異世界に来たから、とりあえずこの世界の神になろうと思う。   作:まなさた

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更新が遅れるかもと言ったが、あれは嘘だ!!嘘だけど。

本当はテスト終わって書き始めたら指が止まんなくなって、気づいたら出来てただけです。

勉強しろよ、俺。

そして今回は初の3000文字越えだぜ!!

この調子でもっと書けるようになっていければと思います。

今回ちょっと重い話を入れてみたんですが、またも何か自分で書いててよくわかんない感じになったので暖かい目で呼んじゃってください。

では、本編スタート!!


やったね今日はハンバーグだ!!

ハロ〜!今日も元気な17歳、佐藤和馬です!!

 

ラファールに勝手に異世界へ飛ばされたトコだぜ☆

 

とりあえず今の俺の状況を簡単に説明するぜ!!耳の穴かっぽじってよ〜く聞きやがれ!!

 

 

 

絶賛空を自由落下中だぜ☆

 

 

何言ってるのかわかんねぇと思うが俺もナニ言ってんのかわからねぇ。いやわからんのは俺のこの変なテンションか。

 

そんなことを考えている間も、パラシュートなしのスカイダイビングをお楽しみ中だ。全力で嘘だけど。

 

ふと下を見ると地上がぐんぐんと近づいている、いや俺が近づいている。このまま落ちたらひき肉ミンチ決定だね。やったね今日はハンバーグだ!!もちろん嘘、になるといいなぁ。

 

少しでも落ちる速度を落とそうと俺は手と足を広げる。

 

下に湖のような場所が見えたのでそこに落ちるように調節する。地面に落ちるよりは幾分ましだろう。

 

「うわわわわ〜!?誰か助けてくださいぃぃぃ〜!?」

 

瞬間、俺の横をイリアスが凄まじいスピードで通り過ぎていく。あんのバカ!

 

俺は気をつけの姿勢をとり、風の抵抗を減らして弾丸のようにイリアスを追う。

 

「落ち着け!!じっとしてろ!!」

 

イリアスに追いつくと腕をつかみこちらに引きつける。

 

下を見ると湖はかなり近づいていた。

 

そういや水ってかなり高いところから落ちたらコンクリぐらいの固さになるんだったか。

 

確か75メートル以上から落ちたら確実に……………考えてる場合じゃねぇ!!

 

俺はイリアスを胸に抱き寄せる、湖の水面はもうすぐだった。

 

少しでも水面からの抵抗が少なくなるよう頭から落ちる体勢をとる。

 

(異世界に来ていきなり死ぬとかツイてねぇな……………)

 

そう思った瞬間、俺は湖に水しぶきを上げながら突っ込み、意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺には妹がいた。3つ年が離れた妹が。

 

親父は消防士で昔在った災害で逃げ後れた子供を庇って死んでしまった。

 

幸い子供は軽い怪我で済み、後日両親が家に謝罪とお礼を言いにきた。俺と同じくらいの子供だった。

 

親父は死ぬ前に俺に笑顔でこういった。

 

『もし俺が死ぬようなことが在ったら、お前が家族を守ってくれよ。母さんと今から生まれてくるお前の妹の明日香を。』

 

母さんは女手一つで俺たちを育ててくれた。朝から晩まで一生懸命働いて。

 

俺は母さんがいない間家事や妹のお守りをした。少しでも母さんの負担を減らすために。家族を守るために。

 

妹は健康に育ち、俺が小学生になる頃には家事の手伝いもするようになった。

 

妹は夜になるといつも俺の部屋に来て布団に入ってくる。

 

『おい、どうしたんだよ』

『お兄ちゃん、こわいからいっしょにねよぅ?』

『母さんのとこ行けば良いじゃないか』

『やだぁ、お兄ちゃんとがいいの〜』

 

涙目上目遣いで言われたら断れる訳が無い。

 

将来はきっとあざとい子になるなぁ。と思ったりした。

 

『しょうがないな。入れよ』

『わ〜い』

 

妹は上機嫌で入ってくる。現金な奴だ。

 

『お兄ちゃん、おばけとかきたら守ってくれる?』

 

ふいに妹が訪ねてきた。

 

『ああ、お化けだけじゃなくてどんなやつが来ても守るよ。絶対。明日香も母さんも、約束だ』

『うん!』

 

しかし、俺は守れなかった。

 

妹は正直かなり可愛く育ち小学生高学年になると更に綺麗になっていった。

 

結果ストーカーに追われるようになっていた、また頭も良かった妹は同級生からも少なからず苛めを受けていた。

 

どうにかしたかったが、たかが中学生の俺にはどうすることもできなかった。

 

それから何も出来ずに1年が過ぎた。

 

いじめはどんどんエスカレートしていっていた。悪口やいたずらだけでなく暴力をふるうようになっていた。

 

俺はどうにかしたかったがやはり何もできないでいた。学校の先生に何度も頼んでみたが、曖昧な返答しか帰ってこなかった。

 

「(何で生徒の味方のはずの学校の先生が何もしてくれないんだ)』

 

俺は自分の無力を呪った。

 

それからまた1年、俺は何も出来ずに時間だけが経った。

 

さすがに中学2年にもなるといじめは減ってきた。妹もだんだんと笑顔が増えて、これから先が楽しみでしょうがないようだった。

 

そんなときだった、俺の家に悪質なストーカーが乗り込んできたのは。

 

俺が家に帰ると玄関のドアが壊されていた。

 

『きゃあああああああぁぁぁぁぁああああああ!!!』

 

