三年後、
朝と夕方は前世の実力を取り戻すために修行をして、小学校を休まずに通い続け早くも三年が経過した。
そんな中、今日も学校に登校し、前世の知識のおかげで実質意味が無い授業を受け、授業中に寝ている最中、横から自分の脇に向かって何かを突き出してくる気配察知した。
俺はその突き出された人差し指を枕に使っていた右手でキャッチする。
「えっ?」
攻撃して来たであろう少女の呆気に取られた様子のその顔を目の左腕越しに眺めつつ、寝ぼけた様子を演じ、相手を返り討ち?にするために、掴んだその人差し指を口元に運び軽く噛んであげた。
「イタッ!ちょっとカズ君痛い。」
「(-_-)zzzzzzハムハムハム」
お隣が何やら騒がしいが無視してそのまま指を軽く噛みながら、俺は狸寝入りを演じる。
「ちょっと、起きてよカズ君」
「(-_-)zzzzzzzzzハムハムハム・・・おいしい。」
「おいしいじゃなくて、放してよ!そして起きて!」
小声で繰広げられたその戦いは、ほどほどにして、指を放してあげる。
ようやく解放された人差し指を押さえて悶絶している様子の少女。
次の瞬間、奇襲?に失敗した少女はこちらをジト目で睨みながらも、拗ねたように口元を尖らせていた。
俺はその視線に構うことなく再び睡魔に意識委ねることにした。
こういった光景は今に始まったことではない。小学三年生の春の最初の授業中の時、修行で疲れた俺が気持ち良く寝ている時に少女は何を思ったのか、あろうことか、疲れきっていて無防備な俺の左脇を
「隙あり!!」
と言いながら無邪気につついて来たのだ。
つつかれたことにより、思いっきり右側にのけぞってしまった。
そして、『何しやがるこのクソガキ』と言いそうになって何とか押さえて隣りを見ると、口元を押さえて小刻みに肩を震わせて笑う、俺が悔しそうな表情を笑う少女の姿は冬休みが近い今の時期であっても忘れることは無い。
そして、約二百回を越す襲撃の中であれやこれやとやられても最初の一撃が当たって以来、彼女の襲撃は全て返り討ちにしている。
今日もその隣で拗ねたような視線を浴びせながら、何やら再び喚いているが知ったことか。
こうして、いつも通りの日常が穏やかに過ぎて行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺がいつも通り下校の準備をして人知れず帰ろうとしていると、門の前で隠れていた場所からでてきた件の少女が腕を組みながら、待ち構えていた。
少女の名は七草真由美。
何気に原作キャラとの邂逅を果たした春に受けた授業以来からの授業限定の因縁(笑)の相手である。
う~ん、はかどらん