら……」

 

「…………したら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うちの道場でボッコボコにしてやるからな!?」

 

照れ隠しでそんなことを言い残すのであった。

 




てなわけでみこちゃんお悩み相談回でした。
ちなみに原作と違って、播磨NOT不登校。サボることはあるものの、授業には参加している。
播磨、シャイニングウィザードはまだ食らっておらず。
こんな感じですかね。
それではノシ
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