過去
どうも、兵藤一誠です。俺は今すっごくこの状況に混乱しています。何故なら俺は次元の狭間で、サマエルの血の呪いで死んだはずが、気付いたらリアスの案でリフォームする前の自分の部屋で寝ていたからだ。起きたらすぐに、グレイフィアさんが魔方陣で来たら、ライザーとの戦いの事を言い出して、さらに婚約パーティーの会場に行く魔方陣を渡された。これで、俺は確信した。そう俺は過去に戻ったんだということに。
さっきのグレイフィアさん渡してくれた魔方陣で早速婚約パーティーの会場に殴り込みに行こうとしたとき、突然声が聞こえた。声の主はドライグだった。
『相棒、突然で悪いんだが、俺のことはわかるか?』
「あぁ、わかってるよ、ドライグ。この状況からして俺たちは過去の世界に来ちまったみたいだな。」
『そうか。相棒も気付いていたのか、なら話は早いな。まず最初にどうするつもりだ?あのグレイフィアとか言う者の話だとあのフェニックスとの戦いをまたするのか?』
「あったりまえだ!!何で過去に戻ったかは分からないけど、リアスを失いたくない!!」
『クククッ。やっぱりそういうと思ったぞ相棒。後、もう1つ言うことがある。実はだな、過去に戻ったから神器の機能ももとに戻るのかと思ったがそうでもないみたいだ。バランスブレイカーもできるしトリアイナと真《女王》後、白龍皇の籠手も使えるみたいだ。アスカロンの方も問題ないな。』
「マジかよ…………それならライザーの野郎に簡単に勝てそうだな。………よし準備をしたら、殴り込みに行きますか。」
そうして俺は、準備が終わり転移魔方陣で転移した。ちなみに、着替えているときに、アーシアが来て前回の世界と同様に泣き、そして説教を受けたのちに、今回は聖水だけアーシアに作ってもらった。
さて、今俺はパーティー会場のドアの前にいる前回とは違って衛兵を簡単に倒したから入り口の近くには誰もいない。
俺は大きく深呼吸した後、パーティー会場に突撃した。
「部長ォォォ!!」
会場全域にその声が響き渡る。周囲をの悪魔達は「あれはーー」や「リアス様のーー」とヒソヒソと話していた。リアスは小さく「イッセー…」と呟き、涙を一筋流す。それをイッセーは見逃しはしなかった。そしてリアスの隣にいたライザーもイッセーを見て目を見開いている。顔には驚きが浮かび上がっていた。
イッセーは威風堂堂と会場の真ん中を歩き、リアスの元へと向かって行く。それを止めようとした悪魔は、イッセーの放つ龍のオーラに悉く恐れおののき、その身を引いていった。
「部長、お久しぶりです。兵藤一誠、無事帰って参りました」
「イッセー、あなたは、どうして…」
涙をポロポロと流し、顔を歪ませながら問うリアス。イッセーは顔を上げ、満面の笑みで言い放った。
「何処にだって助けに行くって言いましたから……約束を守りに来ました」
「ーーーっ!! いっ、せぃ…っ!!」
「ま、待て! 貴様、ここが何処かわかっているのか!?」
「んなこと知るかよ。俺はただ部長を助けに来ただけだ。てめぇは用無しだよ、消えろ三下」
「な…っ!? 貴様ァ!!」
「待てライザー。これはどういうことなんだ?」
「っ、お父様…」
「私も聞きたい。リアス殿、これはなんなのですか?」
突然のことに対応出来ていないのか、身内や関係者が詰め寄ってくる。すると、一番奥にいた紅髪の男性が歩み寄ってきた。廊下の肖像画に描かれていた人物だ。
「私が用意した余興ですよ」
「お兄様」
とここで、サーゼクス様(サタンレッド)登場。とそんな事を思っているうちに話が進んでいく。
「ドラゴンの力が見たくて、ついグレイフィアに頼んでしまいましてね」
「サ、サーゼクス様! そ、そのような勝手は!」
どちらかの身内か分からないが、中年風の男性悪魔が慌てふためいていた。
「いいではないですか。この間の『レーティングゲーム』、実に楽しかった。しかしながら、ゲーム経験も無い妹が、フェニックス家の才児であるライザーくんと戦うには少々分が悪かったかなと」
「……サーゼクス様は、この間の戦いが解せないと?」
「いえいえ、そのようなことは。魔王の私があれこれ言ってしまったら、旧家の顔が立ちますまい。上級悪魔の交流は大切ですからね」
飄々と食えないことを笑顔で喋るサーゼクス様。
「では、サーゼクス。お主はどうしたいのかな?」
ここで、リアスの父さんがサーゼクス様訪ねた。
「父上。私は可愛い妹の婚約パーティーは派手にやりたいと思うのですよ。ドラゴン対フェニックス。最高の催しだとは思いませんか? 伝説の生物同士で会場を盛り上げる。これに勝る演出はないでしょう」
サーゼクス様の一言に周囲の悪魔全てが黙り込んでしまう。サーゼクス様がイッセーへ視線を向け、喋り掛ける。
「さて、ドラゴン使いくん。お許しは出たよ。ライザー、リアスと私の前でその力を今一度見せてくれないかな?」
サーゼクス様の願いを聞き、ライザーが不敵に笑う。
「いいでしょう。サーゼクス様に頼まれたのなら断れるわけもない。このライザー、身を固める前の最後の炎をお見せしましょう!」
ライザーはやる気満々だ。すでにチリチリと炎を燃やしている。
サーゼクス様が再度視線を向け、イッセーに訪いてきた。
「さぁ、ドラゴン使いくん、君が勝った場合の代価は何がいい?」
にこりと笑いながらサーゼクスは問う。周囲が騒がしくなったが、それはサーゼクス様の一声により収まった。
「さあ、君。なんでもあげるよ。爵位かい? それとも絶世の美女かな?」
「リアス・グレモリー様を…返してください」
ーー迷い? はっ、そんなもんあるかよ。俺は爵位や……絶世の美女……には興味はない。
サーゼクス様はその答えに満足したような笑みを見せた。
「わかった。君が勝ったら、リアスを連れて行けばいい」
「ありがとうございます!」
ーーさあ、準備は整った。
ーー今こそ、赤き龍帝の力を。
ーー今こそ、紅の兵士の力を。
ーーー見せつけるときだ。
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