ネプテューヌEX ~とある青年のエクスペリエンス~   作:S・TOM

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第3話 討伐

アイエフとネプテューヌ、そして『ネプギア』と協力する事にした俺は洞窟の中を進んでいった。

 

「なぁ、アイエフ。お前はさっきここにモンスターが集まっているって言ってたな。どこでそれを?」

 

「そういえば言ってなかったわね。私はプラネテューヌの諜報部員なのよ。だからそういう情報はお手の物ってわけ」

 

諜報部員か、なるほどな。それを聞いた俺はさらに質問する。

 

「原因は? その事がわかるんなら、原因の方も分かりそうなもんだけどな」

 

「これから調べるところよ。……正直言って、まだ分かってないのよ」

 

「調べてる途中でモンスターにやられちまうからか?」

 

俺の問いにアイエフは首を縦に振る。

 

「そうか……そうだな」

 

「ねぇねぇ、カイトって凶暴化したモンスター倒したんだよね? その時の様子ってどうだったの?」

 

ネプテューヌが凶暴化したモンスターと戦った時の事を聞いてきた。

 

「戦った時か……まず素早かった。戦ったモンスターは馬鳥だったんだが、俺に気づいた馬鳥が目に見えない速さで襲ってきたんだ」

 

「ええっ! そんなに速いの!?」

 

それを聞いたネプテューヌは驚愕してしまう。

 

「目に見えないほど……そこまで速いなんて」

 

「ああ、そして攻撃も痛かった。俺はなんとか攻撃したんだが、それを物ともしない馬鳥の攻撃を喰らっちまった。それはもう立つのがやっとなぐらいな威力だった」

 

俺の話を聞いている間、ネプテューヌ達の言葉は出なかった。

 

「あんた、よくそんなモンスターを倒したわね」

 

「最後は馬鳥が攻撃する瞬間を狙って倒したんだがな。あれは賭けだった……」

 

喋る終えた俺はさっさと気分を切り替える。

 

「まあ、そんなわけで俺は凶暴化したモンスターを倒したんだ。遭遇したらどんどん頼ってくれよな」

 

「その自信はどこから来てるのかしら?」

 

自信満々な様子をアイエフに突っ込まれる。……何なんだその目は。(「私の台詞、一つもなかった……」 byネプギア)

 

そうして洞窟の中を進んでいくと、兜とクローを付けた小動物の様なモンスターが数体現れた。

 

「あれは『チンピラキャット』か。変なところは無さそうだな」

 

「凶暴化はしてないだろうけど、明らかに私達を狙ってるわね」

 

アイエフの言うとおり、モンスター達は俺達に敵意を向けていた。

 

「なーんだ。凶暴化してないんなら怖くないよーだ!」

 

ネプテューヌは前にいた俺達を飛び越すと、剣を具現化させて構える。

 

「行くよ、ネプギア!」

 

「うん、お姉ちゃん!」

 

ネプギアも剣を具現化させて、ネプテューヌと一緒にモンスターに向かっていく。

 

「そいやー!」

 

ネプテューヌはチンピラキャットの攻撃をかわして斬る。そして襲い掛かってくる数体のモンスターを一振りで倒す。

 

「お姉ちゃん、後ろ!」

 

対するネプギアも姉に背後から攻撃しようとするモンスターをすばやく倒す。

 

「おお、ナイスだ我が妹よ!」

 

二人は次々と出現するモンスターを難なく倒し続ける。その軽快な戦いぶりに俺は驚くと同時に、うれしい気持ちになる。

 

「あいつら、中々やるじゃねぇか。見てるこっちも楽しくなってきたぜ」

 

「そんな事言ってる暇があるんなら、あんたも戦いなさいよ」

 

俺にそう言うと、アイエフは二本のカタールを取り出しモンスター達の方に向かう。それに気が付いた数体のモンスターがアイエフに襲い掛かる。

 

「邪魔よ!」

 

アイエフはモンスターの攻撃を次々とかわし、カタールで攻撃して倒す。

 

ネプテューヌ達の方を見ると、一体のチンピラキャットがそっとネプテューヌに近づいていき、攻撃の態勢に入っていた。

 

「ねぷっ?」

 

ネプテューヌが気づくも遅し、チンピラキャットの鉤爪がネプテューヌに向かって振り下ろそうとしていた。

 

「――させねぇよ」

 

俺はチンピラキャットの鉤爪が当たる寸前に蹴りを入れ、怯んだ隙に剣でチンピラキャットを斬る。

 

「もう少し、周りを警戒した方がいいぜ?」

 

「あはは、そうだね」

 

俺達は少し喋った後、モンスター達を片付けて行った。

 

――――――――――――――――――――――

 

それから数分、俺達は大勢のモンスターを倒し終えていた。

 

「ふぅ~やっと終わったよ」

 

ネプテューヌはそう言ってへたり込む。

 

「ここにいるモンスターは全部倒し終えたわね。……けれども」

 

襲ってきたモンスターに凶暴化しているのはいなかった。その事にアイエフは疑問に思っていた。

 

「だから言ったでしょ? 凶暴化したモンスターなんていないよ。さっさと帰ろ?」

 

「……いないと困るんだよな」

 

凶暴化したモンスターがいない事に愚痴る。

 

「そういえば、あんたはクエストのためにここに来たんだったわね」

 

その通り、俺は討伐のクエストを受けこの洞窟に来た。倒してないとなるとクエストを達成できないし報酬も貰えない。

 

「もうどこかに行ったのではないでしょうか? どこか別の場所に……」

 

ネプギアがそう推測する。

 

「いや、まだ洞窟は続いている。きっとこの奥に――」

 

すると洞窟の奥から何かが俺の方に向かってくるのが見えた。俺はすぐさま剣で弾いた。

 

「……えっ?」

 

他の三人は何か起こっているかを理解できてないようだ。当然だ、三人には『見えなかった』のだから。

 

「やっぱりな。いるぞ、モンスターが」

 

三人は俺が指す方向を見ると、一体の狼のモンスターがいた。

 

「あれは『フェンリル』? やっかいな相手ね……」

 

「しかし何あのモンスター!? なんだかヤバい雰囲気出てるよ」

 

異様な雰囲気を出すモンスターの見て三人は焦り始める。

 

「もしかして、凶暴化している?」

 

ネプギアの言う通りだ。奴はさっき、俺に攻撃してきた。それも目に見えない速さで。

 

「気を抜いたら……間違いなく死ぬな」

 

俺の発言にネプテューヌはさらに焦ってしまう。

 

「ええぇぇっ!? 私死ぬの? 死んじゃうの? そんなの嫌だよ! まだクリアしていないゲームたくさんあるのに!」

 

「落ち着きなさいねぷ子。もうこうなってしまった以上、戦うしかないわ」

 

そんな会話はお構いなしに、フェンリルは雄叫びを上げる。

 

一瞬でも油断したら死ぬ。そんな過酷な戦いが始まろうとしていた。




凶暴化したモンスターは強すぎる。
書いててそう思いました。
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