異世界に来たから、とりあえずこの世界の神になろうと思う。   作:まなさた

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どうも、お久しぶりです。

間が空きすぎてしまって申し訳ありませんm(__)m

ゲームのイベントをこなしてたら書く時間無くって遅れました(言い訳)

で、まぁ書いたのはいいんですが、何か最初に書こうとしてた内容とちょっと違う方向にどんどん進みまして、ええ。

まぁ、これでいいかって思って出しました。後悔はしてない。

てことで、本編どうぞ。




そうか……!これがギャップ萌えってやつか……!

「ん……ふぁ……朝か………朝!?」

 

俺は窓から入る日差しを浴びながら、ベッドで目を覚ました。

 

この世界に来て初の朝である。本当に違う世界で生きているんだと実感が沸くが、そんなことより気になることが俺にはあった。

 

「俺……いつの間に部屋で寝てたんだ……?」

 

そう、俺にはこの部屋で寝るまでの記憶が無かった。

 

ルーに案内されたひぐらし亭は一階が食堂兼受付で二階は宿泊部屋となっていた。

 

そして、受付にいたルーの母―――ネネさんに三人部屋と一人部屋をそれぞれ1つずつとり、そのあと晩飯を食べるために食堂で注文した……までは覚えているのだがそこから先がどうにも思い出せない。

 

頭がズキズキと痛むのもそれに関係しているのだろうか。

 

「くそ……全然思い出せねぇ……。一体昨日何が……「んっ……」……は?」

 

ズキズキと痛む頭を左手で抑え、右手をベッドに突くとシーツとスプリングの感触ではなく、何か暖かく柔らかい感触とやたらと艶のある声が返ってきた。

 

一体何事と半ば原因を確信しながら、しかしそうではないと祈りながらその右手を突いた方を見る。

 

「んぅ……ふにゅ……んっ」

 

俺は過去最高の速度で視線を元に戻した。

 

待て、待て待て待てステイ、落ち着け俺。異世界に来て思った以上に疲れているらしい。めちゃくちゃ眼福……いや、恐ろしい幻覚を見てしまった。

 

そして軽く目をマッサージしてほぐし、再度右にそして少し下の方に視線を向ける。

 

「んにゅぅ……ふへへ……」

 

しかし、そこには先程と変わらず何とも幸せそうな顔で寝ているラファールがいた。しかも、そのプロのモデルも顔負けのプロポーションを持つ身体には何故か一糸も纏っていない状態で。つまりは裸だった。

 

今やその身体を隠すのは自分も現在使っているシーツ一枚のみ。

 

そして、俺の右手はしっかりと確実にその豊満な胸を鷲掴みしていた。

 

少し力を込めるだけでムニュリと擬音が出るくらいに形を変えるソレの感触は一生忘れないだろう。

 

ああ、まえは布越しだったけど生で触るとこんなにも違うんだなぁ……と現実逃避はこれくらいにして。

 

俺はゆっくりと右手を引き戻し、そして頭を抱える。

 

(……どうしてこうなった……!?)

 

朝起きたら昨日の記憶がなく、そして隣には一糸纏わぬ美女。ついでに今気づいたが着ていたはずの服を俺も着ていない。状況だけで言うなら確実に事後である。

 

しかも、自分は記憶がないため体感的には知らないうちに卒業を果たしてしまっていることになる。

 

(なんてこった……記念すべき初めてを俺は忘れちまったってのか……?)

 

と、頭を抱えていると

 

 

「ぅ…ん…?……あ、おはようかずま///」

 

 

隣で寝ていたラファールが目を覚まし、目を擦り俺を見つけると、頬を朱に染めながらはにかむ。

 

寝起きで寝ぼけているからなのか、少し舌足らずな挨拶だった。

 

「お、おはよう……」

「うん!えへへへ~!」

 

思わず俺も挨拶を返すと、ラファールは屈託のない笑顔を咲かせ、抱きついてきた。

 

当然、その豊満な双丘も体に密着するわけで……俺の理性がゴリゴリと削られることは必然だった。

 

しかし、ここでラファールを襲ってしまっては駄目だと、「ヤっちゃえよ!YOU!!」とノリノリで言ってくる理性に抉り込むように右ストレートを決め、耐える。

 

「え…と、ラファール?」

「んぅ?なに~?」

 

と、にへらっと笑いながら答えるラファールにドキリとしてしまう俺。てか、何なの!?なんでコイツこんなに可愛いの!?いや元々可愛いって言うか美人だったけど、ウブで堅物見たいな感じだった。

 

それがどうだ。まるで子供のような笑顔で甘えてくるではないか!!しかも口調まで子どもっぽいというおまけ付きだ!抱き締めたくてしょうがない!そうか……!これがギャップ萌えってやつか!……ええい!静まれ俺の理性!!

