でもキンジくん出るよ!やったね!
俺は今、中々にイライラしている。
何故かって?簡単さ。
「お前ら体力無さすぎだろもっと粘れよあと2日くらい!」
「「「「「普通の人間には無理です」」」」」
「いや、精霊殺すなら人外になる覚悟が必要だから。オーケー?」
そう、俺の訓練に着いていける奴が少なすぎるのだ。
まだランニング300m×500を5セットしかしてねぇぞ?
俺レベル(精霊と一対一で殺りあえる)になるにはこれを300セットくらい必要だが………まぁ集団だし顕現装置もあるからこの程度(生身)で良いんだが………
弱すぎるぞオイ。俺の弟子一号はこの三十倍を特殊なモード中とはいえこなしてたんだからな………つまり150セットをしてた。
まぁ、とりあえずこれは基本的に基礎体力の勝負だからな。
他に何か特化した物を持つ奴が居るかもしれん。
いわゆるスペシャリスト型だ。ちなみに俺はある程度なんでも出来るが銃を使った戦闘が一番得意なゼネラリスト兼スペシャリスト型。
なお、俺の様などっちも兼ね備えた人間は少ないので最悪近接特化の奴と遠距離特化の奴が居れば良いんだが………近接特化のアタッカーになれる可能性が高い奴がまさか三人とは。
まぁ一人は息を切らしまくってるし俺の勘だと狙撃手タイプっぽいから、一度除外するが。
次は銃撃訓練でもするかね。
あ、でも銃撃だったら随意領域で無理矢理当てる事も出来るが………いや、鍛えるに越した事は無いか。
メニューとしては俺が極一般的な構えで普通に撃った弾丸を撃ち落としたり、ドゥエで動く俺に付けられた的に当てる(俺は重り付き防弾シリーズ着用。ちなみに防弾シリーズは長袖チョッキ、長ズボン、覆面)とかかね?
とりあえず、今日はこの2つをやったら解散にするか。
まだ一日目だしな。無理して体壊したらいけない。
コイツらには精々強くなってもらって俺の安定した収入源になってもらうかね。
……………そういや唐突に思い出したんだが、俺の弟子今何やってんだろな…前に教えたいくつかの技で【緋弾】
唯一の教え子として有名になってたからな………アイツ数十件こなして数億円稼いでさっさと引退したらしいが…なんか嫌な予感しかしねぇ。
ー一方その頃、side士道の弟子ー
なんか、俺の師匠に警戒されている予感がした。解せない。
そして、なんか月給無し給料無し特無しで精霊なる摩訶不思議生命体と交渉してくれと言われた。解せない。
つーか元とは言え殺し屋にタダで何か依頼するとか考えられんわ。
それに俺、この状況ならここ制圧することも………師匠直伝の拳銃戦をすれば出来るな。
いや、あの赤いツインテールは師匠に気配が似てる………相当の実力者だな。
あとあの金髪は前に依頼のとき一度だけ見たことのあるエレン・M・メイザースと同じく、生身で弱くて顕現装置を使うと強すぎるってやつの可能性が高い。
「それで、答えはどうなのかしら?遠山キンジ」
「タダはお断りだ」
「あら、この状況でそれを言える立場だとでも?」
そりゃ普通に考えたらそうだろうな………だが俺には、隠したいが師匠以外のほぼ全人類に勝てる最強のモードがある。
それに、師匠から餞別に貰った切り札も…1つだけ残っている。
最悪それを使えば…勝利は簡単だ。
あとは師匠が1つだけ教えてくれた【緋弾】の俺式改造版、その名も【大地】を使うことも視野に入れるかね。
俺は、常にベレッタを隠して居るポケットに手を伸ばす。
師匠いわくポケットを深く、なおかつ中身が分かりにくくなる様にズボンを改造しておくとこういうとき役に立つと言っていた。それを実践しているが………この仕込みに何度命を救われたことか。
まぁ、出来ればこれを使わずに給料ありでやらせてもらえないかな………
「………それで、タダが嫌なら月どれくらいがお望みかしら?」
「月43万を俺の口座へ。振り込み用口座番号これな」
43万。死散ってな。
まぁ40万を越えた給料があれば問題ない。
だって俺の口座には既に暗殺で貯めた………何円だか数えるのが馬鹿馬鹿しいくらいあるから、それに月々43万………こりゃ大金持ちじゃねーか。
「少し待ってなさい。不知火!お偉方に月々43万出させなさい!」
「アイアイサー」
あ、お偉方に交渉するのね。じゃあ俺は今の内に頭の中を整理しておこう。
まず俺はここ………フラクシナスだっけ?に居る。
そしてフラクシナスは空中艦で、顕現装置という表には出ない技術で浮いている。
そしてフラクシナスはラタトスクという組織が精霊なる化け物少女と交渉して救済するための組織。
