異世界に来たから、とりあえずこの世界の神になろうと思う。   作:まなさた

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あけましておめでとうございます!

いやーお待たせしました!(待っている人がいるのか怪しいが)

モチベだだ下がりで全く書けてなかったんですが、とりあえず年も越したので出さないと!と思い出しました。

では、どうぞ!


否定しきれないのが、苦しい所だ。

「……あの…ラファールさん?」

「…………」

「その……何かあった「いいえ何も」……はい」

 

私は、目の前で不機嫌オーラ出しまくりで朝食を食べているラファールさんに、勇気を出して声をかけてみた。

 

……が、最後まで言わせてもらえず否定されました。

 

どーみても何も無かったような雰囲気では無いんですが、これ以上無闇に聞いて、さらに気を悪くしたときに何をされるか怖いので、私は引き下がるほかありません。

 

朝起きた時は、何か思い出しているのか、顔を赤くしてはニヤニヤと笑っていて機嫌が良さそうだったのに、アリスさんを探しにカズマさんの部屋に行って帰ってきてからずっとこの状態です。

 

またカズマさんが何かしたのは間違いないですが、一体何をしたらこんな風にできるんでしょうか。

 

それにしても、ラファールさんはカズマさんに会ってから変わりました。天界(うえ)に居たときに比べて色んな表情を見せるようになりましたし、触れれば斬られるような雰囲気も無くなりました。

 

前のラファールさんは常に気を張っていて、周りからは仕事を完璧にこなす、容姿端麗なエリートという感じで、規律やルールに厳しく、上司にさえ物申す姿から『鬼天使長』と呼ばれる程でした。

 

下級天使からはかなり羨望の目で見られ、一部で『お姉さま』と呼ばれていたり。

 

ただ、私はその姿に言い知れぬ不安と危うさを感じていました。

 

彼女は完璧すぎたんです、周りからの期待、与えられた仕事などそれら全てに完璧に応える。確かにそれはすごいことですが、あまりに完璧すぎました。

 

それは彼女の生真面目な性格からか、それとも別の要因かは分かりませんが、彼女は手を抜く―――所謂、「ガス抜き」というものを知らず、休暇や休みを取らず常に働き詰めで、いつか壊れてしまいそうな予感がありました。

 

本当にカズマさんには感謝です。まだ会ってから1日しか経っていないにもかかわらず、彼女が今まで見せてこなかった感情や表情を沢山引き出してくれましたから。

 

しかし―――

 

「……………………」

 

こんなのは望んでないんですよう。さっきからラファールさんの不機嫌オーラで周りの人の目が刺さってきて居心地が悪いなんてレベルじゃない。

 

私のストレスメーターが上昇すること待った無しです。……ああ、お腹が……胃が痛い。

 

と、私がお腹を抑えていると、やっと食堂にカズマさんがやって来ました。

 

これで助かると思ったら、ラファールさんの不機嫌オーラがさらに強くなりました。もう帰りたい………!

 

 

 

 

 

食堂にラファールを捜して来ると、イリアスと朝食を食べているのを見つけた。

 

向こうも俺を見つけた様で、こちらに顔を向けている。ただ、ラファールからは、殺気を乗せた視線が向けられ、逆にイリアスからは助けを求める視線が向けられた。

 

ヤベェ……めっちゃ怒ってるなラファール。いや、大丈夫だ。あれはただの誤解だと話せば分かってくれるさ!…………さすがに無理かなぁ……

 

心の中で弱音を吐くも、誤解を解くべく、ラファールに声を掛ける。

 

「す「黙れ色欲魔さっさと首を吊って死ね。もしくは馬に蹴られて死ね」……………」

 

取りつく島もない。まだ何も言ってねぇよ!?せめて話聞いてからにしてよ!

 

「カズマさんカズマさん」

 

と、肩をトントンと叩いてイリアスが声を潜めて言う。

 

「一体何したんですか、貴方。ラファールさん凄い怒ってるんですけど!」

「いや、実はな………」

 

俺は朝の出来事を簡単に説明する。

 

「カズマさんサイテー」

「おい!俺はどっちかといえば被害者だろ⁉︎」

「抵抗しなかった時点で同罪ですね」

「ぐっ………!」

 

それを言われると言い返せない。事実俺が本気で抵抗すれば、簡単にアリスを引き剥がせたはずだ。

 

それをしなかったのは、相手が女の子で知らない奴じゃなかったって事と、俺にそういう事への耐性が無かったからだ。

 

いや、言い訳してるつもりは無いんだよ?だって考えてみろよ、朝起きたら裸の女の子が居て、しかも超美人で可愛くて、そんな奴から迫られたりしたら抵抗しようにも出来ないだろ?