 

いつもと違うラファールにまたしても暴れ始める理性を抑え込むと、俺は一つ深呼吸をして口を開く。

 

「あのな?なんで俺とお前がここで一緒にいるのかとか昨日何があったのかとかの記憶が無いというか曖昧というか………」

「忘れたの?」

 

俺が記憶が無い旨を伝えようとすると、ラファールの纏う雰囲気が変わった。

 

さっきまでの笑顔が消え、代わりに無表情が表れる。

 

そして俺は、あっこれヤバいヤツだ地雷踏んじゃった系だ、と自分が選択を間違えたことを悟った。

 

「忘れた?忘れたの?あんなこと私にしておいて忘れた?あんなに激しくしておいて忘れた?私が止めてと言っても止めてくれなかったのに忘れた?私とのことは忘れないって言ったのに?絶対に忘れないって言ったのに?フフフ、アハハハ」

 

どうやら、昨日の俺は相当な野獣と化していたようだ。なにやっちゃってんの俺ぇぇええ!?

 

壊れたように笑い始めるラファールに俺は恐怖しか感じられなかった。

 

ゆらりと、まるで幽鬼のように立ち上がると一体何処から出したのか、その手には大きな鎌が捕まれていた。

 

そして大きくソレを振りかぶる彼女の顔を見た瞬間、俺の体は急速に冷めた。

 

その顔はラファールのモノではなく―――妹の、明日香のものだった。

 

「あははハハハ………嘘つき」

 

その表情は悲嘆。目から涙を流しながら彼女は―――明日香はその鎌を横に一閃し、俺の首が飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!?………ハッ……ハッ………ハァ」

 

俺はベッドの上で飛び起きた。

 

急いで右隣を確認するが、そこには誰もいなかった。

 

窓からは朝日が差し込み、鳥のさえずりと馬車の走る音が聞こえる。

 

「……夢……か………最悪だな……」

 

さっきまでのは夢だったということに安堵しながらも、夢にしてもその質の悪さに辟易する。

 

「……まだ、許されてないって事か……それとも忘れるなということか……」

 

相当、妹に―――明日香に言われた事にショックを受けていたようだ。

 

嘘つきと、何故守ると約束したのに守ってくれなかったのかと死ぬ直前に言われた言葉。

 

勿論、明日香もそれが不可能な状況だったと解っていた筈だ。しかし、そう言わずには居られなかったのだろう。

 

目の前で母が自分を守ろうとして死に、そして自分もそうなるかもしれなかった。それによる不安やストレス、そして自分の無力感に、誰かのせいにしなければ耐えきれなかったのだ。

 

だから、俺は明日香に言われたのは仕方ないと思っている。事実、俺は守れなかったのだ。家族も約束も。

 

それらを守るために力を求め、また得てきたにもかかわらず、俺は守れなかったのだ。

 

死んだ時、つまりイリアスに初めて会ったときに明日香だけは守れたと告げられた時、俺がどれだけ救われたことか。

 

母の時とは違い、目の前で、手が届く距離で明日香が死んだとなれば、俺はきっと一生自分を許せなかっただろう。

 

それでも、俺が明日香との―――親父との約束を守れなかった事に変わりは無い。

 

「今度こそ守り切らないとな……」

 

それはこの世界に来て、最初に誓ったこと。

 

「全部を守ろうなんて、そんな大きくは望まない。……だけど、この手が……俺の力が届く範囲でそこに居る大切な人たちを守る……守って見せる」

 

死んだ親父に母さんに、そして前の世界に居る妹の明日香に誓った。前の世界で出来なかったことをすることで親父たちに対する償いにする。

 

「それで許してくれるか?兄ちゃんにはこれくらいしかできないけど……?」

 

そう俺が決意していると、ふと気づいたことがある。

 

ベッドの半分側、つまり今俺の脚がある方向、もっと言えば又の間。そこに膨らみがある。

 

それは小さく上下に動いており、小さく「すぅ、すぅ」という寝息も聞こえる。

 

…………あっれぇ~…?これもう夢じゃないんだよねそうだよね、ね!?

