金と白   作:御免寝

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今回は短いです。
というかこれから短くなります。
一話3000いかないかも



前二話を改稿しました。
Dies要素を少なくしました。
アンナについては見た目が似ている全く別物だと思ってください。




02 ハラオウン家

アンナが保護されてから3年の年月が経った。

生まれてから10歳(推定)になるまで、研究室で高等狂育を受けていただけあって常識がかけ離れていたアンナは更生プログラムを終了させたばかりである。これまで、フェイトの使い魔であるアルフや友人たちといくらか問題があったが特に大きな問題を起こすことなく生活している。

 

現在、フェイトとアンナは、アンナの養子縁組の返事をするためにハラオウン家に向かっている。事の起こりは一年前、フェイトの義母であるリンディ・ハラオウンがアンナに養子縁組を切り出したのだ。アンナが養子縁組をよく理解していなかったので、返事は更生プログラムが終わってからということになったが。その後、フェイトの説明を聞いたアンナは、フェイトと家族になれるということで一も二もなく承諾した。

 

―――ピンポーン

 

インターホンを押し待つ。出てこない。

 

―――ピンポーン

 

再び押す。待つ。出てこない。

 

―――ピンポピンピンピ『すまない!手が離せn』ぴぴんぴんぽぴぴんぽぴぴん「やめんか!!」ぽーん

 

クロノが叫びながら出てきた。

 

「クロノ遅いよ」

「その前に言うことがあるだろう!?」

「?あぁ、こんにちは」

「違う!いや違くはないんだが……。フェイト、後で躾といてくれ」

 

疲れたように溜息をつき、フェイトに教育を擦り付けるクロノだった。

 

「あははは。上がっていい?手が離せないとか言ってたけど」

「大丈夫だ。ただ準備が出来ていなかっただけだから」

「準備?」

「アンナの養子縁組のね」

 

クロノはアンナのほうを見ながらそう言った。

 

 

 

■■■

 

 

 

アンナは今、養子縁組をする最後の判子を押した。

 

「よし、これでこれから君はアンナ・テスタロッサ・ハラオウンだ」

「アンナ・テスタロッサ・ハラオウン」

 

アンナは確認するように自分の名前を呟いた。そしてフェイトの家族になった実感を得たのだろう、満面の笑みを浮かべた。

アンナ・テスタロッサ・ハラオウン。テスタロッサは本人の強すぎる要望によって付けられた。

 

「それよりこれからどうするんだ?アンナの更生プログラムの終了に伴い、保護観察も終了だ。フェイトもさらに忙しくなるだろう?アンナはどうするんだ?最初よりはマシになったとはいえ、お前にべったりじゃないか」

 

この三年間でアンナのフェイトへの依存性は治ってきた。保護された当初は、フェイトが言い聞かせれば離れたとはいえ言い聞かせなければトイレにまで付いてくる勢いだった。それが今ではくっつくことも少なくなっている。実際今も同じソファーにいるものの、きちんと離れている。

 

「アハハ……。ま、まぁ仕事で離れることも多かったから。アンナも日々成長してるし」

「そもそも何でフェイトには懐いていたんだ?」

「それが分からなくて…。アンナに聞いても優しいからとしか言わないし」

「フェイト、優しいもん」

 

保護したばかりの頃はフェイト以外は触ることすらできなかった。今は大分治まってきたが。それを疑問に思ったカウンセラーが理由をアンナに聞いてみたのだ。しかし、アンナは優しいからとしか言わなかった。

 

「最初に会った優しい人がフェイトだった、というわけか…」

「そう思ってる。」

「今考えても仕方ないか……。それでアンナはこれからどうするんだ?上は管理局に入れようとしているが、フェイト以外の命令を聞くとは思えないんだが」

「うん。一年間、陸士学校に入れようと思ってる」

「正気か?アンナが一人で学校に通っている姿が思いつかないんだが?」

 

フェイトが一緒に通っている姿なら簡単に想像できるが。

 

「まぁ、そのあたりは我慢してもらうしか。アンナは私の執務官補佐にしようと思ってるの。そのために陸士学校は卒業しておいてもらいたい」

「なるほどな。確かにそれならアンナも暴れたりしないだろう。しかしアンナに仕事ができるのか?」

「それは補佐になってから経験を積めばできるようになるよ。アンナはこう見えても頭は良いんだよ?」

 

アンナは頭は悪くない。逆にとても優れていると言えるだろう。実際に更生プログラムの一つである計算問題や常識漢字などは開始して二ヶ月で終了した。では何故更生プログラムに三年かかったのか?それはアンナの最初フェイト以外の言う事を聞かなかったのと、常識があまりにもかけ離れていたからだった。

 

「普段の姿を見ているとそうは思えないがな。まぁ、問題はアンナを大人しく学校に通わすことが出来るかどうかだな。まだアンナに話していないんだろう?」

「うん。これからする予定」

 

自分のことだというのにフェイトとクロノの話に興味がないのだろう、フェイトの隣で本を読んでいるアンナを見ながらクロノは説得は大変そうだなと思った。

 

 

 

実際、フェイトはアンナの説得に一週間もの時間を費やした。

 

 

 

 

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