異世界に来たから、とりあえずこの世界の神になろうと思う。   作:まなさた

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さーて、今回は何とか早めに出せたぜ!

だけど全然話が進まない………いまだに一日経ってない……。

ま、まぁ、それでも出せたんだから由としよう!うん!

今回は前回までと比べておとなしい内容になっています。……まぁ今までのがおかしいだけなんですが。

では、本編どうぞ!


※7月13日 財布の代償を修正しました。前のだと主人公死んでましたすいません。



ゴスロリを着たおっさん――――つまり化け物が居た。

突然ですが、俺の目の前に化け物がいます。誰か助けてください。

 

「あらあら、震えちゃってカワイイ☆食べちゃいたいわ」

 

舌舐めずりをして俺に熱い視線を送る化け物。冷や汗が止まらない。このまま倒れそうだ。

 

もう一度言います。誰か、誰か助けてくださぁい!!

 

どうしてこうなったか、それは俺がアリスたちが待ってる店に入った時まで遡る。

 

 

 

 

 

 

ラファールとの恥ずかしい出来事のあと、俺はアリスたちが居る店に来ていた。

 

勿論ラファールとは手を繋いではいない。もしあれをアリスに見られたら………いや、考えるのはよそう。誰も幸せになら無い。

 

そういうわけで店に入った。店員がいらっしゃいませ!と元気に出迎えてくれた。

 

店内には当たり前だが、様々な服やドレスが飾られていた。

 

客の姿もちらほらと見える。その中にイリアスの姿を見つけ、そこに向かう。

 

「決まったか?」

「あ、一馬さん!あれ?ラファールさん何でそんなに顔赤いんですか?」

 

イリアスが俺の後ろにいたラファールの顔を見て首を傾げる。

 

「な、何でもありません////」

「あー、その件については詮索しないでくれると助かる」

「う~ん……。気になりますけど分かりました!」

「ところでアリスは?見当たらないんだけど……」

 

もう一度店内を見渡して見るが、アリスの姿は見えない。

 

「ああ、アリスさんならここの店長に服を見繕ってもらってるみたいですよ。ほら、あそこの部屋です」

 

そうイリアスは言うと、店の端にあるいくつかの小さな小部屋を指差す。おそらく試着室だろう。

 

イリアスが指していたのは右から三番目の部屋だった。

 

確かに部屋の扉に使用中と書かれた板が掛けられている。

 

俺はそこに行き中に居るであろうアリスに声を掛ける。

 

「決まったかアリス?」

「え!カズマ!やっと来たのね!ちょっと待ってて今でるから!」

「いや、ゆっくりでいいよ」

「私が早く見せたいの!」

 

余程俺に見て欲しいらしい。まぁなんというか悪い気はしない。

 

いや、だって可愛い女の子にこんなこと言われたら誰だってそう思うだろそうだろ?

 

と、部屋の中からアリスとは違う声が聞こえる。さっき聞いた店長だろうか?

 

「こらこら。早く彼に見せたいのは分かるけど落ち着きなさい?」

「分かってるわよ」

 

……………え、待って今の声店長?明らかオッサンの声だった気がするぞ。しかもオネェ口調で。

 

まて、もしかしたら元々声質が男の声みたいなのかもしれない、下手な想像はよそう。俺の聞き間違いかもしれないしな。

 

「ほらほらヒモがほどけてるわよ。だから落ち着きなさいと言ったのに……」

 

いや、聞き間違いじゃない………!まさか……まさかな………ハハッ

 

そして準備が終わったのか、遂に小部屋の扉が開く。そこにいたのは大胆に胸と腹を露出させた服にコートを羽織ったアリス、ショートパンツとストッキングの間の太ももがかなりそそられる。要するにかなり可愛いです。

 

そしてもう一人、さっきの声の持ち主であろう筋骨粒々とした引き締まった体にフリフリがたくさん付いているゴスロリを着たおっさん――――つまり、化け物が居た。

 

「お待たせカズマ!どう似合ってる?可愛い?」

「あ、ああ……うん。………めっちゃ可愛いよ……」

 

あまりの光景にアリスに空返事してしまう。

 

「あら、この子がアリスちゃんの彼氏?なかなかいいオトコの子じゃない」

 

化け物が俺を舐めるように見ながら言う。背筋にうすら寒いものを感じた俺は気づくと震えていた。

 

「あらあら震えちゃってカワイイ☆食べちゃいたいわ」

 

ここで冒頭に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ダメよキャサリン。カズマはあげないわ」

「フフ、分かってるわよ♪こっちからは手を出さないわ」

 

キャサリン!?コイツ、キャサリン!?全然似合わない……!鏡見てこいよその顔でキャサリンは無ぇよ。

 

てかアリスは平気なのか?これを見て普通に接してるけどマジなのか!?

