魔法少女リリカルなのはStrikerS~THE CRUSHER~   作:死食経典義

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え~、大変遅くなりました。リアルでまぁ色々あった・・・とだけ書いておきます^^;


着任挨拶からくる面倒事

運良く高町なのは一等空尉とフェイト・T・ハラオウン執務官に会うことができた俺は、二人に案内してもらい八神はやて二等陸佐が待つ隊長室へ向かっている

 

「いやぁ、運がよかったです。このまま迷子が続いたらどうしようかと思いましたよ」

 

俺がそう言うと、高町一等空尉が苦笑した

 

「もしかしたら、みんな部屋にいたんじゃないかな。丁度、朝食のあとで忙しくなる時間だったし」

 

「なるほど・・・なら仕方ありませんね。無闇矢鱈と出歩いている暇な局員がいないという証拠ですね」

 

「私もデータの片付けをしていた時にはやてから呼ばれたから」

 

と、ハラオウン執務官が続いた

 

「・・・・・・・・・・・・隊長陣に連絡がいってないって、レジアス中将(あのおやじ)はいつ異動の手続きを取ったんだ・・・」

 

俺は顔をしかめながらぼそっとつぶやき、溜息をついた

 

「ねね、聞いてもいいかな?」

 

「はい。なんでしょう」

 

「暮屋って地球の日本の名前みたいな感じだけど、出身はどこなの?」

 

高町一等空尉からのその質問に、俺は「やっぱりその質問はくるよな」と内心で呟いた

 

この手の質問はここ数年の間によくされるようになった。主な原因が―――と言っていいのか分からないが―――機動六課のメンバーの隊長のうち、地球出身が2人いるからだ。機動六課が出来る前から高町一等空位はこれからの管理局を担うホープとして注目されていたからな

 

漢字が使われている名前はここミッドチルダでは珍しく、なら似た名前の俺はどうなのだろうか、といったところだ

 

「暮屋さん?」

 

「ああ、すみません。出身は高町一等空尉と同じ地球の日本です」

 

「へー、わたしと同じなんだ。ちなみに、日本のどの辺?」

 

「海鳴市ですよ」

 

「へぇ~海鳴・・・・・・ふぇっ!!海鳴なんですか!?」

 

まぁ、驚くよな。ふぇってのは可愛いが・・・余り使わないほうがいいんじゃないか?幼く見られる可能性があると思う

 

「へぇ~・・・私とはやてちゃん以外にも、海鳴出身の人がいたんだ」

 

「びっくりだね、なのは」

 

「うん」

 

ふむ・・・ならもう1つ驚きを重ねてみるか

 

「えー、ついでの情報ですが・・・お二人や八神二等陸佐と同じ聖祥大付属に通っていて二学年上でした」

 

『ええ~~~~~!?!?』

 

―――――――――つっ!・・・・・・耳にキーーーーンときたぞ、今のは・・・

 

「暮屋さん、私達の先輩だったんですか・・・」

 

「全然知らなかった・・・」

 

まぁ、知らなくて当然なんだろうけどな。同じ学校でも二学年上のこととなると、知らない方が普通だと思う

 

「地球とミッドチルダを行き来してたのですれ違いになっていたんでしょうね。それに学年が違うんですから知らなくても当然です」

 

補足すると、学校ではなるべく大人しい人物で通してた――――――つもりではいる

 

「あ、それと・・・今更、言っても仕方ないことなんですが・・・」

 

「なに?」

 

「PT事件と闇の書事件の際、なにもお手伝いが出来なくて申し訳ありません」

 

と俺は頭を九十度下げた

 

PT事件の時は魔導士資格を、闇の書事件の時はデバイスマイスター資格を取るためにミッドチルダに来ていた。で、事件を知って直ぐに戻ろうとしたが転移許可がなかなか下りず、結局許可が下りたのは事件終了後だった。俺一人がいて何かが大きく変わったのかと言われれば、わからないと答えるしかないが・・・・・・何か出来る可能性があったのに何も出来なかったのは、当時の俺はかなり悔しい思いをしたものだった

 

その時の思いは大分薄くなっていてが消えてはおらず、事件当事者である2人に会ったことでその時の気持ちが蘇ってしまった。謝ってどうとなることではないが、そうしなければ俺自身が納得できなかった――――――ただの自己満足なのかもしれないけどな

 

「ん~・・・頭を上げてください、暮屋さん」

 