唖然としていると妹の悲鳴が聞こえた。

 

俺は靴を脱ぐのも忘れ家に駆け込み、妹の声がするリビングに急行する。

 

『明日香!!』

 

リビングに入ると妹の名を叫ぶ。妹の前にはバットとナイフを持った男がおり、床にうずくまった妹を蹴り上げていた。

 

リビングはひどい有様だった。部屋は荒らされており、誰かと争った形跡が在る。

 

もちろん争ったのは………

 

『母さん…………!』

 

母さんはうつぶせに倒れ頭から血を出していた。腹のあたりから血が出ているのか大きな血だまりが出来ていた。

 

俺に気づいた男が俺にバットを振りかぶり襲い掛かってきた。

 

俺は横に飛び込んで躱す。

 

『お前が殺したのか、母さんを!!』

 

俺が吠えると男はクケケッと笑い。

 

『あのババアのことかぁ〜?何かこの子は私が守るとか言って邪魔しやがるから殺しちゃったぜ。何度なぐっても立ちやがるから正直うざかったぜぇ〜。まぁ殴るの楽しかったけど☆ウヒャヒャヒャヒャ!!』

 

どうやら仕事が早く終わった母さんが男に立ち向かったらしい。妹を守るために。

 

男は笑いながらバットを再度振ってくる、俺はそれをうまく回避して反撃を試みるが、瞬間俺の右腕の辺りが熱くなり痛みが襲った。

 

男から飛び退くと腕から血が滴ってきた。男のナイフからも血が滴っている。

 

俺はそこに在ったいすを男に投げる、男はバットでそれを弾く。

 

『無駄無駄〜。そんなんじゃ俺にはカテナチオッ!?』

 

弾かれた椅子の後ろから突っ込んできた俺の足が男の腹に突き刺さり、男を蹴り倒す。

 

倒れた男に俺は素早く近づき、手に持っていたバットとナイフを蹴り飛ばす。

 

まだ起き上がれない男の手を背中にまわし締め上げる。右腕が痛むが我慢する。

 

『いって、痛だだだだだだ』

 

男は痛みに苦しみ暴れようとするが、俺は手に力を入れ更にきつく閉める。

 

するとパトカーの音が聞こえてきて、家にドタドタと複数の人間が入ってくる。

 

『動くなッ!!現行犯逮捕だ!!身柄を拘束する!!』

 

入ってきた警察が男に手錠をかけ俺をどかし、俺がやっていたことを引き継ぐ。

 

『(そうだ、明日香は!?)』

 

妹のことを思い出した俺は妹の元へ行く。

 

『明日香!!大丈夫か?』

 

俺は項垂れている妹に声をかける。

 

『…………して………』

『ん?』

『………うして…どうして守ってくれなかったの!?どうして早く守りにきてくれなかったの!?私を………お母さんを絶対に、………絶対守るって約束したじゃんか!?小学校の時だってそうだ。私がいじめられてたの知ってたのに何も出来なかったじゃん。お兄ちゃんなら、いつかなんとかしてくれるって信じてたのに!!』

 

目から涙を流しながら妹が言い放ってくる。

 

『ッ!!……明日香……ごめ』

『触らないでッ!!嘘つき!!』

 

俺が妹の肩に手を伸ばし謝ろうとすると、妹は俺の手を叩きリビングから出ていく。

 

妹の「嘘つき」という言葉が胸に突き刺さる。

 

『明日香!!』

『こら、君たち待ちなさい!』

 

追いかける俺を警察の人が止めるが無視する。

 

妹は裸足のまま道路を走って行く。

 

『明日香、ッ待って!!』

 

腕の痛みを我慢して妹を追いかける。

 

そして周りが見えていないのか妹が車道に飛び出す。さっき見た血のような赤に変わっている信号機を無視して。

 

そこに狙ったかのごとくトラックが突っ込んでくる。

 

『くそっ!!間に合えぇぇぇぇ!!』

 

俺は走った、いつもなら絶対に出せないようなスピードで。

 

脳は人にリミッターを掛けているらしい、それは無意識的な物で脳が自分の体を壊さないように自己防衛をした結果だ。

 

人は脳の1割程の能力しか使っていないという説があり、そのリミッターは自分が死んでしまうかもしれない絶体絶命のピンチ、生命の危機に瀕したときに脳が何が何でも生き残ると判断したときに外れるらしい。俗に言う火事場の馬鹿力がそれだろう。

 

そしてこの時、佐藤和馬はそれを成した。

 

大切な人を、守ると決めた人をまた失わないように。交わした約束を今度こそ果たすために。

 

その思いが彼に力を与え突き動かした。

 

自分を犠牲にしてでも護りたいものを守るために彼は飛び込んだ。

 

『明日香ぁぁぁぁああああああ!!』

 

妹の手を掴み引っ張りだす、そして入れ替わりにトラックの目の前に体が投げ出される。

 

『お、にい、ちゃん……?』

 

妹の困惑した顔にとびきりの笑顔をぶつける。

 

そして俺の意識は痛みによってかき消された。

 

 

 

 

 

 

 

『………ま…………ずまさ…!………まさん……!』

 

誰かが俺を呼んでいる。

 

俺はまどろみの中から意識を覚醒し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は自分を犠牲にしてでも護りたいものを守るために行動した。

 

しかし彼は気づいていなかった、その行動によって深い悲しみを、大切な人を無くす悲しみを、残った者に背負わせてしまったことを。

 




さーて明日もテストだガンバルゾー。

次の更新も早くできるよう努力します!!

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