 

俺が目の前の光景に呆然としていると、後ろからイリアス達が来た。

 

「うわ~!アリスさん可愛いです!流石ですねキャサリンさん!」

 

するとイリアスが普通に化けm……キャサリンと話し始めた。

 

え、何?これ普通なの?以上じゃないの?おかしいのは俺だけか?

 

そう思いラファールを見ると、

 

「…………ッ!………うっ!」

 

口を押さえさっきまで赤かった顔を青くしていた。

 

うん、分かるよ。その気持ち。それが普通の反応だよね。マジモンのファッションモンスター見たら普通そうなる。あそこで普通に話して居るのが異常。普通にしてたら異常ってなんだこれ。

 

周りの店員の様子も見てみると、顔色一つ変えず普通にしている。流石に慣れているのだろう。

 

しかし、誰一人としてこっちに視線を向けてない所を見ると、極力目に入らない様にしているのだろうか。

 

「それで?アリスちゃんはその服でいいの?」

「ええ。これにするわ。カズマにも似合うって言われたし」

 

その場でくるりと回るアリス。その顔はとても幸せそうだった。それを見て俺も嬉しくなるが、隣にいる巨漢のせいでプラマイゼロである。

 

「アリスちゃん素材が良いから選びがいがあったわ。何でも似合うんだもの」

「そうですね。アリスさんは良いなぁ美人で」

「あら、イリアスちゃんもとっても綺麗じゃない。自信をもっていいわよ」

「そんな、綺麗だなんて……!キャサリンさんもその服お似合いですよ!」

「あら、分かる?これお気に入りなのよ~。ありがとうイリアスちゃん」

 

キャサリンに誉められたイリアスがバカなことを言い出した。

 

似合う……だと……!?アイツの目は節穴か!?あれのどこが…………いや、何かずっと見てたらこれもアリか……って思えてきたけどやっぱり気のせいだわ。あっぶね!危うく俺もあっち側に入るとこだったぜ!

 

と、俺が安堵していると妙な悪寒を背中に感じると同時に、後ろから誰かに両肩を捕まれた。

 

ビクッとして首だけ動かしてみると、そこにはさっきまで目の前にいたキャサリン(化け物)がニッコリとこちらを見ていた。

 

「貴方も服、見繕って上げましょうか?(ペロリ)」

 

舌舐めずりをして言うキャサリン。俺は叫びたくなるのを我慢して断る。

 

「い、いや、俺はいいかな…はは……」

「そ~お?じゃ、また服が必要になったら来てちょうだい。サービスするわよ」

 

俺から離れ、残念そうな顔をするもすぐにウインクをしながら言うキャサリン。全然可愛くありません。むしろ悪寒がしてきました。

 

「じゃ、これがお代ね。1万2000ミルト」

「分かりました。少し待って下さい」

 

そう言い俺はポケットから出すフリをして、アイテムストレージから特典の一つである。幾らでも金が出る財布を出す。これは町に来る間にすでに効果は検証済みだ。ただ、一つ問題がある。

 

俺が欲しい値段を念じながら財布の中を見ると、そこにはさっきまで無かったお金が出現していた。と同時に俺からなにかが抜けていく感覚が襲う。

 

実はこの財布使うのに代償がいるのだ。その代償は100ミルトにつきHP/MPを10ポイントずつ払うと言うものだった。

 

つまりこの財布は、幾らでも金が出る財布(但し、貴様の命と引き換えにな)だったのだ。まぁ、俺のステータスならある程度使っても全く問題ないのだが。この体からなにか抜ける感覚はあまり感じたくはないものではある。

 

「どうぞ。確認してください」

「はい。確かにちゃんと頂いたわ。またいつでも来てね♪」

 