高町一等空尉が困った顔で、そう言った

 

「あの事件があったから、私はフェイトちゃんやはやてちゃんと知り合えて友人になれたんです」

 

「高町一等空尉・・・」

 

「それに、あの事件があったから今ここに私達がいるんです」

 

「ハラオウン執務官・・・」

 

ああ・・・この二人は、本当に優しいな・・・・・・

 

「ありがとう御座います。高町一等空尉、ハオラウン執務官」

 

「う~んと・・・あとね」

 

「はい、なんでしょう?」

 

「私のことは、なのはでいいよ」

 

「ですが・・・」

 

「私と階級は変わらないし、暮屋さんの方が年上でしょ?」

 

「じゃぁ・・・なのはさんと―――」

 

「さんもいらないよ。あと敬語も無しね」

 

「・・・はぁ、わかったよ。なのは、これでいいか?」

 

「うん」

 

そういって、俺に綺麗な笑顔を見せてくれた

 

・・・・・・・・・惚れてまうやろーーーー!!!! なんて地球の芸人のネタがふと浮かんだが、生憎惚れてる女性(ひと)は他にいるから叫ぶことは絶対にない

 

「それじゃぁ、私もフェイトって呼んで?」

 

「・・・了解了解。俺のことも芥でいいぞ。なのは、フェイト」

 

「うん、芥君」

 

「よろしくね、芥」

 

名前で呼ばれるのがそれほど嬉しいのか、俺に満面の笑みを見せる二人

 

あ~・・・この笑顔をファンクラブの局員がみたら卒倒するんだろうな――――――と言うか、笑顔を向けられたってことだけで俺自身が危険になるなんてことは・・・・・・ないと思いたい・・・

 

「あ、芥。ついたよ」

 

おお、到着した――――――って、2人と話をしてたから道順を全く覚えてないな・・・・・・後で地図を見せてもらわないとだな

 

「道案内ありがとな」

 

「ううん、私達も呼ばれていたからね」

 

「それでもだ。案内してくれた事実は変わらない」

 

礼をきちんと言う。じーちゃんから口がすっぱくなるほど言われたことだ、うん

 

「それじゃ、待ってるだろうし入ろうか」

 

「着任の挨拶もしないとね、芥」

 

「ああ、わかってるよフェイト」

 

さて、しっかりと挨拶をしないとな!

 

SIDE OUT

 

 

 

 

 

はやてSIDE

 

「・・・遅いなぁ」

 

「遅いです」

 

「主はやて、暮屋という者が来るのは間違いなく今日なのですか?」

 

「ん?ああ、本人から連絡あったからもうそろそろ来ると思うんやけど・・・」

 

「道に迷ってるとかじゃねぇの?」

 

うちのつぶやきに、連絡をしてすぐに来たシグナムとヴィータが声をかけてきた

 

本人から、もうすぐっこに着くって連絡あったから今日来るのは確定してるんやけど・・・・・・ヴィータの行ったとおり道に迷って・・・はないな。案内図は発注してる最中やけど、誰か彼かに道は聞けるんやし

 

「主はやて、探してまいりしょうか?」

 

「んー、もうちょっと待ってみよ。入れ違いになるんも困るしな」

 

「わかりました」

 

もう少し待っても来なかったらシグナム達に探してもらうかなと考えていたら、なのはちゃんとフェイトちゃんが来た

 

「はやてちゃん、来たよー」

 

「それと、はやてにお客さんも一緒だよ」

 

「失礼します」

 

と、なのはちゃんとフェイトちゃんが部屋に入ってきた。見覚えのない男の人も後ろに居(お)るね

 

――――――なんや、かなりの美形やな

 

「待っとったで、なのはちゃんにフェイトちゃん」

 

で、うちへのお客さん言うんは、彼やな

 

「道に迷ってたときに私達と会って、一緒に連れてきたの」

 

「で、どちらさんなんかな?」

 

と、なのはちゃん達の前に出て来て、敬礼をしながらこうゆうた

 

「本日より機動六課へ異動となりました暮屋芥一等陸尉であります」

 

なかなか良さそうな人やね。イケメンな点も高ポイントや

 

でも、彼はスパイの可能性もあるんよなぁ・・・・・・レジアス中将が自ら送り込んできた人やから・・・・・・

 

SIDE OUT

 

 

 

 

 

 

 

芥SIDE

 

「はやて、こいつがさっき言ってた陸上本部から異動してくるってやつか?なんか脆そうだぞ」

 

