「では、中堅の方、前へ」
「僕が出るよ」
あ、あの子はユウ君!?
「なら、僕が出よう」
Aクラスからは久保君が出る。久保君なら苦手科目はないから、多分負けないとは思うけど・・・。
「教科は?」
「ん~?じゃあ、生物でお願いします」
「「試獣召喚(サモン)!!」」
「「「「「おお~~~~!!」」」」」
Fクラスの連中が騒ぎ出した。それも無理はない、だって、ユウ君の召喚獣の服が色っぽすぎる!
チャイナドレス(男性用)に傘。男性用なのは、元男ってのが反映したのかな?
Aクラス 久保利光 VS Fクラス 日向優希
476 UNKNOWN
流石、久保君!400点越えなら、いける!
でも、ユウ君の点数出るの遅いな。あ、出た。
Aクラス 久保利光 VS Fクラス 日向優希
476 1021
「え?・・・」
「「「「「せ、1000点オーバー!?」」」」」
一教科で、1000点なんて聞いたことがないよ!?
「くっ、僕がFクラスなんかに!!」
久保君が焦りと怒りの表情で、召喚獣を突撃させる。
しかし、ヒョイッ、と避けられてしまう。
「かかった!(ポゥ」
久保君の召喚獣の腕輪が光る。そして久保君が武器を振るうと、そこからかまいたちが現れた。とてつもないスピードでユウ君の召喚獣に迫る。
「甘い!」
さらに上に飛んでかまいたちを避けきった。あのスピード、ムッツリーニの腕輪並だ。
「まだまだ勝負はこれからだよ。もっと楽しまないと」
あいつ、戦争を楽しんでやがる。その余裕はどこから出るんだか・・・ってあの点数差か。
「ならこれならどうだ!」
久保君が武器を明後日の方向に投げる。僕はすぐに意図が分かったけど、みんなは分からないようで、口を開けてポカ~ンとしている。
久保君の召喚獣の投げた武器が急にカーブして、ユウ君の召喚獣に向かう。
「え?うわ!」
驚きつつもユウ君の召喚獣がそれをかわす。
「まだだ!(ポゥ」
そしてまたユウ君の召喚獣に向かってかまいたちを放つ。それも難なくかわす。
「うぉおおおおお!」
しかし、その避けたところに久保君の召喚獣がもう片方の武器で斬りかかり、ぎりぎりのところでかわすも少しダメージを受けてしまった。
Aクラス 久保利光 VS Fクラス 日向優希
324 999
これでユウ君の4桁はなくなったけど、久保君の方が腕輪を使っている分消耗が早い。
「へ~、なかなかやるね」
ただ純粋に戦いを楽しんでいるユウ君が、なんか始めるようだ。
「いくよ(ポゥ」
ユウ君の腕輪が光る。しかし周りに変化はない。不発か?そう思ったら、僅かながら腕輪が光り続けているのが見えた。
「まずは武器を取らねば」
久保君がそう言い武器を拾おうとすると、ユウ君の召喚獣の手がそっちに向かって、サッっと動く。その瞬間
ボウゥ
武器の周りにいきなり火がつき、激しく燃えさかる炎。
「なっ!」
そしてすぐに火は消えたが、そこにあったはずの武器が跡形もなくなっていた。
「武器はどこに!?」
「え?燃えたよ?」
どうやらユウ君の腕輪の能力は火を発生させる能力かな?
「しかもこんな事もできるんだよ?(サッ」
今度は久保君の召喚獣の方に向かって手を出した。まずい、直接攻撃だ!
ボウゥ
久保君の召喚獣の周りに、円形の炎の壁ができた。直接攻撃ではないようだね。
「くっ」
久保君はジャンプで、その炎の壁を飛び越えようとした。そのとき、
「かかったね(ニヤァ」
炎の壁が一斉に久保君の召喚獣に向かって動く。しまったあの腕輪の能力は、火を操る能力か!
「ぐわぁぁぁぁぁ!」ドタッ
久保君の召喚獣が地面に落ちる。
Aクラス 久保利光 VS Fクラス 日向優希
34 992
戦死まで後一歩のところでかろうじて、耐えている。しかし、腕輪を使い続けているはずなのに点数の減りが少なすぎる!
一撃系(回復や攻撃系など)は、一回ごとに、継続系(加速や工藤さんの電気など)は、時間で決まっているけど、あの腕輪はどのタイプでもない。
「じゃあ、フィナーレといきますか」ボウゥ
ユウ君の召喚獣の周りに炎が現れる。
「あれは危ない!」
久保君がいったん召喚獣を引かせると、
「そうはいかない!」
ユウ君の服から出てきた針が、久保君の召喚獣の服ごと地面に突き刺さる。
「じゃ、とどめ」
ユウ君の召喚獣の周りの炎が段々と象られて・・・、一体の炎の竜になった。
そしてその炎の竜は久保君の召喚獣をかみ砕く。
Aクラス 久保利光 VS Fクラス 日向優希
戦死 990
「あ、え~っと、Fクラスの勝利です!」
ワーッワーッ
高橋先生の声によって、歓声が上がる。
「すまない、僕としたことが・・・」
「いや、正直あの子には、アタシも適わないわ」
「うむ、いい勝負だったと思うぞい?」
「すまない・・・」
久保君は一回教室を後にした。
「やった~勝ったよー」
「日向さんすげーーー」「かっこいいーーーー」「日向さん結婚しましょーーー!」
信者急増中
「すごいぞお前、あんな点数とれるなんて!」
「え、えへへ。そうかな?」
凄い嬉しそうだ。まあ、Aクラスの学年次席に勝って、ここまでほめられたら嬉しいよね。
これで1対2。少し厳しくなってきたな・・・。一回も負けられない。頼むよ!