ここにお世話になるのはこれで最後にしたいなぁ。俺とラファールの精神がゴリッゴリ削られるから。

 

店の前まで送られると挨拶を交わして店から離れようとする。

 

と、そうだ。ついでに聞きたい事あったんだった。

 

俺が聞きたい事それは今日の宿だ。この世界で生きる以上必要な事である。流石に初日から路上で野宿とかやりたくない。

 

「あ、一つ聞いていいか?」

「なーに?私のスリーサイズが知りたいの?それとも住所?夜這いに来るぐらいなら、今からここでヤっちゃいましょう」

「やめろ変態。お前のスリーサイズなんて興味ないし、夜這いもせん。ここらでいい宿を紹介してくれないか?出来れば風呂がある所だと助かるんだが」

「あら、残念。んーそうねぇこのあたりだと……」

 

一体こいつは何を言い出してんだ!?冗談にしても質が悪いぞ!?周りから「アイツ、ホモらしいぜ」とか言われかねんだろうがよ!?

 

キャサリンが考え込み始めると、後ろから声をかけられた。

 

「お兄さん達、宿をお探しですか?」

 

声のした方に振り向く、が誰もいない。と、下から俺の服の裾を引っ張られる。

 

視線を向けるとそこには小学生位の女の子が。

 

「だったらぜひ!ルーのおかーさんの宿『ひぐらし亭』へ!」

「そうそうひぐらし亭なんてどう……ってルーちゃんじゃない!お母さんのお使い?」

「うん!ごはんの材料がきれたから、ルーそのおつかいに行ってきたの!」

「偉いわねー。あ、その子の家の宿なんてどう?お風呂は無いけど、安いし朝晩の二食付きで味も美味しいわよ」

 

この女の子の名前はルーと言うらしい。頭にある垂れ耳と後ろでブンブンと振られている尻尾から、犬の獣人のようだ。

 

「風呂は無いのか?」

「そんなの普通の宿にと言うか一般人が持ってるわけ無いじゃない。持っててもそれこそ大金持ちや王都にある高級な宿にしかないわよ。あ、でも温泉で有名な水の都エターニアだと何処にでもお風呂があるらしいけどね。もしかして貴方エターニアから来たの?」

「いや違う。まぁ別に無くても問題ないし、そこに行くことにするわ」

 

この世界では風呂は一般的ではないらしい。予想はしていたが日本人としてはやはり風呂には入りたい。今度自分で作ってみるか。エターニアにもいつか行ってみよう。

 

「じゃ、案内頼むぜ。ルー」

「うん!こっちだよ!」

「気を付けて帰るのよ~」

 

キャサリンに手を振り、俺たちは宿に向かってルーの後に着いて行く。

 

やれやれ、やっと休める。この世界に来てからまだ一日も経ってないのに、もう疲れた。それもだ、何故か俺は二人の女性に告白とプロポーズっぽいことをしている。我ながら手を出すのが早すぎる。

 

こういう異世界モノはハーレムとか定番だったりするが、それにしたって早すぎるだろう。てか、彼女たちもチョロイン過ぎだ。俺アイツらに好かれるようなことしたか?

 

俺が今日しでかした事なんて、スカイダイビング(パラシュート無し)と三匹のこぶたならぬ三匹の地濡れグマさん(ただし、小熊ではない)ごと森を焼き払ったぐらいだ。ほらな、何処にも惚れる要素無いだろ?

 

まぁ、何はともあれまずは宿にいって体を休めよう。話はそれからだ。

 

俺は一度立ち止まって、夕焼けのオレンジ色に染まった空を見上げる。

 

明日香、兄ちゃんはこっちの世界で元気にやっています。お前は元気か?兄ちゃん、約束守り切れなかったけど。兄ちゃんの分まで強く生きてくれよ。

 

「一馬さーん!置いてきますよー!」

「早くしてよカズマ!」

 

俺は一度目を閉じ、視線を戻してイリアス達に「今行く!」と言い、宿がどんなものかワクワクしながら駆け出した。

 

 




何か最後の終わり方、最終回みたいな感じになってしまってますがまだ終わらんぜ。

てか、まだ一日経ってないのに終われる訳無かろうもん。

ではでは、次回も早めに出せることを願って!

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