それでその交渉役として何故か俺に白羽の矢が立ったらしい。
で、その理由が俺の中にとある人間………本来ならその人に白羽の矢が立つ筈が、既に的に回って居たらしい………と同じ、精霊の力を奪える能力と同じ能力があるらしい。
ただしそれはキスでしか使えない。
俺はタダ働きさせられかけた。
それで給料要求したから今、お偉方に掛け合って貰っている。
………あれ?なんか将来的にヤンデレハーレムとか女たらしの称号を得るとかの嬉しく無いイベントが沢山訪れる気が………俺の勘、良く当たるけど今回ばかりは外れて欲しい物だな。
「どうやらお偉方は、貴方に給料を払う気は更々無いらしいわね。金は充分あるんだからボランティアとかチャリティーとしてやれって言ってるわよ?」
「そういう問題じゃ無くてだな、俺はアンタらも知ってるだろうが、殺し屋だぜ?何かを頼まれる時は金を貰うのがルールなんだよ。何か直接的な利害が無い関係は裏切りを生むぜ?って俺の師匠も言ってたしな。だから給料を出さないなら………俺はここの全員を虐殺して逃げるだけの覚悟がある」
俺は、師匠に昔、『いくら相手が貧乏だとしても、いくら相手が可哀想だとしても絶対に守れ』と言われた教えを思い出す。
今思うとこれは殺し屋が裏切られ、殺されない為の安全装置の様な物かも知れない。
それに、金を受け取っているから、それで逃げたらただの詐欺だ。
つまり自分の名が廃れ、殺し屋としてやっていけなくなる………つまり、自分自身が裏切れなくなる戒めでもあるのだ。
そして、依頼者側も、金を払ったふりだけして金を払わなければ自分がその殺し屋に殺されかねないし、そうでなくても『アイツは金を寄越さない』という噂が立って殺し屋を使えなくなる。
つまり、お互いに裏切れなくなるのだ………
だから、俺はこれまでずっとしっかり金を取ってきた。
たとえ相手が闇金による違法行為のせいで経営がヤバい会社だろうと、契約書に書いた額面はしっかりと取った。それのお陰でそういう相手にはこれまで裏切られた事は無い。
まぁ、これも引退寸前の奴には関係無いんだろうがな。
いくら名が落ちようとすぐに辞めるから意味が無く、最後だからその依頼主を殺して財産をかっぱらっても良い。
俺はそんな事はしたくないがな。流石に盗みには抵抗がある。
殺しは仕事だと割り切ってるから良いが、それ以外はな………
え?なに人殺しという最悪の犯罪をしている時点で犯罪への抵抗とか言われてもねぇ。だって?
なに言ってやがる殺しは仕事だよ犯罪じゃなくて仕事だよこれまでの歴史で何人が殺されたと思ってる言ってみろよ俺も分からねーけど。
だがな、殺し屋には信念と自分のルールって物がある。
そこらの殺人犯と一緒にするな。
…って俺何に怒ってんだか。
「………不知火!あとで43万円、経費として落としておきなさい!」
「了解でーすっ。でもバレたらヤバくないっすかー?」
「大丈夫よ。コイツが居ないとお偉方の目的も何もかも根底からゼロになりかねないから、コイツを雇うのに必要な経費として落とすのよ」
なるほど………交渉役を雇う為の経費として、俺の給料を払うのか。
でもそれじゃこの人………てか見た目中2の赤ツインテール幼女がクビになったりしそうで怖いな…
「アイサー」
「さて…これで良いわね?」
「このやり方じゃアンタがクビになったりするんじゃねーか?」
俺は、一瞬の判断で俺の給料を経費として落とすことを(勝手に)決めた幼女………今は俺を雇ってるんだし、雇い主さんと呼ぼう。に、さっきから気になっていた事を聞く。
「私は大丈夫だと思うわ。それに、乙女にはたくさんの秘密があるのよ」
秘密…ねぇ。例えば雇い主さんが精霊で、ここで本気出して暴れればこの船をすぐに落とせるとかか?
あとは………俺と同じ事が出来る敵の弱点になりうる人材とか?
分からんな。
まぁ、本人が大丈夫だと思ってるなら良いだろう。
俺はただの殺し屋。難しい事を考えはするがそれを口にする意味は無いしな。
はい出ましたキンジくん。
まぁ予想出来ていた人も居たのでは無いでしょうか。精霊が白雪っぽいですからね。
それにしても琴里ちゃんの行動が強引かつ雑でした………しかも不知火が神無月と入れ替わり…………カオスですね。
ちなみに不知火が神無月になった理由はこんな感じです。
神無月→顔が良い→不知火
単純な事でした。ちなみに無気力系なのは色々悟っちゃってるからです。
それではまた次回。
あ、まだアンケートは実施中ですよ!