 

据え膳食わぬはなんとやら、つまり俺に非は無い!超絶に嘘だけどな。

 

「おいおい、何があったんだ?」

「おお、お前か。いやなんかあそこの男がよ、女がいるのに別の女にまで手を出したらしい」

「まじか!?あんな美人な女いるのに満足出来ないのか。ガキの癖してやるな」

「俺だったらできねぇな」

「てか、もう一人の女もかなりの上玉だぜ?」

「かーっ!羨ましいねぇ!」

 

おぉっと?何やらとんでもないことになってるみたいだぞ?

 

周りから俺は可愛い彼女がいるのに浮気したクズ野郎に見えてるっぽい。

 

否定しきれないのが、苦しい所だ。

 

さっきのイリアスとの会話を聞き耳スキルかなんかで拾われたかな。

 

まぁ、アイツラは後から誤解を解くとして。(物理的に)

 

ゾクッ!!

 

「お、おい……今なんか寒気が……」

「き、奇遇だな、俺もだ」

「なんか、気味悪いな……」

 

さてと、どうやってラファールの機嫌を直せばいいんだ?

 

と、俺が思案し始めたところで、朝食を食べ終え、立ち上がるラファール。

 

「あ、ちょ………!」

「では、今日は各自自由行動ということで。私とイリアス様は別行動を取らせていただきますね」

 

ラファールは一息にそう言うと、スタスタと食器を片付けに行く。

 

「…………………」

「……えっ、とぉ?」

 

残されたイリアスはどうするべきか迷っているのか、俺とラファールを交互に見てソワソワしている。

 

「……はぁ。………いいよ、行けよアイツと今日は行動するんだろ?」

「あ、はい。……えっと、頑張ってください?じゃ!!」

 

イリアスは最後にそう言い残すと、そそくさと離れていく。

 

それを俺は見送ると、ため息をつく。

 

「やっちまったなぁ……」

 

昨日告ったばかりだというのに、今日のアレはマズかった。

 

どちらかといえば俺も被害者なのではあるのだが、そんなのは言い訳にならない。

 

さっきも言ったとおり、誘惑に負けずちゃんと抵抗していれば良かったのだ。

 

しかし、そんな事を後悔しても時すでにお寿司、いや、遅し。過ぎた時は戻らない、これから挽回して行こう。

 

とはいえ、ラファールはさっきのとおり話なんて聞いてくれない。

 

必死に弁解したらしたで、逆に疑われるかもしれない。

 

しばらくは、ラファールとの接触は控えた方がいいかもしれない。

 

とりあえず、アリスに今日の事を伝えてどうするのか聞こう。

 

まぁどうせ俺について来るんだろうが………

 

 

しかし、その俺の考えは見事にはずれることになる。

 

 

「おーい、アリス?今日は……って、あれ?いないのか?」

 

部屋にいるだろうと思い、来てみたがアリスの姿はない。

 

と、机の上に手紙らしき物が置いてある。

 

「なんだこれ?えーと、なになに」

 

 

––––ちょっと用事思い出したから、しばらく別行動取らせてもらうわ。

 

 

手紙には妙に丸い字で短くそう書かれていた。

 

あのヤロウ!迷惑掛けたと思ったら今度はどっかに行きやがった!

 

何だよ用事って!何なの、もしかして俺本当はみんなに嫌われてんのか?

 

あんだけ好き好き言っといてこれはないんじゃないですかねぇ!?

 

「………はぁ。やめよう、今更一人で騒いでも時間の無駄だ」

 

ガクッと肩を落としてそう愚痴ると、俺は沈んだ気分をリセットする為に頬を両手で叩く。

 

パンッという音と痛みで気分が晴れる。

 

「いよっし!!」

 

考えるのはもうやめよう。とりあえず今日は前からやろうと思ってた事をやろう。

 

まずは、ギルドだ!!

 




ちょっと短い………

久しぶりに見たら、お気に入りが60超えててびっくり。

皆さんありがとうございます!

次も早く出せるよう頑張ります!
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