異世界に来たから、とりあえずこの世界の神になろうと思う。 作:まなさた
まず読者の方々に深くお詫びを………どうもすいませんでした!!
ここまで更新が遅れたのにはいろいろ理由があるんですが、言い訳はしません。
自分の不手際で遅れたのは事実なので。
あとこれからも遅くなるかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。
少女を助けた(?)俺達は当初の予定通り、町に向かおうとしたんだが………。
「……あのー、君」
「アリスよ、カズマ」
「ああ、うん。アリスはなんで俺の腕に抱きついてんのかな?その……あたってるんだけど」
そう助けた少女———アリスが俺の腕に抱きついてきて動けないのだ。
しかも裸で、その大きく育った胸を押し付けるようにしてだ。
俺は暴れだそうとする本能を持てる理性を総動員して押さえつけていた。
「あててんのよ」
「まて、なんでお前がそのネタを知っている」
この世界にまでそのネタが浸透しているんだろうか。きっと俺の前につれてこられた奴らの影響だろうが……。
いやまぁ、ぶっちゃけこのままでも動けるし、俺的にはとってもメシうまな状態だからこのままでもいいんだけどね。
だけどね、さっきから後ろにいる二人からすっごいプレッシャーっていうか殺気がきてるのな。
もうそれだけで相手を殺せるんじゃないかってくらい。
とくにラファールの殺気がヤバい。
さっきチラ見したらバスターブレードを振りかぶって切り掛かろうとしてた。
さすがにイリアスに止められてたけど、いつ斬られてもおかしくない。
このままでは俺の命に関わるので、アリスに離れるように頼む。
「その〜、アリス?離れてくれないかな?じゃないと動きにくいしさ」
「だが断る」
「だからなんでお前はそのネタを知っていやがる!!」
またも出てきたもとの世界の有名なネタに俺はシャウトする。
そのうちスタ○ド能力とか持ったやつが出てくるんじゃないか、これ。
「と、とにかく一度離れてくれ、頼む」
「いやよ。今離れたら周りの人に全部見られちゃうじゃない」
「いや、今ここにいるのは俺と後ろの二人だけだし。お前もしかしてからかってたりしないか?」
「じゃあ今離れたら寒くなっちゃうからヤダ」
「今じゃあって言ったよな?やっぱりからかってんじゃねぇか!服なら俺の貸してやるから、離れてくれ。じゃないと後ろの二人に殺される」
「しょうがないわねぇ……」
渋々といった感じで俺から離れるアリス。
俺はアリスに服を貸すため、着ていたパーカーを脱ぎ、アリスに渡す。
それをアリスは受け取ると着始めるが、その大きな胸はさすがに収まりきらず、ファスナーが半分ほどしか閉められない。
おかげで、胸の所が大きく開いている。
袖の方は少し大きかったのか袖から手が半分ほどしか出ておらず、萌え袖のようになっている。
下の方はパーカーのサイズが大きかったおかげでスカートのようになっているが、かなり短いので見えてしまいそうだ。
結論、さっきよりもなんかエロくなってね?