 

いや、待て落ち着け大丈夫。だって俺は服着てるし、昨日確かに一人で寝た事を覚えてるというか思い出した。

 

そう、つまり俺はまだ手を出してない………はずだ。……ええいままよ!!こうなったら何でも来いやぁ!?

 

半ば自棄(やけ)になり、開き直った俺はシーツを勢いよく剥がす。

 

果たして、そこにいたのは………

 

「うにゅ~…何よもう……あ、おはよカズマ!!」

 

枕を抱いて丸くなって寝ていたアリスだった。そして、またしてもそのダイナマイトボディには何も纏ってはいなかった。

 

……正夢ってほんとにあるんだなぁ……アリスだったのは違うけど……。

 

そして、それを見た俺は遠い目をしながら窓の外の空を見て、そんなのんきなことを考えていた。

 

「もう、何遠い目をしてんのよ。目の前にこーんな良い女が居るってのに。それと、朝の挨拶したんだから返しなさいよ。えいっ!」

 

そんな俺を見たアリスは一瞬頬を膨らませると、俺の胸に飛び込んできた。

 

「おわっと!?ごめん、おはよう……じゃなくて!お前服は!?」

 

飛び込んできたアリスを受け止め、反射的に挨拶を返すが、すぐにアリスを問い詰める。

 

「うへへ、カズマの朝の臭い……。ん?私夜は着ない主義なの。知らなかった?」

「知るわけねぇだろ!!てかそもそも何でここに?お前らの部屋用意したろ?」

「んーとね。夜に目が覚めてトイレ行った後夜這いしようとして寝ちゃった、ってとこかな」

「とこかな。じゃねぇよ!?何さらっと他人事のように言ってんの!?」

 

まるで、自分の事では無いように言うアリスに、俺はツッコミを入れるが、

 

「まぁまぁ落ち着いてカズマ。今から昨日夜這い出来なかったから朝這うんだから」

 

この女、反省の色無しである。それどころか今から襲う宣言までしてくる始末だ。

 

そして、そのまま俺の服を脱がそうとするアリス。

 

「朝這うって何!?ちょ、待てやめろ、脱がすな!」

「もう、往生際が悪いわよカズマ!とっとと私に襲われなさい!」

「いや、それ普通俺の方が言う台詞だから!?お前の方が言って良い台詞じゃないからな!?」

 

俺の抵抗に諦めず襲おうとするアリスと組み合いをしていると、出入り口のドアからノックの音が響く。

 

それに続いてラファールが入ってきた。

 

「カズマさん、アリスの姿が見えないのですが何か知って………」

「…………お、おはよう……ラファール。待って待ってくれ頼むから真顔で扉を閉めようとしないで!誤解だ!」

 

部屋に入ってきたラファールの姿は薄いピンクのネグリジェだった。その姿は美しく極めて扇情的で、一瞬言葉を失うほどだった。

 

そのラファールが俺達を見るや固まり、そのまま無表情で扉を閉めようとするのを止める。

 

しかし、それを目の前のアリスが邪魔をしない筈がなく。

 

「あら、年増じゃない。悪いけど今からカズマとだから出ていってくれる?」

「おい貴様、少し黙ろうか?な?あ、待ってラファールホントにこれは誤解「パタン」……………」

 

必死で止めるもその扉は無情にも閉じられてしまった。

 

その閉じられた扉を呆けた状態で見るが、再度開かれる気配はない。俺に慈悲はなかった。

 

「さぁ邪魔物は消えたわ!これで思う存分ヤれるわね♪」

 

そうアリスが言ったのを聞いて我に帰る。やばい、追いかけないと。

 

そう思い、扉に向かおうとする俺の右手をアリスが引っ張り、ベッドに押し倒される。

 

「おわっ!なに……」

「何?それは私のセリフ。何であの女を気にするの?カズマは私のでしょ?それとも何、私よりあの女の方が良いの?」

 

アリスは押し倒された俺に股がり、身動きをとらせないようにする。

 