「そやで、ヴィータ。でも、そんなこと言ったら失礼やろ、今日から一緒に働く仲間なんやから」

 

なんか来て早々、いきなり脆そうなんて言われてるな、俺。まぁ、実際に細身で他の局員と比べても細いのは認めるけど

 

「すまないな、暮屋一等陸尉。気に障ったかもしれないが許してやってくれ」

 

「いえ、気にはしておりません。見た目が細いのじゃ事実ですし、いつもそう言われてますから」

 

と、苦笑を浮かべながらピンクぽい髪をポニーテールにしている女性にそう返した

 

「そうか。私はシグナム。機動六課のライトニング分隊の副隊長をしている、宜しく頼む」

 

この人がシグナムさんか。なのはやフェイト程じゃないけど、この人も管理局内外で人気あるんだよな――――――主に女性にだけど

 

と、手を差し出された。なら返すのが礼儀だな

 

「暮屋芥です。気軽に呼んでください」

 

差し出された手を握り返し答える。う~ん、剣士の手だ・・・・・・

 

「では、芥と呼ばせてもらおう。あと、お前のほうが階級は上だから、敬語はいらん」

 

「ん、わかったよ、シグナム」

 

しかしシグナムをはじめとして美人が多いな、おい。陸戦の連中が言ってたけど、六課は美人美男子局員を集めたアイドル部隊だって冗談交じりに言ってたけど・・・・・・この部屋にいるメンバーを見てると冗談と言えなくなりそうだな

 

「ちょい待ちシグナム。そうゆうのはうちの方が先なんとちゃうか?」

 

あ、八神部隊長のこと忘れてた・・・

 

「す、すみません主・・・」

 

「そんな、畏まらんでもええて。シグナムのほうが先になってもうたけど、機動六課部隊長の八神はやてや。ロングアーチの隊長もしとるよ。よろしくな」

 

シグナムと同じように手を差し出され、握り返す。

 

「暮屋芥一等陸尉です。暮屋でも芥でも好きなほうで呼んでください。これから、宜しくお願いします八神部隊長」

 

「じゃあ、芥君って呼ばせてもらうな。うちのことも、シグナム見たく気軽に呼んでな。芥君の方が年上やし、堅苦しいのはあまり好きやないし」

 

「じゃぁ、時と場合で使い分けということで。宜しく、はやて」

 

「・・・・・・あっさり順応されるのもおもろないなぁ」

 

と苦笑される。順応が早いのは元々だけど、ちょっとフランクすぎたか?

 

「あなたが暮屋芥さんですか」

 

と、はやての肩にいた童話の中にいる妖精みたいなのが話しかけてきた

 

「ああ、暮屋芥だよろしくな」

 

「私はリインフォースⅡです。リィンって呼んでくださいです」

 

で、次に横にさっき俺のことを脆そう呼ばわりしたちっこいのがやって来た

 

「おい、アタシはヴィータだ。芥って呼ばせてもらうからな」

 

許してもないのに、呼び捨て・・・・・・好きに呼んでもらうつもりだったから別にいいんだが・・・・・・なんかスッキリしないな

 

「宜しくね、ヴィータ」

 

「ヴィータちゃんは私が隊長を勤めるスターズ分隊の副隊長だよ」

 

とのなのはの補足―――補足を入れられたヴィータは何やら不満顔だ

 

「わたしはライトニングの隊長だよ」

 

「へぇー、俺より若くて同じ階級なのに隊長をやってるのか。すごいな」

 

俺なんて陸上本部ではランクSなのに、使いっぱしりの如くあちらこちらに行かされていろんな隊長を見てきたが、なのは達の年齢の隊長は見たことがない・・・・・・・・・陸上部隊に強力な魔導士がいないから若い隊長がいなかったり、俺があちこち飛ばされたんだろうな

 

「でな、芥君の所属なんやけど、どこがええやろ?芥君のポジションはどこなん?」

 

「俺は前衛タイプで、陸上部隊ではアタッカーかフォワードのどっちかに入れられてたかな」

 

基本の俺の戦闘スタイルは前衛タイプ。一応、バックもできるけど・・・前に出て攻めるほうが性にあってる気がする

 

「んーなら、ライトニングに入ってもらおうかな。副隊長のシグナムは外に出ることが多いから、色々とやってもらうで?」

 

「了解。任せておけ」

 

あ。あのこと言っておいたほがいいな

 

