この作品を待っていてくれるお方がいたら、本当にすいませんでした。
ちなみに、バレンタインの話は書けませんでした。一応ラストだけなのですが、そのラストって難しいですね。
ついにAvsFの試召戦争です。
初戦は、見てのお楽しみです。
タタタタッ
「・・・ハア、ハア。まずい、早くしないと遅れる」
ワーッ、ワーッ
「えぇ!?もう始まっちゃってる?」
急がないと、クラス代表が遅刻なんて絶対にダメだ!
「それでは、一回戦、先鋒の方お願いします」
高橋先生が高らかに言う。
「よし、島田行って来い」
「ええ、うちの本当の力見せてあげるんだから」
Fクラスからは島田美波が出る。
「それじゃ、ワシが出るとするかのう」
Aクラスからは木下秀吉が出る。
「「「「「き、木下!?」」」」」
Fクラスの全員が驚く。
「ワシがAクラスだと何かいかんのか?」
秀吉が黒い笑みを浮かべる。
「チッ、あいつはやっぱりAクラスだったか・・・」
坂本雄二が苦虫を噛みつぶしたような顔をしている。
「うん、僕も最初はびっくりしたよ」
「あ、明久!テメーどこ行ってやがった!」
「え?僕が何かした?」
「お前のせいで作戦練り直したんだよ!」
「それは・・・ごめん」
「まぁいい。お前も見てろ、Fクラスの勝利を」
「あ、うん・・・・・」
え~っと、最初は秀吉と島田さんみたいだね
「では教科を」
「数学でお願いします」
ちなみに教科の選択権は全てFクラスにあるらしい。そして勝った人は負けた人に一つだけ命令ができるという条件がある。
「「試獣召喚(サモン)!!」」
二人の足下から、魔法陣が現れ、そこから二人をデフォルメした、2~3頭身の召喚獣が現れる。
「木下、アンタがAクラスだとは思わなかったけど、教科は数学。数学だったらウチだってー」
数学
Aクラス 木下秀吉 VS Fクラス 島田美波
UNKNOWN 376
「負けないんだから!」
な、300点越え!?あれじゃAクラスのトップの点数だよ?島田さん、いつの間にこんな実力を。
「ほう、なかなかやるようじゃのう」
すぐに秀吉の点数も表示される。
数学
Aクラス 木下秀吉 VS Fクラス 島田美波
420 376
「な、なによ?その点数!400点越え?」
島田さんも驚きを隠せないようだ。正直僕も驚いている。秀吉がこんな点数取るなんて。
「では、いくぞ!」
「ひっ」
秀吉が仕掛ける。袴姿に薙刀か、秀吉らしいと言えばらしいかな。島田さんは少し怖くなったのか、驚いた表情で召喚獣を大きく横へ動かし避ける。しかし着地で失敗、その場でこけてしまった。
「あ!」
島田さんが声を出して、すぐさま召喚獣を立たせる。しかし秀吉はその隙を見逃さず島田さんの胴に鋭く切り込む。
数学
Aクラス 木下秀吉 VS Fクラス 島田美波
420 273
今の一撃で100点近くダメージを与えた。これで秀吉はさらに有利になったんだけど・・・。
「ふふふ、島田よ。お主の力はそんなものかの?」
怖い。秀吉がとても黒い笑みを浮かべている。秀吉ってこんな子だっけ!?
「この程度では腕輪は必要ないかの」
ん?腕輪?そうか秀吉は400点を超えたから特殊能力が使えるとか言う腕輪を装備しているのか。すぐさま秀吉の腕を見た。そこには確かに腕輪があったけど、それは僕が見たこともないようなものだった。禍々しいオーラを放つ黒い腕輪だった。秀吉の額から汗が流れる。普通だったら勝負に対してだけど、僕には秀吉が不安そうな顔をしているように思った。秀吉にもこの腕輪の能力は分かっていないだろう。何か嫌な予感がするからね。
そう思っていたら秀吉の召喚獣が消えた。
『おい、島田!後ろだ!』
この声は雄二?でも他人は試合に口出しなんてできないはずだけど・・・。まさかー
「え?」
島田さんがとっさに召喚獣を振り返させる。すると、
「隙ありじゃ!」
「きゃあ!」
秀吉が島田さんの背中を斬りつける。やっぱりだ。さっきの雄二の声は秀吉の声真似だ。他人は口出しできないけど、本人は関係ないからね。そこをついての声真似とは、流石Aクラスだね。
数学
Aクラス 木下秀吉 VS Fクラス 島田美波
420 93
ついに島田さんの召喚獣の点数が2桁に。しかし島田さんは焦りと緊張からか、攻撃を大振りする。それを秀吉は軽々と避け続ける。
「やあ!喰らいなさい木下!」
そういい、飛びながら秀吉に斬りかかる。しかし秀吉はそれをさらにかわし、とどめを刺す。
数学
Aクラス 木下秀吉 VS Fクラス 島田美波
420 戦死
こうして一回戦目は秀吉の完全勝利となった。
「よくやったわ、秀吉」
「うむ、意外と疲れるもんじゃのう」
秀吉が優子さんと話しながら、Aクラス陣へと戻っていく。よくやった秀吉、僕もそう思うよ。
「ごめん、坂本。負けちゃった」
「いや、お前もよくやった。正直あそこまで点数をとれるとは思わなかった」
「そう?ありがとう」
こっちも雄二と話しながら、島田さんがFクラス陣へと戻ってくる。
「あ、島田さん。僕もすごいと思ったよ」
「え?吉井?」
あ、いきなり話しかけたせいで島田さんが驚いてる。少し悪いことしたな。
「あ、ありがとう」
顔を赤くしながら、奥の方へ走っていく。負けたことがそんなに悔しかったのかな?そうだとしたら相当悪い事したかな、後で謝らないと。
「一回戦目はAクラスの勝利です。では次峰お願いします」
初戦は何事も起こらず、終わった。