服を着せれば何とかなると思っていたが、逆にマニアックな感じになってしまった。
そのせいか後ろの殺気がさらに強くなったように感じる。
「これがカズマのにおいこれがカズマのにおいこれがカズマのにおい………ウフッ…ウフフフッ。あっ、ねぇカズマ似合う?」
袖で口元を隠して(?)ブツブツつぶやいていたアリスが、その場でくるりと回って感想を聞いてくる。
しかし、回ったせいで裾がめくれそうになり、何も履いてないところが見えそうになる。
「あ、あ〜〜。うん、似合ってるんじゃないか?」
「ありがと、うふふ」
頭をかき、目をそらしながら言うと、アリスは満面の笑みで返してくれた。
「で、そういえば後ろの二人とカズマはどんな関係?」
そして今度は後ろの二人に興味を持ったのか、首を傾けながら聞いてくるアリス。
「ああ、後ろの二人は俺の仲間だ。これから行く街で冒険者になって、パーティーを組む予定なんだ」
「へ〜」
「この剣士っぽいのがラファールで、隣のがイリアスだ」
「よろしく」
「よろしくお願いしますね」
俺が紹介すると二人は軽く会釈して答える。
ちなみに二人は今、来たときのような装備じゃなく普通の装備になっていて、背中の翼なんかもない。
出発する前に、その格好のままではさすがに怪しまれるだろうしマズいということで、ラファールは軽装鎧にスカート、イリアスはなぜか紅白の巫女服である。
なぜ巫女服なのか聞いてみたところ、俺の元いた世界の日本で魔法というか術式を使う人の戦闘時の正装と聞いていたためと、単に着てみたかったらしい。
そりゃあ確かに正装だが、いまどき術式とか使って鬼とかと戦っている巫女なんていないだろうし、まず魔法使いと巫女は全く別物である。
なにより巫女服は正直言って動きにくそうなので戦闘に向いてない装備だと思う。
それに金髪碧眼のイリアスには巫女服はかなり違和感がある。やっぱ巫女服には黒髪だろ。
まぁ最初の露出過多の装備に比べればマシなので特に何も言わずにおいたが。
「よろしく。あたしはアリスよ。イリアスの服装は珍しいわね。初めて見たわ」
「はい。遠い国の伝統的な衣装なので、珍しいのは無理ありませんね」
「で、カズマたちは冒険者になりにこの先の街に行くのよね?」
「おうそうだ。置いてかれるのを心配してんなら大丈夫だぜ?街までは面倒見てやっからさ」
「いや、そうじゃないの。……ねぇ、カズマ」
何か決心したような顔でこちらを向くアリス。
その急な変化に戸惑いながら聞く。
「お、おう。なんだ、アリス?」
「私もパーティーに入ってもいいかしら?」
「おう…………はっ!? 今なんて?」
突然のことに狼狽した俺は、アリスに聞き返す。
「だから、カズマのパーティーに入れてって言ってるの!」
「えっ!そりゃ別にかまわんけども……」
「やった!!ありがとうカズマ!!」
俺が驚きながらも了承すると、アリスはジャンプしながら喜ぶ。
下が見えちゃうからやめなさい。
「でもお前魔人族なんだろ?いまは和平してるけど、まえまで俺たち人間の敵ってことになってたやつだよな?冒険者とかなれるもんなのか?」
「そうですね。そんなのがもしパーティーに居ると知ったら、ほかの冒険者が黙っていないでしょう」
「いまだに魔族なんかの種族に対しての評価は悪いので、もしかしたら襲われたりしますね」
俺が心配していることをラファールとイリアスが全部言ってくれた。
そう、敵であるアリスは冒険者になどなれない。
むしろ、魔族であることがばれると冒険者や国の騎士団なんかが黙っていないだろう。
しかし、それを聞いたアリスは待ってましたと言わんばかりに得意げな顔をしていた。
「ふふふ!大丈夫心配しないでカズマ」
言うな否や何かの魔法を唱え始めるアリス。
するとアリスから光が出始め、それはだんだんと強くなっていく。
「お、おい!なんだよこれ!」
「これは………!」
「もしかして………」
俺は驚き声を上げる、ラファールとイリアスはこの魔法に心当たりがあるのか、さほど驚いていないように見える。
そして光が一気にその強さを増し、とっさに目を腕で庇う。
光が収まったのを確認しながら、アリスに視線を向ける。
「あ、アリス……だいじょう……ぶ……か?」
そこには人間の女の子が居た。そう、
アリスは人間の女の子になっていた。
いや、外見的な違いはほとんどない、耳が丸くなったのと頭の角がなくなっているだけだ。
しかし、俺にはなぜかアリスは人間だ。という確信にも似た感情が強く芽生えていた。
「な、なんだ?急にアリスが人間になってるんだけど」