「1つ言い忘れてた」

 

「ん、なに?」

 

「俺、陸尉だけど、飛行魔法も使えるから」

 

使えるっていうか・・・小さい頃に、爺ちゃんと母さんに「絶対必要になるから覚えろ。というか覚えるまで飯抜き」と言われたから必死になって覚えたんだよな・・・・・・結局覚えるまでに数日かかったけど・・・・・・・・・・・・

 

けど、覚えてからはなんだかんだで役に立ってる。陸戦でも飛行できたほうが優位な任務や飛行できなかったらかなり危険な状態の時もあったから

 

「それは心強いな。頼りにしているぞ」

 

とシグナムさんのお褒めと期待の言葉を貰った

 

まぁ、褒められて嬉しくないわけじゃないがな

 

「ねぇ、芥君?」

 

と、なのはが話しかけてきたので、どうしたと返すと

 

「芥君のランクはいくつなの?」

 

と聞かれた

 

「俺の魔道士ランクはSで魔力ランクはBだ」

 

「魔力ランクがBなのに魔道士ランクがS?総合Sやなくて?」

 

「ああ、昇格試験はちょっと大変だったが、行けたぞ――――――まぁ、そのおかげで陸上本部では使いっぱしりの如くあっちこっちにまわされたけどな・・・」

 

魔力ランクと魔導士ランクが違うのはデバイスと魔力運用技術の高さが原因だと思ってはいる

 

「―――ならば相当の実力がある、と思っていいのだな」

 

その台詞とともに背中に寒気が走り、シグナムを見ると、その目は鋭く、更にはキランと光っているように見えたので慌てて視線を外した

 

――――――凄く嫌な予感がする・・・・・・

 

「芥」

 

今シグナムの方へ振り向いちゃいけない・・・アラートが鳴りまくっている・・・・・・

 

「・・・・・・ナンデショウカ?シグナムサン・・・・・・・・・」

 

「模擬戦をしよう」

 

俺は金縛りにでもあったように動けないままさらに訊ねた

 

「ナゼデショウカ?」

 

「私が模擬戦をしたくなったからだ」

 

「ベツニオレデナクテモ・・・」

 

「私はお前と模擬戦をしたいんだ」

 

そうゆうシグナムの目は獲物を狙う狩人の目だった・・・・・・

 

バトルマニアか、この人(シグナム)は・・・・・・

 

嫌だって言えばこの場は乗り切れるだろうが・・・・・・後々の言い続けられそうだな・・・・・・

 

「はぁ・・・わかりました。お相手をさせていただきます」

 

溜息も一緒に出てきた・・・なんで嫌な予感はいつも当たるんだか・・・・・・

 

「高町、テスタロッサ。新人達の訓練もあるのだろう。いくぞ」

 

と、シグナムは扉から出て行ってしまった

 

面倒くさいなぁと、2度目の溜息が出たのは仕方ないと思う

 

「ごめんなぁ、芥君」

 

あははと苦笑しながら、はやてがねぎらいの言葉をかけてくれた

 

「――――――気にするな。俺の実力を見たかったんだろうしな」

 

俺の実力次第では、部隊での俺の戦い方も変わってくる。どっちにしろ模擬戦をして実力確認はしておく必要があった――――――と思いたい

 

・・・別に今日じゃなくてもいいじゃん・・・・・・・・・

 

「じゃぁ、訓練施設に案内するね」

 

「あぁ頼むよ、なのは。また道に迷いたくはないからな」

 

「あはは」

 

なのは、フェイト、ヴィータ、三人と一緒に訓練室に向かう

 

さて、俺の実力をみせようじゃないか。伊達や酔狂でSランクを取ったワケじゃない

 

SIDE OUT

 

 

 

 

 

 

 

はやてSIDE

 

なのはちゃん達が訓練室に向かって、うちとリィンの二人になった

 

「芥君がスパイ・・・なんか考えられへんな」

 

「ですね。スパイをするにしてはあまりにも良い人すぎる感じです」

 

スパイは色々な意味で目立たない人物がやるものや

 

芥君はいい意味で目立つ外見―――イケメンやし―――なにより話してみてスパイをするような人には見えんかった

 

「後でちょっと話を聞いてみないとアカンかな」

 

「シグナムとフェイトちゃんも呼んでおくですか?」

 

「せやね、お昼休みにでも話しておかんとな」

 

できれば、白だとええんやけどなぁ・・・

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