そして、俺を見るその目には光彩がなく黒く濁っている。明らかに普通ではないその目とアリスの纏う雰囲気に一瞬怯んでしまう。

 

「ッ!?………アリス、頼む。行かせてくれ。これから一緒に戦う仲間なんだから変な誤解されたままだと困るだろ?」

「アは♪誤解って何?私とカズマの関係のこと?何も問題ないじゃない。だって、私たち夫婦になるのよ。何が問題なの?カズマだって昨日私に結婚したいって言ってたじゃない」

 

あれは言ったと云うより言わされた感じなんですが、拒否権無かった気が……

 

と、思いはするが言わずに俺は口を開く。

 

「確かに、アリスはとても魅力的で結婚したいとも思う。だけど、ごめん。俺は……今アリスじゃなくてラファールが好きなんだ。だから行かせてくれ…」

 

殺されるかもしれない、と思いながら俺はアリスに言った。今はアリスを選べないと。

 

アリスは俺の言葉を聞き、うつむき呟く。

 

「………そう……あの女を選ぶんだ………」

 

うつむき、肩を振るわせ始めるアリス。その姿に俺は少しの罪悪感を感じる。断りはしたが、それでもこんな自分を好いてくれた相手だ。それに何も感じないほど俺は鬼ではない。

 

その表情は前髪の影に隠れて見えないが、きっとショックを……

 

「アはハハ♪」

 

しかし、その俺の考えとは違い、アリスの口から出たのは笑いだった。

 

「アリ……んむっ!?」

「ん……ふ……くちゅ……ちゅ……ちゅる……」

 

突然笑い出したアリスを不思議に思い、声をかけようとするとその口をアリスの口で塞がれる。

 

人生で初めてのキス、しかしそれは唇と唇を合わせるだけのものではなく、アリスに強引に舌を入れられ口のなかを蹂躙される。

 

どれぐらいの時間だったのか、俺の息がキツくなったときにそれは終わった。

 

俺は口のなかを蹂躙された感覚と、酸素が足りないせいで動かない頭をなんとか建て直し、アリスに視線を向ける。

 

「んちゅ……ぶはっ!?ハァ……アリ、ス…お前……ハァ」

「ちゅる……んふ、今はこれで我慢してあげる……行ったら?」

 

俺の言葉を最後まで聞かずにアリスはそう言うと、するりと俺の上から離れ、ドアの方に俺を促す。

 

俺は言いたいことがたくさんあったが、軽く混乱している頭では何も言葉には出来ず、結局言われた通りドアに向かいラファールの元へ行くべく廊下へ出る。

 

 

 

 

 

部屋から出ていくカズマを見送り、私は自分の口の端が歪むのを感じる。

 

カズマとの自分にとっても初めてのキスの感想は筆舌に尽くしがたいほどのものだった。

 

口が重なりあった瞬間、全身に電撃が走ったような感覚があり、私は快楽で身を包まれた。

 

そして、その口の中に舌を入れて感じたカズマの唾液のなんと甘美なことか。

 

私はそれだけで達してしまいそうだった。今も自分の下腹部がキュンキュンと感じ、濡れているのがわかる。

 

「これであなたと私は一心同体。貴方は私のものよカズマ。私からは離れられないとすぐに気づくわ。すぐに……ね。ウフフ♪」

 

実は先ほどのキスの際、アリスは魔人族に伝わる『不別の契り』という、ある種呪いに近い盟約魔法を使用していた。それは自分と相手を魂のレベルで繋ぎ、それをすれば一生離れられなくなるという非常に強力な盟約だった。

 

具体的に例を挙げると、どちらかがもし命を落とした場合その相手も同時に死ぬ。正に一心同体、運命共同体である。

 

と、このように一種の呪いのような強力な盟約の為、今ではほとんど使用される事は無く、その存在事態が失われ始めている盟約であった。

 

そもそもお互いの口でするキスという行為事態が魔人族に限らず、結婚もしくは婚約の際にしか許されない行為で、それをすると言うことはこれからの一生を共にする、という意思表示なのだが。

 

この世界のそんな世間のルールを一馬が知るはずもなく、また着々と外堀を埋められていることに気づく筈もなかった。

 

 




いやー何でこんな内容になってしまったのか……。

俺もっと健全なもの書こうと思ってたのに……(嘘)

次の投稿がなるべく早くなるよう頑張ります(`^´ゞ
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