「ふふんすごいでしょう。褒めてくれてもいいのよ」
俺が目の前のことに理解が追いつかず口を開いていると、アリスが手を腰に当てえっへん!と胸を張ってくる。
てかさっきから俺驚いてばっかな。そろそろ休憩が欲しいところだ。
「人化魔法ですね。魔人族などが持つオリジナルの魔法です。体を人間化させて、さらに自分を視界に入れた相手には人間でないと疑わないよう軽い催眠効果があります。といってもかなり珍しい魔法なのでまだ存在していたとは、驚きですね」
ラファールがアリスが使った魔法の説明をしてくれた。
「昔、お父様がいつか役に立つだろうって教えてくれたんだけど。ほんとに役に立ってよかったわ。これでカズマのパーティーに入ることができるわね」
「おいイリアス。これってばれたりしたりすることは?」
「魔法を解かない限りはありえません。ただ、かなりのレベルの魔術師や魔法使いには見破られる可能性があります」
ということはよっぽどのことが無い限り、アリスの正体はバレないことになる。
「しょうがない。何も問題が無いんなら断ることも無いしな」
俺がそう言うと、アリスはこちらに飛びついてくる。
「やったー!これからよろしくねカズマ!ちなみに私は火炎・爆裂魔法が得意よ」
「ちょっとあなた!さっきから和馬様にくっつき過ぎです。迷惑ですから離れなさい!!」
それを見たラファールが怖い顔でアリスに離れるように言う。
おいおい、一応今から仲間になったんだぜ?なんて顔してんだよ。
なんて言ったら怒られそうなので言わないでおく。
ラファールの注意をしかしアリスは顔に笑みを浮かべる。
「別にあんたに関係ないでしょ。それにカズマも迷惑だと思ってないわよ。ねぇカズマ?」
「まぁ、迷惑ってほどでもないな。少し動きにくいが」
「ほらね。だから口出ししないでくれるかしら?」
「動きにくいということは十分迷惑になっているでしょう。早く退きなさい、小娘」
「それを迷惑かどうか決めるのはカズマでしょ?実際、カズマは迷惑じゃないって言うんだからアンタの意見は関係ないわよ、おばさん」
「誰がおばさんですか。私はまだ若いですよ、小娘」
「あら、私から見たら十分おばさんよ、おばさん。てか自分で若いとか言ってる時点でおばさんだわ」
なにやら雲行きが怪しくなってきた。
女ってすごく年齢気にするよな。年齢なんか関係なく綺麗な人は奇麗だし、逆に年を取って出てくる色気ってのもあるのに。
まぁ女の人にはいろいろあるんだろう。
てかラファールって見た目20代だけど、大天使になるほどなんだからたぶん中身はバ………
と、そこまで考えていると背中に寒気がゾクッと来た。
ラファールがすごい笑顔でこっちを見ていた。
そしてその目から語りかけていた。内容は…………
そ れ 以 上 考 え た ら 殺 す
俺は考えるのをやめ、今後一切女性の年齢の話はやめようと思った。
そこに二人のケンカを止めようとイリアスが声をかける。
「ふ、二人ともお互い仲間なんですから仲良く……」
「「うるさいだまれ
「ひぅっ!?」
二人から今までケンカしていたとは思えないほど同時に罵られ、ビビるイリアス。
自分でも気にしていたのか、自分の胸を下から持ち牛乳……牛乳……とつぶやいていた。
もはやどこにも女神の威厳は無かった。
「つかラファール。お前さっきから突っかかってくるけどさ………もしかして妬いてんの?」
「なっ!?」
俺がからかい半分で言うと、ラファールは顔を真っ赤に染める。
あれ?テキトーに言ったつもりなのにもしかして図星だったり?
「なな、何を言ってるんですか!?私が嫉妬など………もう知りません!!」
ラファールは顔を隠すように背けると、町の方向に早歩きで進んでいく。
慌てて俺は追いかける。
「あ、ちょっと待てよ。冗談だって、怒んなよ」
「カズマ待ってよ、私を置いていかないで」
そして和馬たちが街に向かったことに気づかず、いまだにぶつぶつと何かつぶやくイリアスだけが残された。
イリアスが和馬たちが街に向かったことを知るのは、たっぷり20分経過した後だった。
「うえーん、なんで皆さん私のこと忘れてるんですか〜!?」
和馬「あ、イリアスのこと忘れてきた」
アリス「まぁ、いいんじゃない?行き先わかってんでしょ?」
和馬「それもそうだな。子供じゃないんだからな」
ラファール「一応女神なのにこの扱いで良いんでしょうか……」
次もがんばってやるぞ〜!!
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